「沙羅の花を愛でる会」妙心寺・東林院へ

臨済宗妙心寺派 塔頭 東林院

東林院は沙羅双樹の寺として有名で、妙心寺の東端にあります。 歴史は1531年(享禄4)に細川氏綱が、父高国の菩提をと弔うために建立したのが始まり。後に山名豊国が開基となって妙心寺内に移し、東林院と改称しました。


有名な「平家物語」冒頭の、『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらわす』ど有名な沙羅双樹は、釈迦と密接に結びついた聖樹で、釈迦が入滅したとき、沙羅双樹の木全体が悲しみのあまり白くなったという。

この仏縁深い花を東林院では、6月15日~6月30日に「沙羅双樹の花を愛でる会」として特別に拝観できます。

今日は月一回の病院通いの日で、診察が終わって外に出ると天気が予報が外れて晴れていて、急遽予定を変更して、帰りのバスを途中下車し、東林院に向かいました。(東山に行く予定を変更した)

この「沙羅双樹の花を愛でる会」の東理院は会期中大変な混雑を知ってたので、できたら拝観開始の9時30分には行きたかったが、少し廻ってから着きました。 残念ながら団体客が先に入った後でした。

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山内にある小さな看板。沢山の拝観者が東林院へ向かっているので、迷う事はないかと思います。


山  門

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山門手前に拝観受付所があり、拝観時間は9時30分~ 拝観料(お抹茶付)1,580円、お抹茶と精進料理付 5,570円、ちょっと高いなぁと感じとは私だけでしょうか


庫 裡(書院入り口)

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上、個人客用の入口  下、団体客用入口

入ると直ぐに抹茶券を係の人に渡すと、直ぐに抹茶と和菓子を持って来られるので先に庭園を見る前に頂きますが、既に中は団体客も入っていたため、かなりの人が・・・・。


抹茶と和菓子

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和菓子は、鼓月さんでした。 優雅にお茶をと言いたいところが蚊が飛んできて落ち着いて頂くことはできなかったです。


方 丈 庭 園

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方丈庭園中央には沙羅双樹の大木がありましたが、何年か前に老木のため枯れてしまったそうです。その木の子孫がまた花をつけていると寺の和尚さんより説明がありました。 この庭を愛でながら寺の和尚さんより説明があります。決まった時間ではありませんが、私がいる間2回ありました。


沙羅双樹の花

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沙羅の白い花は、花びらがほどけ散るではなく、雨に打たれると花ごと苔の上に落ち、花はみな上向きになり、苔の上でひときわ輝きをます。 寺の説明によると沙羅の花は一日で落ちる一日だけの生命だそうです。


方 丈 西 庭

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西庭にも沙羅双樹の花が咲いてます。 和尚さんがマイクで楽しいお話をされます。 庭に腰をおろしてゆっくり聞きたいものです。


手 水 鉢

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方丈前庭の東側にありました。


千 両 の 庭

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方丈から書院に向かう途中に、坪庭のような「千両の庭」がありました。 この書院には「精進料理」を注文された拝観者のみ行け、水琴窟など見られますが、私はここまで。 


東林院は平素は拝観できません。 この「沙羅双樹の花を愛でる会」のあと、次回は「梵燈のあかりに親しむ会」10月7日~16日まで、拝観料500円・拝観時間18時~21時で、「静かに自分を見つめ直す機会をつくってほしい」という行事です。

ここ東林院には5年振りの再訪となりました。 前回は何十年に一回の不作の年で沙羅の花は殆ど咲いておらず、寺の説明で今年の不作を知った次第です。 どうりで空いてるなぁが当時の感想でした。

今日は土曜日でもあり、朝から大変な混雑でしたが、沙羅の花楽しめました。 和尚さんより良い話も聞きました。「今日一日を大切に、悔い無き人生を送くってほしい」 静かに座って自分を見つめほしいと住職さんよりの願いを感じました。



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