豪華絢爛な長楽館内を散策

珈琲を頂いたのが、「球戯の間」と言って、ここにはビリヤード台が置かれていたそうです。

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まさかここに通されるとは思ってもいなかった。先客はおられましたが、ゆっくり珈琲を頂きました。

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座って後ろを振り返ると、綺麗なステンドグラスが。

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ビリヤードを嗜む人が、キューを洗った大理石の洗面台が今も残る。

係りの方に、「他の部屋も見てみたいんですが?」と訪ねると、「1階と2階は自由に見学できますので、どうぞ」と言われました。多分断られると思っていたので、嬉しくて喜んで撮りに行きました。

「球戯の間」を出ると、部屋前には今も使われている暖炉に牧が燃えています。

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寒かったんで、暖かかったけど煙が・・・。


1階の奥には、後2部屋あり、その一つが「書斎の間」

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かつては、文字通り書斎として使われていた部屋。


そして「大食堂」(フレンチレストラン ル シェーヌ)

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ここもかつて食堂として使われていた部屋で、イギリス・ヴィクトリア調のネオ・クラシック様式。天井には植物模様のレリーフ、豪華なシャンデリアもあって優雅なお部屋でゆっくりフレンチを頂けます。


ちなみに、ここのシャンデリアは、全てフランスのバカラ社製だそうです。


そして1階で一番見たかった部屋「迎賓の間」

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玄関入ってすぐの部屋で応接間として使用。日本西洋館では唯一のロココ様式。ここの家具30点は、京都市指定登録文化財に指定されています。

そしていよいよ2階へ

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1階と2階の途中に部屋があり「喫煙の間」と言います。

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当時ヨーロッパでは、喫煙室はイスラム風に作るのが一般的でしたが、ここではイスラム風の中に中国風も取り入れている。明治の煙草王・村井吉兵衛の誇りが感じられる部屋で当時の家具もそのまま残っています。


次に「美術の間」

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当時美術室として使われていた部屋。当時は数々のコレクションが展示されていた。紫陽花の絵中村白玲画伯のもの。


そしてお隣の「鳳凰の間」

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当時、国内外の賓客のためゲストルームとして使用されていた。昨年11月放送の朝日放送 「冒険JAPAN!関ジャニ∞MAP」関ジャニの安田章大さんと丸山隆平さん山村紅葉さんがここで、スイーツを食べていた部屋がここです。そして山村紅葉さんのお母さん山村美紗さんはこの部屋の窓際で、紅茶を飲みスィーツを食べながらサスペンスを練られたんですね。そして数々の名作を世に出されました。


次に東の見える東側へ「接遇の間」

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賓客をおもてなしするゲストルームとして使用。明治の貴族達も利用したんだろう。


その隣の部屋は「貴婦人の間」

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村井吉兵衛の妻・宇野子が過ごした部屋。格調高い雰囲気を漂わせる。


最後の部屋は「旧回廊」

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当時は全面に開放されていたベランダ。現在は雨風除けにガラス戸がしてありますが、当時は風を受けて気持ち良かったでしょうね。


そして立ち入り禁止でしたが、2階から3階へ通じる階段です。

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昨年の11月は、3階で「村井吉兵衛展」をやっていました。残念ながら今日はここまでです。

3階は和室もあるようですが、非公開のため見ることは出来ません。 ランチの時間は11時30分からですので、それまでは1階も写真は撮れるかと思います。絢爛豪華な部屋は見ていて飽きません。珈琲一杯でこれだけ楽しめたら安いものです。

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