後白河法皇ゆかりの寺 長講堂へ

「第46回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」が、底冷えする京都で今年も始まりました。

今日は、その中から長 講 堂へ行ってきました。

平安時代の後期、30余年にわたって院政を敷いた後白河法皇が、1183年(壽永2)に六条御所に持仏堂を建立したのが始まり。 正式名称は、法華長講弥陀三昧堂といいます。


私は所用があったため阪急四条河原町から歩いて向かい、ぶらぶらゆっくり歩いて約30分ほどで着きました。五条通り富小路を下がる(南へ)とほどなく東側に山門があります。

画像
画像
直ぐ近くに京都タワーも見えており、京都駅から歩いて(約20分程度でしょうか)行けないこともないかと思います。京阪電車「清水五条」駅下車か地下鉄「五条」駅が便利でしょう。


山門を入って左手に拝観受付所がありました。

画像
左手は山茶花の花が咲いており、朱印は事前に住職さんが書かれたものが置いてあり、朱印帳に貼り付けるものです。聞けば「観光寺院ではないので朱印は置いてなく、今回の冬の旅のため特別に住職さんが書かれたもの」と案内されました。


入ってすぐの正面に本 堂

画像
中に入って説明で聞きましたが、阪神淡路大震災でこの本堂は大きな被害を受けで修復されたようです。

この本堂には、法皇の念持仏であり臨終仏であった阿弥陀三尊像(重要文化財)が祀られています。また両脇には観音菩薩勢至菩薩があり、両菩薩とも蓮台から片足を踏み下げた珍しいものでした。


次に、御 影 殿(法 皇 殿)

画像
画像
後白河法皇御影殿と書かれた石柱の門の奥にあるのが、御影殿です。ここには後白河法皇坐像(重要文化財)が安置されています。毎年4月13日の法皇忌にみの公開されている。写真は撮れないですが、立て看板の写真がそれです。

また、御影殿には勅封「後白河法皇御真影」は、50年に一度宮内庁立ち会いのもと開封される法皇の肖像画で、今回は特別に複製を見ることができました。次に開封されるのが平成53年と言ってたなぁ・・・。多分私は見られない。それとも見られるかなぁ。


そして本堂前前庭

画像
画像
この他に、書院から枯山水庭園をガラス越しで見ることができます。


本堂で写真を撮っていると、「まもなく書院で案内が始まります」と案内されたので、中に入りました。ここは書院玄関で、ここから入ります。

画像
画像
唐破風造りの玄関を入るとそこから先は、庭も含めて「撮影禁止」でした。

画像
画像

入ると、書院・本堂・御影殿で説明があります。

後白河法皇像

画像
立て看板より。中はもちろん撮影できません。

寺宝である後白河法皇直筆と伝わる「過去現在牒」には、安徳天皇までの歴代天皇や、平清盛・源頼朝・義経ら源平の武士、清盛が寵愛した白拍子の祇王・祇女・仏御前まで、法皇ゆかりの名が記されています。すごく興味深いものでした。

今年のNHK大河ドラマ「平清盛」ゆかりの寺院が今回、特別公開されたんでしょうね。まだ一回しか見てませんが、今は白川法皇の時代なんですね、この先まだまだ長い。

今年の「冬の旅」で公開されている寺院は、残念ながら前に行ったことがあるところが多く、多分三カ所しか廻らないと思いますが、貴重なものを見られてやっぱり特別公開は良いものです。


帰りは東本願寺に出て帰りました。その前に長講堂の南側から御影殿での先が見えていました。

画像
富小路通り六条角です。京都駅から歩いて来るとこれが目印になります。



この記事へのトラックバック