人形の寺 宝鏡寺〈旧百々御所〉へ

連休2日目の2月10日(日)に、人形の寺として有名な宝鏡寺〈旧百々御所〉へ行きました。 宝鏡寺は、堀川寺之内の交差点を東に入ったところにあります。

寺之内通りを東を進んで直ぐに大門があります。

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10時前には着きましたが、大門前には数名程度でしたが、門を入って、゜ビックリ30名程度の拝観者が列をなしてました。

私もそうですが、この春の特別公開が終わると、宝鏡寺の書院は、無期限非公開となるため、見納めで来られてるんでしょうか

宝鏡寺は、室町時代に創建された臨済宗の尼門跡寺院で、代々皇女が住職を務めたことから『百々(とど)御所』とも呼ばれています。天皇から贈られた数多くの由緒ある人形を伝え公開することにより、別名『人形の寺』として親しまれています。

門を入ると、右手に本堂の屋根が見えています。

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宝鏡寺の名の由来となった、宝鏡を手にした聖観音菩薩像が安置されています。

1788年(天明8)の天明の大火で、宝鏡寺の伽藍も多くが失われました。1798年(寬政10)書院が再建され、本堂・玄関・庫裏なとが順次再建され、1847年(弘化4)に阿弥陀堂が建てられました。

また、門を入った右手には、人形塚があります。

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1959年(昭和34)に、お人形と人形制作などに関わられた方々の供養のために建立されました。また、毎年10月14日に人形供養が行われています。

そして、門の正面が゛大玄関です。

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拝観入口は、その左側です。
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ここで靴を袋に入れて上がります。そして正面に拝観受付があるので、拝観料600円を払います。(写真は、7年前のもので、その時は、下駄箱に入れて上がりました)

私は、2006年(平成18)の3月以来の7年ぶりの訪問になります。拝観受付を済ませると、そこから先は、撮影禁止でした。以前もそうですが、今回もです。

毎年春と秋に特別公開がありますが、私が訪れた、7年前の「春の人形展」に来た時は、写真撮影コーナーがありました。

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今年の「春の人形展」に、現在もあるかどうかは、分かりません。「京の冬の旅」ではありませんでした。

最初に、宝鏡寺の歴史についてガイドさんより案内があって、そのあと本堂に移動します。そして担当者が変わって、本堂内と庭園について説明があって、次いで書院に移動し、新たなガイドさんより案内がありました。

○阿弥陀堂では、光格天皇作の阿弥陀如来像、後光厳天皇妃の崇賢門院像、日野富子像が祀ってあり、見ることができます。

○書院では、円山応挙の愛らしい子犬の杉戸絵など。また、書院前にある「鶴亀の庭」では、皇女和宮が幼い頃に遊んだという。

○寺宝では、宮中から贈られた気品あふれる雛人形などが見られます。

ガイドさんの話でもありましたが、書院は当分の間、見られなくなるので、今回見に来ました。それにしても多くの参拝者で賑わっていましたね。考えるてることは同じ

また、ガイドさんが御物見の話をされ、「ここは帰りに見て下さい」と案内されたので、帰りに寄りました。案内がなかったら知らずに通り過ぎてしまうでしょう。

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今もそうですが、宮様方は自由に外へ出られません。そこで外の景色を眺めるために利用したものです。大門を塀沿いに東に行けば境内の角にあります。

宝鏡寺は、気品があって、お寺より皇室の御殿のような感じがしました。書院が見られなくなるのは寂しいですね。

『京の冬の旅』1月10日(木)~2月28日(木)  10:00~16:00 拝観料600円
『春の人形展』3月1日(金)~4月3日(水) 10:00~16:00 拝観料600円



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