脇坂安治の菩提寺 妙心寺 隣華院へ
脇坂安治と聞いて賤ヶ岳七本槍の一人と分かった人は、歴史好きで間違いないでしょう。 羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)と柴田勝家が近江北部の賤ヶ岳付近で対峙し、戦ったことを賤ヶ岳の戦いと呼ばれています。この戦いで秀吉から感状と恩賞を賜った旗本7人を賤ヶ岳の7本槍と呼ばれるようになりました。
ちなみに賤ヶ岳七本槍は、福島正則・加藤清正・加藤嘉明・片桐且元・脇坂安治・平野長泰・糟屋武則 の旗本7人のことです。
その脇坂安治が1599年(慶長4)に創建した隣華院は、、臨済宗妙心寺派に属し、開山は豊臣秀吉の信頼が篤かった南化玄興。通常非公開なんですが、「第46回京の冬の旅非公開文化財特別公開」で特別公開されているので「小豆粥」の東林院の帰りに寄りました。
妙心寺北門近くにある隣華院の表 門
表門には「脇坂」の表札が。
実は、東林院の前にここに寄る予定にしていたんです。お腹も空いてましたが、また戻るのも面倒だしと思ってたら、向こうからバスガイドさんに連れられた団体が来られ坦たんでバスし、東林院を先に隣華院を後にした訳です。
拝観受付は、表門の前
2010年の5月に「京の春の旅」で公開された時に来ていますので、今回が2度目です。ちなみに前回は門の中に拝観受付がありました。
表門を入ると左手に式 台と庫 裡が
禅宗のお寺でよくみかける庫裡がありますが、拝観入口は、客殿の大玄関からです。
客 殿と大玄関
客殿には唐破風造りの大玄関をくぐりますが、見上げると脇坂家の家紋である「輪違い紋」が、この隣華院ではいたるところにこの家紋を見ることができます。この客殿(方丈)は、1824年(文政7)に再建されたもの。
玄関を入ると禅宗らしい華頭窓があり、靴を脱いでから客殿へ上がります。
窓の外は、方丈前庭園の「凡梵庭」です。
凡 梵 庭
白砂と苔の調和が美しい枯山水庭園 方丈の端でしか見ることができない。今回初めて来られた殆どの人は、多分見ずに帰られるでしょう。
春の公開時には、方丈前の襖が開いていて、そこから庭を見ることができましたが、今回は襖が閉まっていてガイドさんに、開けてもらえないのか聞いてみたら「冬は風が強いので住職さんから『絶対に開けるな』と言われています」と断れてしまいました。残念。
方丈では、今回の公開の目玉である、長谷川等伯の襖絵と狩野永岳の障壁画を見ることができます。もちろん撮影禁止です。
学生さんだと思いますが、ガイドさんが一部屋づつ解説されていきます。狩野永岳の障壁画「西園雅集図」→長谷川等伯の襖絵「水墨山水画」→狩野永岳の障壁画「山水図」→杉戸絵「竹虎図」→蛸の間の「龍図」→狩野永岳の障壁画「紅葉図」の順だったと思いますが、違うかもしれません。
◎長谷川等伯「水墨山水画」(重要文化財) 創建当時から残る襖絵で等伯61歳の作品。今日は、廊下から見ましたが、春の時は実際中まで入って間近で見られました。冷えた廊下を立って見るより、春のように畳に座ってゆっくり見たかった。前回は長谷が等伯展で一部襖絵が貸し出し中であったため、全面そろって見られたのが今回が初めてになります。
◎狩野永岳の障壁画
写真が撮れないからせめて、看板の絵でも。 写真は、「西園雅集図」華麗な描写が美しい。それと「山水図」があり、金地に鮮やかな紺青が映えて、これまた美しい作品でした。
長谷川等伯と狩野永岳の作品は保存状態が良いので必見です。説明が無かっても常時拝観してほしい寺院です。
方丈北庭
ガイドさんについて廻ったあと、庭は後で見た方がいいでしょう。説明を聞き逃してしまいます。
方丈前にも輪違いの家紋が入った瓦が置いてあります。
前回の公開時と違って、部屋の中へは入れません。そのため間近で見る事ができませんでした。それと冬の廊下は冷たく冷たくて。折角学生のガイドが説明してくれてるのに足が冷えて困りました。
