世界文化遺産「西本願寺」文化財特別鑑賞に参加
12月17日に、京都市文化観光資源保護財団主催の世界文化遺産「西本願寺」文化財特別鑑賞に参加してきました。
国宝・飛雲閣を初め、多くの国宝を要する西本願寺は、観光寺院では無いため、通常は拝観できせん。この度、京都市文化観光資源保護財団会員限定の鑑賞会があって、飛雲閣や書院内を見ることができました。
当日、集合場所は、安穏殿(ブックセンター)で、鑑賞会開始は、9時30分でした。
募集人員100名でしたが、約130名が参加されました。
そして、9時30分に鑑賞会が始まり、浄土真宗本願寺派本山本願寺内務室の熊谷正明部長から『本願寺の歴史と文化財』の講話が30分あって、そのあと、壮大な伽藍内を参拝します。
先ずは、阿弥陀堂から
中央に阿弥陀如来立像、両脇に親鸞聖人と聖徳太子御影像がかかっています。簡単な説明のあと、お参りして
お隣の御影堂に移ります。
宗祖親鸞聖人座像が安置されています。簡単な説明あと、次に書院内に入ります。
阿弥陀堂も御影堂も予約無しで、朝早くから、いつでも入れます。木造建築ですが、この大きさには驚かされます。それにしても、簡単な説明だけでしたが、寒かったです。
約100名のため、ここで半分に分かれて参拝します。先の組は飛雲閣へ。私の組は、書院へ。
写真は、書院玄関ですが、ここから入ったわけではありません。
御影堂から龍虎殿を通って書院に入ります。そして最初に見るのが虎の間です。桃山時代に書かれた虎の絵(ここで見るのは模写)は、想像で書かれたものらしく、良くみると不自然なものでした。
そして、ここから伏見城から移築したと言われる豪華絢爛な書院造りの内部を目にします。
対面所(鴻の間)(中まで入って見られました)、その前の南能舞台、雀の間、雁の間、菊の間、白書院、その前の北能舞台、狭屋の間、その前の虎渓の庭で一周です。
最初にお寺の方より、ここは「撮影は禁止です」と案内がありました。事前に貰った案内にも書いてあったので、あきらめてましたが、せめて能舞台やお庭は撮りたかったです。伏見城から移築したこともあって、お寺と言うより、お城の御殿のようでした(二條城の二の丸御殿のような)。人数が多かったこともあり、もう少しゆっくり見たかったのが本音です。それにして素晴らしいの一言です。
書院を出て、龍虎殿から外に出ました。飛雲閣も一度訪れているので、場所は知ってます。いよいよ、次は飛雲閣かと思ったら、通り過ぎて、唐門の前に止まりました。
写真は、以前撮った表側からです。説明は裏側でした。この門も伏見城からの移築だと説明がありました。天皇やその高貴な方は、ここから入られて、勅使門を通って書院に入られるそうです。
そして、いよいよ飛雲閣かとと思いきや、その手前の旧仏飯所です。今日の鑑賞会のため特別に見せてもらいます。
仏飯所(ぶっぱんしょ)の入口です。普段は鍵がかかって入れません。
かつては両堂に供する日々のお供えのお仏飯を炊事していた建物です。1961年(昭和36)年に膳所が建てられて機能が移ったことにより、現在ここでは炊事は行われていません。
井戸や、流し、カマド、台所(土間)なんかを見学しました。
そして、いよいよ国宝・飛雲閣です。
2006年(平成18)の特別公開以来、久しぶりです。ここは入口ですが、それもすっかり忘れてました。
以前も現在も飛雲閣は、撮影禁止です。今日も諦めてましたが、お寺の方より特別に許可が出ましたので撮ることができました。
入り口を入ると、暫くして茶室「澆花亭」を目にします。
1768年(明和5)に、本願寺第十八代門主の文如によって、飛雲閣の整備を行ったとき、茶室「澆花亭(ぎょうかてい)」が造られました。
ここからは、飛雲閣は見えません。そのまま進ます。
以前、一度見てますが、細かいことまでは覚えてないので期待が膨らみます。
