鳥羽離宮跡を訪ねて 安楽壽院へ
NHK大河ドラマ「平清盛」の5月13日放送で、安楽壽院が取り上げられました。 安楽壽院は、4月25日~5月27日まで、寺宝展が開催中とあって、早速行ってきんです。
この辺りは、かつて白河天皇が上皇となって院政を開始されると、現在の京都南インターチェンジの南側一帯に広大な鳥羽離宮が造営されました。離宮は、白河上皇から鳥羽上皇に引き継がれて院御所や御堂が建てられたと言う。安楽壽院の辺りに東殿があって極楽浄土の世界を意識して園池が造られました。しかし、現在地上には、当時の痕跡は全く残っていません。
初めに、近衛天皇安楽壽院南陵です。
鳥羽法皇と美福門院との間に生まれた近衛天皇が埋葬されています。天皇陵には珍しい、多宝塔が建っています(日本で唯一ここだけ)。また、内部には、安楽壽院と同じ、阿弥陀如来坐像が安置されてるらしい。住職さんに聞きました。
NHK大河ドラマ「平清盛」では、鳥羽法皇(三上博史さん)、美福門院(松雪泰子さん)、近衛天皇(北村匠海さん)が演じていました。17歳の若さで亡くなると、鳥羽法皇のも後を追うように亡くなります。
その鳥羽天皇安楽壽院陵です。
正面からは見えにくいけど、小さい法華堂が建っています。以前は、三重の塔が建てっていたと言う。
その鳥羽天皇の祖父にあたり、この鳥羽離宮を最初に造営した白河天皇成菩提院陵です。
ここは安楽壽院から少し離れています。当時の鳥羽離宮泉殿内にあって、三重の塔が建っていましたが、現在は残っていません。ドラマでは、伊東四朗さんが演じてました。
安楽壽院には、鳥羽離宮の復元イメージ図があって
後程、寺宝展の住職さんから聞いた話ですが、当時とは、鴨川の流れが違うらしい。池や水に恵まれた離宮でしたが、今は考えられません。
それでは、安楽壽院の山門から
そして奥には、書院が
ご覧のように、特別公開以外は、山門より先に入ることはできません。
山門の西にある、ご本尊が祀ってある阿弥陀堂です。
阿弥陀如来坐像(重要文化財)は、収納庫に安置されています。後程、寺宝展でお参りしました。
阿弥陀堂に隣接する、大師堂です。
寺宝展見学時に、住職さんに聞いた話ですが、1596年(慶長元年)に大地震より倒壊します。(伏見城も倒壊) 1606年(慶長11)に豊臣秀頼が復興したものです。
阿弥陀堂の手前に鐘楼・梵鐘が
大師堂と同じく、豊臣秀頼による建立。
収蔵庫前にある三尊石仏です。
江戸時代、この地の西の成菩提院跡から3個の三尊石仏を掘り出されたものの一つ。風化のため表情はよみにくい。もう一つは、京都国立博物館に屋外にて展示されています。
安楽壽院の境内から少し離れた石造五輪塔です。
鎌倉時代のもので、重要文化財に指定されいます。鳥羽天皇陵の北側、老人ホームの前にあります。写真では大きさが伝わりませんが、高さ3㍍もあり、巨大なものでした。
10時を過ぎたので、収蔵庫前に行くと、門扉が閉まってあって鍵もかかっている。そして門扉の前には、呼び鈴と小さなポスターが貼ってあり、「拝観希望者は、押して下さい」と書いてあります。
ポスターの下が、鳥羽法皇画像です。「三上博史さんとは随分違うなぁ
」 安楽壽院のHPには、拝観休止日が書いてありましたが、日を間違えたのかと思いました。
呼び鈴を押すと、住職さんが来られて、鍵を開けてもらい、入りしました。これが収納庫です。
鳥羽法皇画像(室町)、美福門院・八条女院画像(江戸)、涅槃図(桃山)、仁王像(桃山)、後奈良天皇綸旨(室町)、豊臣秀吉朱印状(桃山)、徳川家康公黒印状(江戸)とご本尊の阿弥陀如来坐像を見る事ができます。
特に、住職さんより、説明があるわけでもありません。ただ興味があったので、いくつか質問し丁寧に答えていただきありがとうごいました。朱印帳も、拝観前に頼めば、書いていただけます。中は、狭いので、見るだけなら直ぐに終わりますが、現在、「平清盛」も放送中だし、いろいろ話を聞かせてもらいました。
収蔵庫前にある復元された庭園
鳥羽離宮跡の発掘調査で検出された景石を利用して当時の姿に近い形で復元された庭園です。
最初は、独占で見られました。
大河ドラマで取り上げらたからでしょうか、出たあとは、何人か見にこられました。私は寺宝展には行く予定にしていたので、良いタイミングでした。 鳥羽離宮跡の旅?は、次回も続きます。
安楽壽院へは、地下鉄・近鉄「竹田駅」下車、徒歩10分もかかりません。現在ドラマは「保元の乱」ですが、白河法皇・鳥羽上皇の時代に触れることができて、ドラマを違う目で見られるようになりました。