前回の公開時の様子はこちらから→http://68971846.at.webry.info/201005/article_5.html
ちなみに賤ヶ岳七本槍は、福島正則・加藤清正・加藤嘉明・片桐且元・脇坂安治・平野長泰・糟屋武則 の旗本7人のことです。
その脇坂安治が1599年(慶長4)に創建した隣華院は、、臨済宗妙心寺派に属し、開山は豊臣秀吉の信頼が篤かった南化玄興。通常非公開なんですが、「第46回京の冬の旅非公開文化財特別公開」で特別公開されているので「小豆粥」の東林院の帰りに寄りました。
妙心寺北門近くにある隣華院の表 門
表門には「脇坂」の表札が。
実は、東林院の前にここに寄る予定にしていたんです。お腹も空いてましたが、また戻るのも面倒だしと思ってたら、向こうからバスガイドさんに連れられた団体が来られ坦たんでバスし、東林院を先に隣華院を後にした訳です。
拝観受付は、表門の前
2010年の5月に「京の春の旅」で公開された時に来ていますので、今回が2度目です。ちなみに前回は門の中に拝観受付がありました。
表門を入ると左手に式 台と庫 裡が
禅宗のお寺でよくみかける庫裡がありますが、拝観入口は、客殿の大玄関からです。
客 殿と大玄関
客殿には唐破風造りの大玄関をくぐりますが、見上げると脇坂家の家紋である「輪違い紋」が、この隣華院ではいたるところにこの家紋を見ることができます。この客殿(方丈)は、1824年(文政7)に再建されたもの。
玄関を入ると禅宗らしい華頭窓があり、靴を脱いでから客殿へ上がります。
窓の外は、方丈前庭園の「凡梵庭」です。
凡 梵 庭
白砂と苔の調和が美しい枯山水庭園 方丈の端でしか見ることができない。今回初めて来られた殆どの人は、多分見ずに帰られるでしょう。
春の公開時には、方丈前の襖が開いていて、そこから庭を見ることができましたが、今回は襖が閉まっていてガイドさんに、開けてもらえないのか聞いてみたら「冬は風が強いので住職さんから『絶対に開けるな』と言われています」と断れてしまいました。残念。
方丈では、今回の公開の目玉である、長谷川等伯の襖絵と狩野永岳の障壁画を見ることができます。もちろん撮影禁止です。
学生さんだと思いますが、ガイドさんが一部屋づつ解説されていきます。狩野永岳の障壁画「西園雅集図」→長谷川等伯の襖絵「水墨山水画」→狩野永岳の障壁画「山水図」→杉戸絵「竹虎図」→蛸の間の「龍図」→狩野永岳の障壁画「紅葉図」の順だったと思いますが、違うかもしれません。
◎長谷川等伯「水墨山水画」(重要文化財) 創建当時から残る襖絵で等伯61歳の作品。今日は、廊下から見ましたが、春の時は実際中まで入って間近で見られました。冷えた廊下を立って見るより、春のように畳に座ってゆっくり見たかった。前回は長谷が等伯展で一部襖絵が貸し出し中であったため、全面そろって見られたのが今回が初めてになります。
◎狩野永岳の障壁画
写真が撮れないからせめて、看板の絵でも。 写真は、「西園雅集図」華麗な描写が美しい。それと「山水図」があり、金地に鮮やかな紺青が映えて、これまた美しい作品でした。
長谷川等伯と狩野永岳の作品は保存状態が良いので必見です。説明が無かっても常時拝観してほしい寺院です。
方丈北庭
ガイドさんについて廻ったあと、庭は後で見た方がいいでしょう。説明を聞き逃してしまいます。
方丈前にも輪違いの家紋が入った瓦が置いてあります。
前回の公開時と違って、部屋の中へは入れません。そのため間近で見る事ができませんでした。それと冬の廊下は冷たく冷たくて。折角学生のガイドが説明してくれてるのに足が冷えて困りました。
前回の公開時の様子はこちらから→http://68971846.at.webry.info/201005/article_5.html