そして逆行で眩しい中、飛雲閣が見えました。
滴翠園とよばれる日本庭園の滄浪池に面して建ち、豊臣秀吉が建てた聚楽第の遺構と伝わっています。主に客人の接待として利用されました。初層は唐破風と入母屋の屋根を備え、2層は寄棟造りに軒唐破風を付け、3層は宝形造りと多様な様式を備え、桃山文化の香りを感じることができます。
ご覧のように、思い切り逆行です。それでも写真が撮れただけでも幸せです。
この飛雲閣の前で、説明を聞きました。説明のあとサプライズがあって、撮影の許可が出たんです。この鑑賞会に来られてた会員さんが(私も含めて)一斉に写真を撮りだしました。
飛雲閣一層の正面玄関にあたる舟入です。
滴翠園の東南に位置する飛雲閣は、天気が良かったら、どうしても逆光になってしまいます。東側か撮ってみたんですが・・・。2階に歌仙の間があって、板扉には王朝の歌人が描かれています。
飛雲閣の横には、黄鶴台と呼ばれる浴室があります。
渡り廊下で結ばれています。内部は非公開で、話によると蒸風呂と鉄釜などがあるそうです。
小高い築山の上には四阿(あずまや)の胡蝶亭があって、そこから飛雲閣を見てみると・・・。
正面の太陽を隠して撮りました。
ゆっくり見られたのは5分程度でした。最後にもう一枚飛雲閣を撮って、ここを後にしました。
西側から撮ると、逆光がましでした。南蛮風にも見える飛雲閣は、素晴らしいです。贅沢を言えば、内部も見てみたい。いつかは・・・。
最後に、鐘楼です。
庭園の東に位置します。説明が無かったので、なんとも言えません。
お寺の方が、足早に引き上げられたので、仕方なく私も出ました。今回の鑑賞会の予定には無かったことですが、特別に本願寺より、小豆粥のプレゼントがあったんです。 殆どの会員は、元の安穏殿に戻られました。私は、買い物と食事をかねた予定があったので、ここで帰路につきました。今年は、東本願寺と西本願寺を特別に見ることができました。本当に会員になって良かったです。多分、来年も更新すると思います。
国宝・飛雲閣を初め、多くの国宝を要する西本願寺は、観光寺院では無いため、通常は拝観できせん。この度、京都市文化観光資源保護財団会員限定の鑑賞会があって、飛雲閣や書院内を見ることができました。
当日、集合場所は、安穏殿(ブックセンター)で、鑑賞会開始は、9時30分でした。
募集人員100名でしたが、約130名が参加されました。
そして、9時30分に鑑賞会が始まり、浄土真宗本願寺派本山本願寺内務室の熊谷正明部長から『本願寺の歴史と文化財』の講話が30分あって、そのあと、壮大な伽藍内を参拝します。
先ずは、阿弥陀堂から
中央に阿弥陀如来立像、両脇に親鸞聖人と聖徳太子御影像がかかっています。簡単な説明のあと、お参りして
お隣の御影堂に移ります。
宗祖親鸞聖人座像が安置されています。簡単な説明あと、次に書院内に入ります。
阿弥陀堂も御影堂も予約無しで、朝早くから、いつでも入れます。木造建築ですが、この大きさには驚かされます。それにしても、簡単な説明だけでしたが、寒かったです。
約100名のため、ここで半分に分かれて参拝します。先の組は飛雲閣へ。私の組は、書院へ。
写真は、書院玄関ですが、ここから入ったわけではありません。
御影堂から龍虎殿を通って書院に入ります。そして最初に見るのが虎の間です。桃山時代に書かれた虎の絵(ここで見るのは模写)は、想像で書かれたものらしく、良くみると不自然なものでした。
そして、ここから伏見城から移築したと言われる豪華絢爛な書院造りの内部を目にします。
対面所(鴻の間)(中まで入って見られました)、その前の南能舞台、雀の間、雁の間、菊の間、白書院、その前の北能舞台、狭屋の間、その前の虎渓の庭で一周です。
