伏見 月桂冠大倉記念館へ
京都の伏見はかつて「伏水」と書かれたほど水が豊かな土地柄で、城下町、宿場町、港町として栄えました。そして豊富な水を背景に、全国でも有数の酒どころとなりました。
その伏見にある、月桂冠大倉記念館へ行ってきました。
京阪・中書島駅を降り、「酒蔵」と書いてある案内にしたがって進むこと5分。かつての伏見城の外堀・濠川(ほりかわ)沿いの柳並木。白壁土蔵の酒蔵が見えて来ます。
酒所・伏見らしい風景です。
城好きなんで伏見城について一言。 豊臣秀吉が隠居所のため1591年(天正19)に建て、ここで61年の生涯を閉じたことで、知られています。現在は観光用の模擬天守が建っていますが、本物はずっと山手で伏見桃山陵のあたり。宮内庁が管理しており近づくことはできません。徳川幕府になって、伏見城の破却が始まり、その城跡に桃の木が植えられた。春には桃の花が咲き誇り、「伏見桃山」の地名はこのことから由来します。
脱線しましたが、濠川を渡ったら記念館はあります。
午前9:30~午後4:30 大人=300円、おみやげの純米酒(180ML)1本付き
そして格子戸を開けて入ると「酒造りの唄」が流れてて、そこはもう明治時代にタイプスリップしたかのようで
そこで受付にて拝観料を払うと、「車で来られてませんか?」と聞かれます。見学の後、お酒の試飲ができるんです。今、飲酒運転が問題になっているので、しつこいほど聞かれます。
入口には、明治時期の帳場が再現されています。
写真上には、普段使いの提灯を折りたたんで収納し、鴨居の上に置いてあります。○に斜めの線は、現在「月桂冠」の社章として用いられてます。
係りの人の案内で、中庭へ。そしてまず勧められた井戸水を。
1961年(昭和36)に掘られた井戸。係の方から「是非飲んで」と勧められたので、飲みました。伏水の地名の元になった地下水で、また、現在の酒造りに使用されている地下水です。味は、しなかった。当たり前か・・・。
大倉記念館の中庭に面した「内蔵」
1906年(明治39)の建築。ここは予約をすれば、酒造りを見学できます。
同じ中庭で、写真右側が「会所場」。左に写ってるのが「酒桶」
会所場は、休憩部屋のこと。酒桶は、昭和初期頃まで、発酵に木桶が使われていました。
次に庭園へ
真ん中に築山を配した、綺麗な庭園でした。煙突の先が見えてますが、先ほど中庭で見た、内蔵です。
そして、中庭と庭園の間に置いてあったのが、「足踏み精米」。
かつて使われていた精米機。
展示棟Ⅰ
昭和初期まで使用されていた仕込み桶です。
ここでは、壁面の酒造りの絵図の順序にしたがって各工程で使用する酒造り用具を見ることができます。
そして展示棟・Ⅱへ
酒造りの用具類を展示してあります。また、月桂冠の広告の移り変わりなど写真で見ることもでき、興味深いものでした。
展示室を見た後は、エントランスに戻って、お楽しみの試飲タイム
右から、「月桂冠レトロボトル吟醸酒」「玉の泉 大吟醸生貯蔵酒」「プラムワイン」、お猪口一杯づつですが、美味しかった。
試飲コーナーの併設された売店で購入することができます。なお、売店では酒類はもちろんのこと、酒饅頭や奈良漬けなど売ってました。
月桂冠大倉記念館の周辺にも月桂冠ゆかりの建物があります。出て直ぐにあるのが、大倉家本宅です。
1828年(文政11)建造。初代大倉治衛門が、ここで酒屋を創業しました。
そして、その先にあるのが旧本社です。
1919年(大正8)建造。数少ない大正時代の建造物で外観は当時のまま残っています。現在は、喫茶・土産販売・観光案内所を運営しています。
その旧本社から、大倉家本宅を見ると
正面が大倉家本宅で、左に見えているのが、現在の月桂冠本社。
この月桂冠の他、黄桜・松本酒造など昔ながらの建物が残っており、楽しめます。伏見は同じ京都市内でも、今住んでいるところからは、距離が離れているので中々来られなかったけど、久し振りに訪れることが出来ました。
余談ですが、この大倉記念館にはバスで来る団体さんが、次から次から入ってきます。私が入る頃に出てきた団体客の何人かは、赤ら顔で既に酔っぱらい?が何人も・・・。ここでは試飲ぐらいしか飲めないので、多分バスの中でしょうけど・・・。 私も日本酒が好きで、試飲では物足りなかったのは事実です。
