雨の修学院離宮へ

10月の3連休の後は、週末毎に天気が崩れるなか、その雨の中、修学院離宮へ行ってきました。 今頃は多分もうすぐ紅葉が見頃になっているでょうけど、ハガキの抽選に当たらなかったので行けません(何枚も出したのに)。 しかたないので、先月の話にはなりますが。

今年の6月に訪れて以来、今年2度目の参観です。 天気予報は最悪の雨模様。こればっかりは当日になってみないとわからないので仕方ないです。

修学院離宮は比叡山の麓に展開する後水尾上皇の山荘庭園です。仙洞御所や桂離宮と違って広大な土地に下離宮(下御茶屋)・中離宮(中御茶屋)・上離宮(上御茶屋)と呼ばれる山荘が点在します。参観時間は1時間20分の予定です。


下離宮(下御茶屋)から参観スタートです。

下離宮には、後水尾上皇が離宮御幸の際に御座所とした寿月観が残り、その廻りに池泉・遣水があります。



下離宮の正門である御幸門

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切妻造、柿葺きの屋根。後水上皇が好んだ花菱模様の透かし彫りが施されている。この御幸門前の説明から参観はスタートします。手前にススキの花穂が出たりして秋の深まりを感じさせます。


寿月観前には前庭があり遣水

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白川砂平庭の先にあるささやかな遣水


その先にあるのが白糸の滝

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富士山と名づけられた石組み


寿月観一の間の内部

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15畳敷き。中央の一段高い場所が上皇の御座所。


寿月観で休んだ後、次に中離宮(中御茶屋)

下離宮から中離宮へは徒歩5分程度。中離宮東福門院(徳川秀忠とお江の娘・和子)の女院御所から移築された客殿と朱宮御所の最初の建物である楽只軒があります。


下離宮から中離宮へは、御馬車道を通ります。

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参観者が一列ないし二列になって進みます。写真撮影は原則OKですが、道を外れたりしたら注意されます。


そしてほどなく中 門に到着

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参観者の通用口は写真左側から入ります。


中門を入るとずくに楽只軒前の前庭があります。

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奥に見える石橋の左手に池泉に注ぐ滝があり、ここの水音を楽しまれた。


楽只軒から客殿へ続く石畳

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ここは秋の紅葉では綺麗に色づくらしい。


そして客 殿に到着、しばし休息

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上、桂離宮新御殿の桂棚醍醐三宝院の醍醐棚とともに天下の三名棚と称えられる霞棚間近で見たいけど上がる事はできません。 下の鯉の絵は、写真では見づらいですが網の絵が描かれています。その網の絵は円山応挙の筆と伝わっています。またまた見づらいですが、ところどころ破けています。(鯉を逃がすためでしょうか?)


客殿前には前 庭があります

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庭の東側に滝口があり、鑓水が客殿前を西に流れ、楽只軒前の池にそそぐ。この客殿が朱宮皇女の住まいらしい穏やかで静かな雰囲気がありました。


客殿裏手を通り楽只軒の内部を見ます。

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手前六畳は一の間で吉野山の桜が描かれています。奥の二の間は龍田川の紅葉が描かれています。


そして次に上離宮(上御茶屋)に向かいます

松並木の道(御馬車道)から左手に案内されたのが、大刈り込み

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谷川を堰き止めて浴龍池を作り土堤に石垣で四段に土留めし、その目隠しに常用樹を刈り込んだ生垣で自然と調和しています。

そして右手には稲刈りが終わった棚田が広がってます。

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1964年(昭和39)に水田畑地を宮内庁で買い上げて景観保護に万全を期して今日に至っています。

中離宮を出てゆっくり歩いて(ガイドさんに付いて歩きます)10分弱で上離宮御成門に到着します。

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ここの門を入れば隣雲亭まで登ります。

ここまで雨は降りませんでしたが、この後時々雨が降るあいにくの空模様に。

ようやく、隣雲亭に到着。涼しくなったので汗は出ませんでしたが、ガイドさんはお疲れ模様。参観者全員がここで休息を

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この隣雲亭は展望が目的の茶亭。そして足元には一二三石と呼ばれる小石が埋め込まれている。赤が鞍馬石、黒が賀茂川石。

そしてここからの眺望はこの修学院離宮の最高です。

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眼下に浴龍池を望み、最高の景気が広がってました。

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京都市街地を一望できます。

約10分休憩したあと、次に下りへ、途中にある大滝(雄滝)

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那智の大滝を模して造られた。高さ6㍍の落差があり、かつて後水尾上皇は滝の前で宴を催した。


浴龍池から万障鵜を望む

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池にさざ波が立つように浅瀬につくられた池に万障鵜と呼ばれる島があり、その景観は美しい。


中島と万障鵜を繋ぐ廊橋を千歳橋といいます。

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1824年(文政7)に幕府が離宮大修理の際に造営されたもの。後水尾上皇好みとは違う中国風の建築になっています。


千歳橋を眼下に見ながら、次に窮邃亭

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前回の時には開いてた窓も、近頃猿が悪戯をするので閉めているらしい。そのため窓には天然のステンドグラスのように赤く染まっています。理由の説明がありましたが、帰ったら忘れてしまいました。 ここからは上離宮が一望できる。後水尾上皇時代の唯一の建物。


窮邃亭から土橋を渡って、西浜の手前に御舟着場があり

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ここから雨が降り出し傘をさしての参観となりました。


西浜から万障鵜を見る

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雨で霞む万障鵜。


そしてこの参観の最後の案内は、小滝(雌滝)

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よく見ないと通り過ぎるような滝。ここでの説明が最後。

西浜からは時間が押していたのか少し駆け足みたいで、ゆっくり写真を撮っていると遅れ出す始末。結果参観時間は1時間30分でした。前回と同じです。

通算四回目となった修学院離宮。日頃の精進が悪いのか中々天気に恵まれません。今年はもう行く予定がないので、来年抽選に当たったら、天気を願うばかりです。



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