秋の特別公開 立本寺へ
江戸時代に作庭された客殿庭園が7年の歳月をかけてこの度、修復されました。その修復完成記念として特別公開された立本寺(りゅうほんじ)に行って来ました。
週末毎に天気が崩れるパターンが数週間続いてますが、今日の予報は午前中は晴れ。拝観開始は午前10時から。前回の日本最古の違法建築・浄福寺と同じように、「少し早く着きすぎました」と言うより拝観時間が遅いので境内が空いている間に早めに来たのが本音です。
具足山 立本寺は鎌倉時代末期創建の由緒ある寺で、「日蓮宗京都八本山」の一つに数えられています。
※日蓮宗京都八本山とは、立本寺 本法寺 妙顕寺 本満寺 頂妙寺 妙伝寺 本圀寺 (太字は、私が訪れたところ)
嵐電「北野白梅町」駅から歩いて10分程度で着きました。(いろいろ寄り道はしましたが、だいだいこのくらで着きます) 仁和寺街道七本町通りを少し上がった(北へ)ら大きな表 門と門前の看板を目にします。
この門前は何度も通ってますが、中に入るのは初めてです。お馴染みの特別公開を示す看板もありました。表門は、1778年(安永7)創建で京都市指定文化財に登録されています。
表門をくぐり境内に入ると、秋色に染まっている。ここには楓はありません。広葉樹の葉が色づいて落ち葉に。通り抜ける人も殆どなく静かな境内です。
初めて入りましたが、境内は広い。その広い境内は駐車場に使われていました。
境内を入って左手(東側)に刹堂(鬼子母神堂)が
(1811年(文化8)の再建。立本寺が「北野の鬼子母神さま」と古から町内の人に親しく呼ばれている由縁のお堂です。ここお堂も京都市指定文化財に登録されています。
そして境内の西側にあるのが祖 師 堂
1708年(宝永5)年の大火で焼失を免れたものを、1688年~1703年(元禄年間)に旧立本寺跡から移築したもの。
ここ立本寺には、仁和寺街道を通って来ました。七本松通りに出る手前、児童公園があったんです。そこに鐘楼があったけど、まさかここが立本寺の境内だとは思わなかったので、表門から入りましたが・・・。
その鐘 楼(京都市指定文化財)です。
1661年~1673年(寛文年間)の建立。よく見ると大鐘が無い!調べると第二次世界大戦中に接収されたためで、復元に向け一般の方に志納受付中だそうです。それにしても境内に児童公園があるとは・・・。
そして境内の中央には本 堂(京都市指定文化財)が
1743年(寛保3)の創建。後程内陣は見学しますが、堂内須弥壇には『冑の御影』と呼ばれる祖師像(日蓮聖人座像)が奉られています。 本堂前には蓮の鉢が沢山置いてあり、中にはメダカが泳いでます。
立本寺はの歴史は、日蓮聖人の弟子日像が、1321年(元亨元)京都最初の道場として四条大宮に開いた妙顕寺龍華院を始まりとします。その後比叡山の衆徒らに度々破却されますが、1414年(応永20)に立本寺として再興されました。1708年(宝永5)寺町今出川の地で大火にあって伽藍を焼失したため、現在の地に移ったとされています。
京都に住んでいるからわかりますが、四条大宮、寺町今出川、仁和寺街道七本松と市内をいろいろ転々としたんだなぁ
早く着いたので境内を散策していると、10時に近づくにつれ人が集まり出しました。拝観受付は本堂ではなく、北側にある客 殿になります。本堂前やあちこちに矢印の看板だ出てるので迷いません。
ここが拝観入口となりますが、まだ時間前のため誰もいません。この大玄関と客殿が京都市指定文化財に登録されています。
そしてその横が方 丈
通常はここで朱印を受付ています。
一廻り境内を見終わった頃に10時なりましたので、先ほどの客殿玄関より入りました。入口ではいつものように「内部は撮影禁止・庭はOKです」と案内が。前回の浄福寺は庭もNGだったんで一安心。
