半夏生咲く等持院へ再び

今日の月参りのあと、アジサイ咲く梅宮大社に行こうと思っていましたが、天龍寺の和尚さんと等持院の話をしていると、半夏生も色づきはじめたと聞き、母の強い要望があって、等持院へ行くことになりました。

嵐電車折神社から帷子の辻乗換で等持院駅に14分でつきました。 そこから等持院まで母と一緒のためゆっくり歩いて7分で着きました。


山 門(江戸時代)


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境内の伽藍から離れています。当時は広大な寺域を誇ったが、現在は住宅街となっています。手前の堀跡には石橋が架かる。 ここをくぐっても暫く住宅街です。


表 門(江戸時代)

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1808年(文化5)の火災後に再建された。


庫裡前のアジサイ

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雨に濡れ、水滴がついたアジサイもいいもんです。


庫 裡(江戸時代)

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1808年(文化5)の火災後に再建された。中央に足利家の家紋・丸に二つ引両が見えます。表門をくぐるとすぐ手前に庫裡があり、入って直ぐの突き当たりに拝観受付所があります。

元天龍寺管長・関 牧翁筆・達磨絵

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庫裡に入って直ぐに拝観受付があり、写真の達磨絵の方向に方丈があり、拝観順路は方丈からですが、先に庭から見ました。


芙 蓉 池

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天龍寺の曹源池庭園と同じ、夢窓国師の作庭と伝わるが、室町時代後期以降足利将軍の衰退とともに寺勢が衰え、寺観も荒廃したこともあり、夢窓国師作庭当時の庭園を見ることはできません。現在の庭園は江戸時代中期に整備されたもの。


茶室「清漣亭」(江戸時代)

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方丈の背後、芙蓉池をはさんだ小高い丘に茅葺き屋根と桟瓦葺屋根の2棟続き茶室。 1458年(長禄2)に足利義満が等持院を復興したさいに造らせた伝わっています。西の席は1896年(明治29)に修理のさいに付設された。


等持院型石灯籠

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禅宗寺院にある茶室の傍らには、古来より名の付いた灯籠や手水鉢などが置かれている場合が多い。 茶室の前に置かれていて、茶人の間ではよく知られていた。


心 字 池

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方丈の東、霊光殿の背後にあるのが心字池。池の中央には蓬莱島があり、かつての妙音閣があった跡が見えます。池の廻りには半夏生が自生していますが、白く色づきはじめました。


足利家十五代供養塔

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心字池ほとりに足利家15代の供養塔という十三重塔があります。 等持院は足利家歴代の墓所でもあり大切に供養されてきた。


心字池の半夏生

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葉の先がわずかに白く色づきはじめました。心字池の廻りにはたくさん自生しています。見頃はもう少し先でしょう。


足利尊氏の墓

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足利尊氏は1358年(延文3)4月30日に54歳で洛中の御所で没し、法名を等持院仁山妙義と称して、その塔所として等持院に定めた。 方丈北に足利尊氏公の墓と伝わる宝筐院塔があります。

庭を一週したあと、書院にもどり抹茶と茶菓子をいただきました。


抹茶と茶菓子

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先述しました足利家の家紋が入った茶碗と、少し生姜の味がするお菓子を美味しくいただきました。

朝に月参りでお世話になった天龍寺の副住職もこの時等持院に戻ってこられたので、ゆっくり等持院の話を聞かせてもらいました。 もっと等持院の良さをわかってもらい観光客を増やしたいのと、庭園も背後に立命館の学舎があるので木々で隠していきたいなどの話をされていました。

順序は逆ですが、このあと方丈へ


方丈前庭園

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天龍寺管長等持院の住職でもあった関牧翁老師によって整備された庭園。 禅宗寺院では前庭前に唐門がありますが、等持院も唐門と称していますが、形式的には通常門に変わっています。


霊 光 殿

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足利歴代将軍の木像が安置されており、ゆっくり鑑賞されるといいでしょう。(5代と14代は欠いている)


等持院でみつけたノラ猫

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我が物顔で歩いおり、書院から庫裡へゆうゆうと歩いて行きました。 聞くとノラ猫で餌をもらに来るらしい。 

写真ではわかりづらいかと思いますが、庭園を散策しているときに再び雨が降ってきました。 庭の写真は途中から傘をさして撮りました。 

土曜日ということもあり、拝観者はそこそこ来てました。昨日が20人程度と聞きましたが、それでも午後から本降りになるとバタッと止まってとしまうみたいです。 母が気に入ったんで秋の紅葉かその前の10月に5日間だけ寺宝展があるようなので、再訪をしようと思っています。 なお、寺宝展は撮影禁止だそうです。 本が売れないからと和尚さんは笑っていました。

等持院から白梅町まで母に無理して歩いてもらって、「かごの屋」で昼食を取りました。


「かごの屋」の日替わり定食

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蒸し暑かったんで先に生ビール。 日替わりこれで780円、安くて美味しくいただきました。

降ったりやんだりの天候が、店を出たら本降り。 「最近お日様をバックに撮ってないなぁ」と思いつつ帰路に着きました。



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  • 有楽椿咲く等持院へ

    Excerpt: 今日は、有楽椿を見に、等持院へ行ってきました。 Weblog: 古寺とお城の旅日記Ⅱ racked: 2012-03-25 19:22
  • 半夏生が色づき始めた等持院へ

    Excerpt: 当初の予定では、法金剛院から妙心寺三門そして等持院の予定でした。しかし雨降りが早まったため、先ず妙心寺三門に行って、法金剛院から等持院に変更しました。(結局雨が降り続いたので、意味が無かったですけど).. Weblog: 古寺とお城の旅日記Ⅱ racked: 2014-07-04 04:09