最初にお寺の方より、ここは「撮影は禁止です」と案内がありました。事前に貰った案内にも書いてあったので、あきらめてましたが、せめて能舞台やお庭は撮りたかったです。伏見城から移築したこともあって、お寺と言うより、お城の御殿のようでした(二條城の二の丸御殿のような)。人数が多かったこともあり、もう少しゆっくり見たかったのが本音です。それにして素晴らしいの一言です。
書院を出て、龍虎殿から外に出ました。飛雲閣も一度訪れているので、場所は知ってます。いよいよ、次は飛雲閣かと思ったら、通り過ぎて、唐門の前に止まりました。
写真は、以前撮った表側からです。説明は裏側でした。この門も伏見城からの移築だと説明がありました。天皇やその高貴な方は、ここから入られて、勅使門を通って書院に入られるそうです。
そして、いよいよ飛雲閣かとと思いきや、その手前の旧仏飯所です。今日の鑑賞会のため特別に見せてもらいます。
仏飯所(ぶっぱんしょ)の入口です。普段は鍵がかかって入れません。
かつては両堂に供する日々のお供えのお仏飯を炊事していた建物です。1961年(昭和36)年に膳所が建てられて機能が移ったことにより、現在ここでは炊事は行われていません。
井戸や、流し、カマド、台所(土間)なんかを見学しました。
そして、いよいよ国宝・飛雲閣です。
2006年(平成18)の特別公開以来、久しぶりです。ここは入口ですが、それもすっかり忘れてました。
以前も現在も飛雲閣は、撮影禁止です。今日も諦めてましたが、お寺の方より特別に許可が出ましたので撮ることができました。
入り口を入ると、暫くして茶室「澆花亭」を目にします。
1768年(明和5)に、本願寺第十八代門主の文如によって、飛雲閣の整備を行ったとき、茶室「澆花亭(ぎょうかてい)」が造られました。
ここからは、飛雲閣は見えません。そのまま進ます。
以前、一度見てますが、細かいことまでは覚えてないので期待が膨らみます。
そして逆行で眩しい中、飛雲閣が見えました。
滴翠園とよばれる日本庭園の滄浪池に面して建ち、豊臣秀吉が建てた聚楽第の遺構と伝わっています。主に客人の接待として利用されました。初層は唐破風と入母屋の屋根を備え、2層は寄棟造りに軒唐破風を付け、3層は宝形造りと多様な様式を備え、桃山文化の香りを感じることができます。
ご覧のように、思い切り逆行です。それでも写真が撮れただけでも幸せです。
この飛雲閣の前で、説明を聞きました。説明のあとサプライズがあって、撮影の許可が出たんです。この鑑賞会に来られてた会員さんが(私も含めて)一斉に写真を撮りだしました。
飛雲閣一層の正面玄関にあたる舟入です。
滴翠園の東南に位置する飛雲閣は、天気が良かったら、どうしても逆光になってしまいます。東側か撮ってみたんですが・・・。2階に歌仙の間があって、板扉には王朝の歌人が描かれています。
飛雲閣の横には、黄鶴台と呼ばれる浴室があります。
渡り廊下で結ばれています。内部は非公開で、話によると蒸風呂と鉄釜などがあるそうです。
小高い築山の上には四阿(あずまや)の胡蝶亭があって、そこから飛雲閣を見てみると・・・。
正面の太陽を隠して撮りました。
ゆっくり見られたのは5分程度でした。最後にもう一枚飛雲閣を撮って、ここを後にしました。
西側から撮ると、逆光がましでした。南蛮風にも見える飛雲閣は、素晴らしいです。贅沢を言えば、内部も見てみたい。いつかは・・・。
最後に、鐘楼です。
庭園の東に位置します。説明が無かったので、なんとも言えません。
お寺の方が、足早に引き上げられたので、仕方なく私も出ました。今回の鑑賞会の予定には無かったことですが、特別に本願寺より、小豆粥のプレゼントがあったんです。 殆どの会員は、元の安穏殿に戻られました。私は、買い物と食事をかねた予定があったので、ここで帰路につきました。今年は、東本願寺と西本願寺を特別に見ることができました。本当に会員になって良かったです。多分、来年も更新すると思います。