この辺りは、かつて白河天皇が上皇となって院政を開始されると、現在の京都南インターチェンジの南側一帯に広大な鳥羽離宮が造営されました。離宮は、白河上皇から鳥羽上皇に引き継がれて院御所や御堂が建てられたと言う。安楽壽院の辺りに東殿があって極楽浄土の世界を意識して園池が造られました。しかし、現在地上には、当時の痕跡は全く残っていません。
初めに、近衛天皇安楽壽院南陵です。
鳥羽法皇と美福門院との間に生まれた近衛天皇が埋葬されています。天皇陵には珍しい、多宝塔が建っています(日本で唯一ここだけ)。また、内部には、安楽壽院と同じ、阿弥陀如来坐像が安置されてるらしい。住職さんに聞きました。
NHK大河ドラマ「平清盛」では、鳥羽法皇(三上博史さん)、美福門院(松雪泰子さん)、近衛天皇(北村匠海さん)が演じていました。17歳の若さで亡くなると、鳥羽法皇のも後を追うように亡くなります。
その鳥羽天皇安楽壽院陵です。
正面からは見えにくいけど、小さい法華堂が建っています。以前は、三重の塔が建てっていたと言う。
その鳥羽天皇の祖父にあたり、この鳥羽離宮を最初に造営した白河天皇成菩提院陵です。
ここは安楽壽院から少し離れています。当時の鳥羽離宮泉殿内にあって、三重の塔が建っていましたが、現在は残っていません。ドラマでは、伊東四朗さんが演じてました。
安楽壽院には、鳥羽離宮の復元イメージ図があって
後程、寺宝展の住職さんから聞いた話ですが、当時とは、鴨川の流れが違うらしい。池や水に恵まれた離宮でしたが、今は考えられません。
それでは、安楽壽院の山門から
そして奥には、書院が
ご覧のように、特別公開以外は、山門より先に入ることはできません。
山門の西にある、ご本尊が祀ってある阿弥陀堂です。
阿弥陀如来坐像(重要文化財)は、収納庫に安置されています。後程、寺宝展でお参りしました。
阿弥陀堂に隣接する、大師堂です。
寺宝展見学時に、住職さんに聞いた話ですが、1596年(慶長元年)に大地震より倒壊します。(伏見城も倒壊) 1606年(慶長11)に豊臣秀頼が復興したものです。
阿弥陀堂の手前に鐘楼・梵鐘が
大師堂と同じく、豊臣秀頼による建立。
収蔵庫前にある三尊石仏です。
江戸時代、この地の西の成菩提院跡から3個の三尊石仏を掘り出されたものの一つ。風化のため表情はよみにくい。もう一つは、京都国立博物館に屋外にて展示されています。
安楽壽院の境内から少し離れた石造五輪塔です。
鎌倉時代のもので、重要文化財に指定されいます。鳥羽天皇陵の北側、老人ホームの前にあります。写真では大きさが伝わりませんが、高さ3㍍もあり、巨大なものでした。
10時を過ぎたので、収蔵庫前に行くと、門扉が閉まってあって鍵もかかっている。そして門扉の前には、呼び鈴と小さなポスターが貼ってあり、「拝観希望者は、押して下さい」と書いてあります。
ポスターの下が、鳥羽法皇画像です。「三上博史さんとは随分違うなぁ

呼び鈴を押すと、住職さんが来られて、鍵を開けてもらい、入りしました。これが収納庫です。
鳥羽法皇画像(室町)、美福門院・八条女院画像(江戸)、涅槃図(桃山)、仁王像(桃山)、後奈良天皇綸旨(室町)、豊臣秀吉朱印状(桃山)、徳川家康公黒印状(江戸)とご本尊の阿弥陀如来坐像を見る事ができます。
特に、住職さんより、説明があるわけでもありません。ただ興味があったので、いくつか質問し丁寧に答えていただきありがとうごいました。朱印帳も、拝観前に頼めば、書いていただけます。中は、狭いので、見るだけなら直ぐに終わりますが、現在、「平清盛」も放送中だし、いろいろ話を聞かせてもらいました。
収蔵庫前にある復元された庭園
鳥羽離宮跡の発掘調査で検出された景石を利用して当時の姿に近い形で復元された庭園です。
最初は、独占で見られました。

安楽壽院へは、地下鉄・近鉄「竹田駅」下車、徒歩10分もかかりません。現在ドラマは「保元の乱」ですが、白河法皇・鳥羽上皇の時代に触れることができて、ドラマを違う目で見られるようになりました。