雪舟ゆかりの寺 東福寺芬陀院へ

臨済宗東福寺派 塔頭 芬陀院(通称:雪舟寺)

今日の東福寺塔頭巡りの最後、芬陀院(通称:雪舟寺)に行きました。 天得院から徒歩1分もかからないぐらい近くの向かいにあります。

芬陀院は、1321年~24年の元享年間に関白・一条内経が創建。 室町後期の画僧・雪舟(後に、水墨画を大成功させた)が東福寺へ来山するときに当院に起居したと伝わり、庭には、雪舟初期の作庭とされる雪舟庭園(鶴亀の庭)が残っています。


山 門(表 門)

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天得院を出て、向かいに芬陀院があるのは知ってたので、暑さに参ってましたが、前から雪舟庭園を見たかったので入りました。


山門から大玄関までの参道

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夏の日差しが強くて、もうバテバテ。


庫裡(大玄関)と唐門

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入ってすぐに拝観受付所がありますが誰もいなくて、また呼んでも出てこないので、先ずは入りました。(不在の時は受付に拝観料300円を置いておけばいいです)


南庭(鶴亀の庭)

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1939年(昭和14)に荒廃していた庭を昭和の名作庭家・重森三玲によって修復を施された。 亀の絵を嘱望された雪舟は、庭に出て石を組み立派な石組みの亀ができあがりました。しかし、数日後その石組みの亀が動き出したので雪舟は亀の甲にも大きな石を乗せて動けなくしたと逸話が残っています。

ここも縁側に腰を下ろして庭を見てましたが、風がないので暑くて見ているだけで汗が出てくるさま。 昨年、山口県の常栄寺にある雪舟庭園を見て来ましたが、また違った趣がありました。 京都で見られる貴重名雪舟庭園です。

常栄寺の雪舟庭園はこちらをご覧下さい。→http://68971846.at.webry.info/201008/article_12.html
http://68971846.at.webry.info/201009/article_1.html


東庭と図南亭

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この東庭の石組みは重森三玲による。 図南亭は1964年(昭和44)に往時の姿に復元されたもの。 実は、ここの板廊下は陽があたって暑くて暑くて立ってられないくら暑かった。


図南亭内部

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茶関白一条恵観公像を安置、中に入りましたが、蒸し風呂状態ですぐに退散。


中庭の手水鉢と崩家形燈籠

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木々覆い茂って見にくいですが。

次々に拝観者が入ってきたので、受付所に戻ると寺の方がおられたので、拝観料と朱印をお願いしました。


障子越しに見る亀の石組み

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白砂と苔の対比が美しく、重森三玲が実測に基づいて修復した亀の石組み、よく見ると亀に見えます。


南庭の手水鉢

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説明書きがないので詳細は不明ですが、苔むした石が庭園によくにあいます。

帰りに朱印帳を受け取り出る時に「暑い中、ありがとうごいました。また、来てやって下さい」と声をかけられました。その通り大変暑かったです。 翌日知りましたが、最高気温が35.2℃の猛暑日だったようです。 記録を取り始めてから3番目に早い梅雨明けで、例年だったら今日も梅雨空だったでしょうけど、雨の後急に気温が上がったんで、体に応えました。 東福寺には光明院という重森三玲作庭の「波心庭」がありますが、そこも行きたかったけど、後日にします。 暑さで限界でした。



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