最初に客殿広間に通されて、ガイドさんより普段見ることができない寺宝についての案内があります。その中でも特に京都国立博物館に寄贈法華経宝塔曼荼羅図(重要文化財)の完全レプリカを間近で見ることができ、必見です。(遠くから見たら絵が描かれているようにしか思いませんが、近づくと法華経の経文一字一字で描かれていおり驚きです) 一回目の最初の説明で拝観者の数がわかります。「土曜日の晴れの日、少ないなぁ」が感想。紅葉はまだまだ見頃じゃありませんが、そちらに行かれるんでしょうね。私は紅葉の賑わいにはうんざりしているので、このように落ち着いて見られるのがいいです。
次に本堂に向かいますが、その客殿の前には南 庭が
京都市指定名勝に登録されています。以前の古写真に比べて、白砂が増えて綺麗になっています。
そして、西 庭へ
西側の庭はガラス戸が開けられてなく、手水鉢はガラス越しになっていまいました。近くで見たかった。
客殿の南と西側にL字形に広がる庭は、7年前まで草木がうっそうと覆い茂ってました。江戸末期の名園を再び甦らすため、庭の一部を掘削し考古学の側面から分析した結果、7年の歳月をかけた修復作業も終わりました。 今まで草木で覆われていた苔は白砂を敷き詰め、水の流れを表現し、たま発掘調査で築山があったことを突き止めたことから復元し、作庭当時の姿に近づけた。
客殿のあとは、渡り廊下を通って本堂に向かいます。その本堂前から客 殿を写しました。
浄福寺のように拝観者はそんなに多くありません。期間が一ヶ月もあるためか?
本堂では、十六羅漢図(重要文化財)など見ることができます。本堂内でもガイドさんより説明があります。普段目にすることができないので貴重なものを見せて貰いました。
なお、この日の拝観は13時まででした。午後2時から修復記念として京都造形芸術大・中村利則教授と仲教授、市文化財保護課の今江秀史技師が講演会があるためです。玄関の大きな看板にも書いてありました。誰でも入れれたのかなぁ? 新聞報道では、これかも不定期で公開される予定だそうです。
この立本寺の拝観は、12月4日(日)まで 午前10時~午後4時 拝観料600円
週末毎に天気が崩れるパターンが数週間続いてますが、今日の予報は午前中は晴れ。拝観開始は午前10時から。前回の日本最古の違法建築・浄福寺と同じように、「少し早く着きすぎました」と言うより拝観時間が遅いので境内が空いている間に早めに来たのが本音です。
具足山 立本寺は鎌倉時代末期創建の由緒ある寺で、「日蓮宗京都八本山」の一つに数えられています。
※日蓮宗京都八本山とは、立本寺 本法寺 妙顕寺 本満寺 頂妙寺 妙伝寺 本圀寺 (太字は、私が訪れたところ)
嵐電「北野白梅町」駅から歩いて10分程度で着きました。(いろいろ寄り道はしましたが、だいだいこのくらで着きます) 仁和寺街道七本町通りを少し上がった(北へ)ら大きな表 門と門前の看板を目にします。
この門前は何度も通ってますが、中に入るのは初めてです。お馴染みの特別公開を示す看板もありました。表門は、1778年(安永7)創建で京都市指定文化財に登録されています。
表門をくぐり境内に入ると、秋色に染まっている。ここには楓はありません。広葉樹の葉が色づいて落ち葉に。通り抜ける人も殆どなく静かな境内です。
初めて入りましたが、境内は広い。その広い境内は駐車場に使われていました。
境内を入って左手(東側)に刹堂(鬼子母神堂)が
(1811年(文化8)の再建。立本寺が「北野の鬼子母神さま」と古から町内の人に親しく呼ばれている由縁のお堂です。ここお堂も京都市指定文化財に登録されています。
そして境内の西側にあるのが祖 師 堂
1708年(宝永5)年の大火で焼失を免れたものを、1688年~1703年(元禄年間)に旧立本寺跡から移築したもの。
ここ立本寺には、仁和寺街道を通って来ました。七本松通りに出る手前、児童公園があったんです。そこに鐘楼があったけど、まさかここが立本寺の境内だとは思わなかったので、表門から入りましたが・・・。
