第36回 京の夏の旅 文化財特別公開 南禅寺大寧軒へ

南禅寺 大寧軒

南禅寺大寧軒と言っても、お寺ではありません。 南禅寺境内にある大寧軒は、臨済宗南禅寺派の塔頭寺院であった「大寧院」は明治初期の廃仏毀釈により廃寺になり、明治末期その跡に、茶道の家元・藪内11代家元・透月斎竹窓紹智が構想し、七代目・小川治兵衛が作庭したと思われる、東山三十六峰を巧みに借景に取り入れた池泉回遊式庭園が見所です。

七代目・小川治兵衛が作庭した庭園で、南禅寺近郊では、平安神宮神苑・無鄰庵・何有荘などがあります。

今朝も天気が良くて暑かったし、昨日の祇園祭り宵々山の疲れもありましたが、所要で実家に寄ってから嵐電と地下鉄東西線を乗り継いで、「蹴上げ駅」に。 そこから徒歩5分で南禅寺大寧軒に到着。料金は600円で10時から。到着したのが10時前でしたが、既に10名程度の行列が、もちろん日陰で待ってました。


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南禅寺境内内にある立て看板。地下鉄東西線「蹴上げ」駅から来るとこの看板は目にしません。場所は、後程行く天授庵前です。大寧軒は金地院の隣にあります。

大寧軒入口

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お寺でしたら山門でしょうか、入ってすぐに受付があり。


庭園入口

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お寺でしたら、中門でしょうか、ここをくぐれば、趣向をこらした庭園を目にします。


三柱鳥居が佇む静謐な庭園

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半夏生を目にしました。もう少し早ければもっと白く色づいたでしょうけど。

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秦の蚕ノ社(木嶋神社)の鳥居を模して造られた石造り「三柱鳥居」

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庭園奥の滝、琵琶湖疎水の取水口の一つから引かれている。

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内部は非公開でしたが、茶室「環翠庵」がありました。二畳台目で待合(休憩所)を備えている。


待合所で、ガイドさんより説明があります。10時過ぎの炎天下で座っていても汗が噴き出ますが、今日は祇園祭りの宵山の日、そのため夜は祇園祭り午前はこの文化財特別公開を楽しまれるんでしょうか、今日は人が多かったですね。

そこで、聞いた話で、手水鉢が5つ。 灯籠は春日型・雪見型・織部型など様々な形があることも紹介されてましたので、探して見ました。


様々な手水鉢

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説明であったように、探して見ましたが、違うかも 自然石を巧みに利用して趣がありました。


様々な灯籠

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どれが春日型や織部型か私にはわかりません 趣ある庭に調和してました。

説明で、庭石の一つが玄武岩は、兵庫県城崎温泉の近くにある玄武洞(天然記念物)の柱状列石を運んだ庭石で、現在は拠出不可能な珍しい銘石だそうです。

ここは滅多に公開されことがない庭園で、今年の第36回『京の夏の旅』で特別に公開されるの知り、今日訪れた次第です。多分秋の紅葉も素晴らしいと思いますが、説明では公開の予定はないとのことでした。常時見てみたい庭園ですね。現在は南禅寺が所有しているそうで、庭園内にもお坊さんが来られてました。暑い中訪れて良かったです。



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