花園法皇離宮跡 妙心寺発祥地 玉鳳院へ

寝違えました。 まさか金環日食を見るために見上げてたから? そんな訳ないか。 そんなこんなで、随分前の話ですが、公開する時期を逸っしたものでも・・・。 今日になって、やっと振り返ることができるようになりました


「第46回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開」にて、5年振りに公開された、妙心寺玉鳳院へ行きました。 ここは、受付を済ませたら、そこから一切写真撮影は禁止されていたためです。

玉鳳院の歴史は、約670年前、花園法皇がこの地にあった離宮を禅寺に改めたのが妙心寺の起こりで、この玉鳳院は法皇が伽藍の傍らに建てた山内最古の塔頭寺院です。法皇と妙心寺の開山・関山慧玄が、ここで禅の教えを深めたという。

妙心寺境内の石畳を進むと玉鳳院の入口が見えてきます。

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そして入口を入った正面が庫 裡

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庫裡を入ったところに臨時の拝観受付がありました。

「堂内・庭園を含めて全て撮影禁止」と案内があり、入るのやめようかと思ったんですが、やっぱり今回公開された寺院で、もっもと見たかった寺院だったんで、入ることにしました。

今回の「冬の旅」で、長講堂・妙心寺隣華院・相国寺大光明寺・平等寺・泉湧寺雲龍院と行き、最後に玉鳳院となりました。玉鳳院が一番人気があるのか、拝観者が一番多かったです。

まず、方丈にて狩野永真(安信)筆と伝わる「麒麟図」「竜図」「山水図」の説明を受けます。次から次から入ってくるので、20名ぐらいが一塊となって、説明を聞きます。

次に枯山水庭園(名勝指定)の説明を受けて、山内最古の建物・開山堂へ移動し説明をうけます。また、豊臣秀吉の長男・鶴松の像を祀る霊屋「祥雲院殿」武田信玄・勝頼の石塔織田信長・信忠の石塔が残っています。

「玉鳳院は妙心寺と混じてはならない」と花園法皇が書き残しているように、境内には塵ひとつなく、厳かな神聖な雰囲気が漂っていました。

内部が撮れないので、せめて外から、先ずは、向唐門寛文年間(17世紀)の作。

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後ろに見えているのが本堂です。

次に、平唐門 「四脚門」(重要文化財)です。もとは御所の南門、1409年、後小松天皇から下賜されたもの。現存する最古の唐門です。

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中のガイドさんから案内がありました、「応仁の乱」の時についた、弓の傷が至る所についています。この話は、昨年の「冬の旅」妙心寺海福院でも聞きました。


ここで広大な妙心寺の境内を案内します。

まず、妙心寺の境内でひときわ目立つ朱塗りの三 門です。

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三解脱門の略称で、禅宗寺院では、空門・無相門・無願門の3つの悟りを表しています。通常は、非公開ですが、今年の「冬の旅」では、公開されていました。

その三門の北に位置するのが仏 殿です。

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本尊の釈迦如来坐像が安置されています。通常非公開です。

仏殿の東にあるのが、重要文化財に指定されいる経 蔵です。

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輪蔵を回転させることによって、納められた経文をすべて読誦した功徳を得ます。ここは非公開ですが、清涼寺(嵯峨釈迦堂)では、実際に廻すことができます。

妙心寺には46もの塔頭寺院があります。その門前には歴史上の人物の石碑も目にします。石田三成・佐久間象山・春日局等々、それらを探すのも楽しいものです。




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