その鐘 楼(京都市指定文化財)です。
1661年~1673年(寛文年間)の建立。よく見ると大鐘が無い!調べると第二次世界大戦中に接収されたためで、復元に向け一般の方に志納受付中だそうです。それにしても境内に児童公園があるとは・・・。
そして境内の中央には本 堂(京都市指定文化財)が
1743年(寛保3)の創建。後程内陣は見学しますが、堂内須弥壇には『冑の御影』と呼ばれる祖師像(日蓮聖人座像)が奉られています。 本堂前には蓮の鉢が沢山置いてあり、中にはメダカが泳いでます。
立本寺はの歴史は、日蓮聖人の弟子日像が、1321年(元亨元)京都最初の道場として四条大宮に開いた妙顕寺龍華院を始まりとします。その後比叡山の衆徒らに度々破却されますが、1414年(応永20)に立本寺として再興されました。1708年(宝永5)寺町今出川の地で大火にあって伽藍を焼失したため、現在の地に移ったとされています。
京都に住んでいるからわかりますが、四条大宮、寺町今出川、仁和寺街道七本松と市内をいろいろ転々としたんだなぁ
早く着いたので境内を散策していると、10時に近づくにつれ人が集まり出しました。拝観受付は本堂ではなく、北側にある客 殿になります。本堂前やあちこちに矢印の看板だ出てるので迷いません。
ここが拝観入口となりますが、まだ時間前のため誰もいません。この大玄関と客殿が京都市指定文化財に登録されています。
そしてその横が方 丈
通常はここで朱印を受付ています。
一廻り境内を見終わった頃に10時なりましたので、先ほどの客殿玄関より入りました。入口ではいつものように「内部は撮影禁止・庭はOKです」と案内が。前回の浄福寺は庭もNGだったんで一安心。
最初に客殿広間に通されて、ガイドさんより普段見ることができない寺宝についての案内があります。その中でも特に京都国立博物館に寄贈法華経宝塔曼荼羅図(重要文化財)の完全レプリカを間近で見ることができ、必見です。(遠くから見たら絵が描かれているようにしか思いませんが、近づくと法華経の経文一字一字で描かれていおり驚きです) 一回目の最初の説明で拝観者の数がわかります。「土曜日の晴れの日、少ないなぁ」が感想。紅葉はまだまだ見頃じゃありませんが、そちらに行かれるんでしょうね。私は紅葉の賑わいにはうんざりしているので、このように落ち着いて見られるのがいいです。
次に本堂に向かいますが、その客殿の前には南 庭が
京都市指定名勝に登録されています。以前の古写真に比べて、白砂が増えて綺麗になっています。
そして、西 庭へ
西側の庭はガラス戸が開けられてなく、手水鉢はガラス越しになっていまいました。近くで見たかった。
客殿の南と西側にL字形に広がる庭は、7年前まで草木がうっそうと覆い茂ってました。江戸末期の名園を再び甦らすため、庭の一部を掘削し考古学の側面から分析した結果、7年の歳月をかけた修復作業も終わりました。 今まで草木で覆われていた苔は白砂を敷き詰め、水の流れを表現し、たま発掘調査で築山があったことを突き止めたことから復元し、作庭当時の姿に近づけた。
客殿のあとは、渡り廊下を通って本堂に向かいます。その本堂前から客 殿を写しました。
浄福寺のように拝観者はそんなに多くありません。期間が一ヶ月もあるためか?
本堂では、十六羅漢図(重要文化財)など見ることができます。本堂内でもガイドさんより説明があります。普段目にすることができないので貴重なものを見せて貰いました。
なお、この日の拝観は13時まででした。午後2時から修復記念として京都造形芸術大・中村利則教授と仲教授、市文化財保護課の今江秀史技師が講演会があるためです。玄関の大きな看板にも書いてありました。誰でも入れれたのかなぁ? 新聞報道では、これかも不定期で公開される予定だそうです。
この立本寺の拝観は、12月4日(日)まで 午前10時~午後4時 拝観料600円