山形有朋の別荘 無鄰庵へ(その2)

母屋と洋館を繋ぐ仕切りから、母屋に向かうと、野芝の丘の中に池をつくり、巧みにせせらぎが流れる空間がある。当時気鋭の作庭家であった7代目・小川治兵衛の傑作を目にします。

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東山を借景に疎水の水を取り入れた川の流れを蛇行させ、狭い庭園を広く見せる工夫が。

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はればれと広がる空間は、旧来の寂びの庭でなく開放された自由な庭園となっています。山形有朋は、ここで園遊会も可能な庭園を意図したのではないだろうか?

池泉回遊式庭園となっていますので、奥へ進みます。

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庭園中程、写真左端の巨石は「秀吉の忘れ石」と呼ばれ醍醐の山から切り出した。長州出身の山形有朋が反徳川の姿勢と結びつけられたこともあると言う。

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7代目小川治兵衛の庭での定番。河床に小石を敷き詰めて水の流れに変化をつけている。

そして庭園の一番奥にある三段の滝

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苑内のもっとも高い東端にあり、1段目と2段目の落差が1㍍、2段目と3段目の落差が0.5㍍、そして最後が0.6㍍となっています。醍醐三宝院の滝を参考にしたらしい。

滝があって、せせらぎに川の流れが池に流れ込む。当時新進気鋭の作庭家であった7代目・小川治兵衛の最高傑作だと思います。

庭園は、そんなに広くは感じませんでした。4年前の紅葉時に訪れた時はもう少し広かったような記憶がありましたが・・・。


そして、元に戻って母屋に戻って抹茶とお菓子をいただくことに。

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庭園東側から西側にある母屋を見る。なお、母屋の2階には上がることはできません。別途貸し出し料金いて利用は可能です。

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お抹茶料金300円。真盛豆という京菓子がついてます。

母屋から見る庭園もまた違った見方ができます。

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青絨毯に座り、抹茶をいただいたあと、茶室から洋館へ向かいました。

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藪内流燕庵を模して作られたといわれています。上がることは出来ません。


米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」(JOJG)が「2010年日本庭園ランキング」で無鄰庵は、第5位にランキングされてます。

第1位足立美術館 第2位桂離宮 第3位養浩館(福井県) 第4位栗林公園 そして無鄰庵と続きます。


この後、前日公開した洋館を訪れました。前回は紅葉時期でもガラガラに空いてて、紅葉の穴場だと言いたかったが、3連休初日でも結構観光客が来てました。もう紅葉時期にガラガラに空いていることは、ありえないでしょうね。すっかり有名になってしまいました。

秋の紅葉の模様はこちらを→http://68971846.at.webry.info/200911/article_8.html



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