最後に近代化産業遺産として、月桂冠旧本社・内蔵酒造場・月桂冠昭和蔵・旧大倉酒造研究所・月桂冠大倉記念館・伏見の酒造用具の6件が選ばれています。
その伏見にある、月桂冠大倉記念館へ行ってきました。
京阪・中書島駅を降り、「酒蔵」と書いてある案内にしたがって進むこと5分。かつての伏見城の外堀・濠川(ほりかわ)沿いの柳並木。白壁土蔵の酒蔵が見えて来ます。
酒所・伏見らしい風景です。
城好きなんで伏見城について一言。 豊臣秀吉が隠居所のため1591年(天正19)に建て、ここで61年の生涯を閉じたことで、知られています。現在は観光用の模擬天守が建っていますが、本物はずっと山手で伏見桃山陵のあたり。宮内庁が管理しており近づくことはできません。徳川幕府になって、伏見城の破却が始まり、その城跡に桃の木が植えられた。春には桃の花が咲き誇り、「伏見桃山」の地名はこのことから由来します。
脱線しましたが、濠川を渡ったら記念館はあります。
午前9:30~午後4:30 大人=300円、おみやげの純米酒(180ML)1本付き
そして格子戸を開けて入ると「酒造りの唄」が流れてて、そこはもう明治時代にタイプスリップしたかのようで
そこで受付にて拝観料を払うと、「車で来られてませんか?」と聞かれます。見学の後、お酒の試飲ができるんです。今、飲酒運転が問題になっているので、しつこいほど聞かれます。
入口には、明治時期の帳場が再現されています。
写真上には、普段使いの提灯を折りたたんで収納し、鴨居の上に置いてあります。○に斜めの線は、現在「月桂冠」の社章として用いられてます。
係りの人の案内で、中庭へ。そしてまず勧められた井戸水を。
1961年(昭和36)に掘られた井戸。係の方から「是非飲んで」と勧められたので、飲みました。伏水の地名の元になった地下水で、また、現在の酒造りに使用されている地下水です。味は、しなかった。当たり前か・・・。
大倉記念館の中庭に面した「内蔵」
1906年(明治39)の建築。ここは予約をすれば、酒造りを見学できます。
同じ中庭で、写真右側が「会所場」。左に写ってるのが「酒桶」
会所場は、休憩部屋のこと。酒桶は、昭和初期頃まで、発酵に木桶が使われていました。
次に庭園へ
真ん中に築山を配した、綺麗な庭園でした。煙突の先が見えてますが、先ほど中庭で見た、内蔵です。
そして、中庭と庭園の間に置いてあったのが、「足踏み精米」。
かつて使われていた精米機。
展示棟Ⅰ
昭和初期まで使用されていた仕込み桶です。
ここでは、壁面の酒造りの絵図の順序にしたがって各工程で使用する酒造り用具を見ることができます。
そして展示棟・Ⅱへ
酒造りの用具類を展示してあります。また、月桂冠の広告の移り変わりなど写真で見ることもでき、興味深いものでした。
展示室を見た後は、エントランスに戻って、お楽しみの試飲タイム
右から、「月桂冠レトロボトル吟醸酒」「玉の泉 大吟醸生貯蔵酒」「プラムワイン」、お猪口一杯づつですが、美味しかった。
試飲コーナーの併設された売店で購入することができます。なお、売店では酒類はもちろんのこと、酒饅頭や奈良漬けなど売ってました。
月桂冠大倉記念館の周辺にも月桂冠ゆかりの建物があります。出て直ぐにあるのが、大倉家本宅です。
1828年(文政11)建造。初代大倉治衛門が、ここで酒屋を創業しました。
そして、その先にあるのが旧本社です。
1919年(大正8)建造。数少ない大正時代の建造物で外観は当時のまま残っています。現在は、喫茶・土産販売・観光案内所を運営しています。
その旧本社から、大倉家本宅を見ると
正面が大倉家本宅で、左に見えているのが、現在の月桂冠本社。
この月桂冠の他、黄桜・松本酒造など昔ながらの建物が残っており、楽しめます。伏見は同じ京都市内でも、今住んでいるところからは、距離が離れているので中々来られなかったけど、久し振りに訪れることが出来ました。
余談ですが、この大倉記念館にはバスで来る団体さんが、次から次から入ってきます。私が入る頃に出てきた団体客の何人かは、赤ら顔で既に酔っぱらい?が何人も・・・。ここでは試飲ぐらいしか飲めないので、多分バスの中でしょうけど・・・。 私も日本酒が好きで、試飲では物足りなかったのは事実です。
最後に近代化産業遺産として、月桂冠旧本社・内蔵酒造場・月桂冠昭和蔵・旧大倉酒造研究所・月桂冠大倉記念館・伏見の酒造用具の6件が選ばれています。