維新の光 廣誠院 夜間ライトアップへ

京都文化協会主催で、通常非公開寺院の臨済宗 保水山 廣誠院が特別公開されました。

廣誠院(こうせいいん)は臨済宗の単立寺院で、明治まで長州藩の屋敷があった所に、旧薩摩藩士・伊集院兼常が1892年(明治25)に自らの邸宅として建てたものです。現存する書院や茶室、広間などはこの時につくられました。その後屋敷は、下郷家から廣瀬家の手に渡ります。 1932年(昭和7)に庫裏や仏堂が建てられ庵としての体裁が整い、1952年(昭和27)に臨済宗の単立寺院(廣誠院)となりました。

場所は、押小路木屋町の南西角、高瀬川の起点となる一之船入の南側に位置します。その押小路を少し入ったところに表門があります。

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廣誠院の西側には、大きな京都ホテルオークラがあるので、迷わずに行けます。

京都文化協会の主催のため、会員である私は拝観券を2枚もらいました。会員証を見せても無料となるので、拝観券は、友人・知人とで来たら良かったんですが、私の周りには庭園好きがいないので・・・。 

4月9日(火)、会社から30分程度行けるので、仕事が終わってから軽い食事を済ませて、拝観時間の18時30分に入りました。拝観券を1枚出して、中に入ると係の人から「一番乗りです」と言われましたが、18時30分まで約1時間をぶらぶらして時間をつぶしました。

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拝観受付は、書院の玄関を入ったところにあって、拝観料600円。拝観時間は、18時30分~21時00分。拝観期間は、3月30日~4月14日でした。

ここの庭園京都市指定名勝です。近代数寄者として建築庭園に対する造詣は深かった伊集院兼常は、類まれな手腕をふるい、随所にその工夫が見られます。7代目小川治兵衛(植治)は、庭造りの技術を身につける上で多くのことを学んだといいます。

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入って直ぐは、まだうっすらと明るさが残っていました。

書院で庭を眺めたあと、広間へ行って庭に降りてみました。(広間から少しだけ降りることができます)

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軒内に茶室の躙口が見えます。そして、その前には手水鉢がありました。

昨年秋に、京都古文化保存協会の主催で公開されたときに行きました。その時は玄関を入ってから写真撮影は一切禁止でした。せっかく行ったのにアップしなかったのは、そのためです。その時は、ガイドさんの案内がありましたが、今回はありません。また、庭の奥にも行けましたが、今回は手前までしか行けません。どちにらが良いのか 写真が撮れる方が良いに決まってます

庭に降りて、右手に写ってた茶室の内部です。

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茶室の中に入ることはできません。フラッシュで明るく写っていますが、本当は真っ暗で、何も見えません。

私のあと、何人か入られました。それでも10名程度だったかと思います。空いてました。この日から甲子園球場で阪神Vs巨人戦があったからかなぁ・・・。関係ないか

広間から書院に戻る途中に面白いものに目が行きました。雪隠です。

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使用不可ですが、見学はできました。私が育った家も古かったので、そんなに珍しいものでは、なかったです。

この庭には、今盛りの桜はありません。やっぱりここは、紅葉でしょうね。そして陽が落ちて、やっと暗くなりました。

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19時近くになると暗くなりました。このライトアップは、東映京都撮影所によって行われています。幕末動乱の中心地長州藩邸跡に日本の発展を願った伊集院兼常と共に維新の輝きを見続けたこの場所を「維新の光」というコンセプトで照らしています。

書院内部は、そんなに広くないので、30分程度でここを出ました。朝が早い私がライトアップに行くのは大変珍しいことです。同時期に、高台寺や清水寺などの桜の名所もライトアップされたので、ほとんど観光客は、そちらに向かわれたんでしようね。多分。

ところで、私は、伊集院兼常は知りませんでした。以下は、パンフレットからの抜粋です。

伊集院兼常(1836~1909) 旧薩摩藩士。維新後は官僚・実業家として活躍。早くから建築・造園に才能を発揮、薩摩藩士時代は藩主・島津斉彬に見いだされ、江戸薩摩藩邸の建築や西洋建築に取り組む。維新後は鹿鳴館の建築をを担当し、渋沢栄一らとともに日本土木会社(現在の大成建設の前身)を設立するなど、日本建設業の発展を担った人物。また、増田鈍翁を始めとした多くの数寄者と交流し、裏千家を支援するなど、茶を嗜む文化人・近代数寄者でもあった。趣向をこらした彼の造園技術から、近代の小堀遠州とも評価された。

朝が早いので眠くなりました(冗談)。入って30分程度で出ました。私が出るまで、拝観者は少なかったですね。招待券は2枚貰いました。後1枚残っています。夜を見たらやっぱり朝も見たいです。今週の土曜と日曜が特別公開の最終日となるので、どちらかに行きます。



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