第38回 京の夏の旅 文化財特別公開 祇園甲部歌舞練場庭園へ

毎年、祇園甲部歌舞練場で開催される『都をどり』は、今年で141回を数えました。その歴史ある祇園甲部歌舞練場庭園が、第38回 京の夏の旅 文化財特別公開 で公開されたので、7月19日(金)行ってきました。

毎年春に開催れる都をどりでは、祇園甲部歌舞練場庭園は見られます。花街の中に、このような綺麗な庭園があるのかと驚きました。

この庭園をゆっくり鑑賞したいと思い、会社の昼休みを利用して訪れたわけです。この日は朝方は爽やかな北風が吹いてて、気持良かったんですが、お昼は暑かったです。涼しいと予想しましたが、真逆でした

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花見小路から入ると『京の夏の旅』の看板が出ています。貴重な昼時間のため「空いてたらいいのになぁ」と思いつつここまで来ました。

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1913年(大正2)竣工の祇園甲部歌舞練場の入口で、唐破風が特徴の玄関車寄せです。そして隣が1936年(昭和11)竣工の弥栄会館です。

弥栄会館と祇園甲部歌舞練場の本館・別館・玄関・正門ともに国指定・登録有形文化財(建造物)に登録されています。

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今回の特別公開の入口は、八坂倶楽部の玄関から入ります。都をどりでもここから入りました。

中はエアコンが効いているで扉は閉まってます。玄関で靴を袋にいれて入ります。さすがに閑散としてますね。都をどりとは大違いです

7月13日(土)~9月30日(月)※9月20日(金)~24日(火)は見学休止  拝観料600円  10:00~16:00(受付終了)

一度来てるので、庭園へ一直線。ここには40分しか居られないので、先ずは庭園の写真を撮ることです。

庭園には再び自分の靴を履いて降ります。中はエアコンが効いてて涼しいけど、外は暑かった・・・

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弥栄会館の屋根か見えています。春とと違って青々とした芝生が綺麗てす。

歌舞練場別館棟と八坂倶楽部に囲まれた回遊式庭園は、元建仁寺の境内の一部で、織田有樂斎の邸宅跡であったと伝わっています。

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ここまでは、前回も見ました。今日は奥へ進みます。

織田有樂斎ゆかりの茶室『如庵』です。

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本物は国宝で愛知県犬山市の名鉄犬山ホテル敷地内にあります。内部も見られましたが、模倣でもないようです。ようするに名前だけですね。

茶室『如庵』の前には、四阿がありました。

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暑いので、時間があれば休憩しても良かったんですが・・・。でも蚊が多そう

その如庵の横には書院が建っています。

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茶室にしては広いと思ってたら、後程ガイドさんから書院と聞きました。

庭園にはもありました。旧建仁寺の敷地だったと聞きましたが、かつては広大な寺域だったんでしょうね。湿気は少なかったように思いますが、暑いので目と耳で涼しさを感じました。

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多分、井戸水か水道水でしょう。小川治兵衛の庭にも滝が出てきて疎水が使われてますが、ここは違うでしょう

せっかく来たので何周か廻りました。そして再び八坂倶楽部に戻りました。その入口から庭の全景です。

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後で聞きましたが、庭の中央に架かる石は、鞍馬の赤石だそうです。

庭では2~3人とすれ違っただけで、空いてて良かったです。暑いので降りない人もいたんでしょう。八坂倶楽部に戻るとガイドさんの説明が始まってました。本当は、ここで説明を聞いてから庭に降りるんですけど、私は先に庭の撮影を優先させてもらました。

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都をどりでは、京都の土産物の販売がここでありました。ここから並んだんですね、多くの人が並んでましたが、こうして空いてる部屋を見ると歴史ある部屋だったんだと思います。(説明を聞いたこともあって・・・)

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この大座敷の欄間には、祇園のシンボル「つなぎ団子」が施されています。

八坂倶楽部の建物は、1916年(大正5)大正天皇ご即位の饗宴場としてたられた木像2階建ての建物です。国指定・登録有形文化財(建造物)に登録されています。

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他の部屋では、都をどりに使用される着物や小物が展示してあります。これらは都をどりでも見られます。私は今年行っているので、「舞台の場面で見たことある」と思いました

都をどりは混雑してます。しかも一度入ったところへは戻れない一方通行で、このようにゆっくり見ることは出来ません。足早でも写真はしっかり撮れたし、見る物はしっかり見せてもらいました。お昼を抜いてでも見に行けて良かったです

祇園花街と弥栄会館と歌舞練場は、こちらから→https://mahopika.seesaa.net/article/201203article_13.html

祇園甲部歌舞練場 都をどりは、こちらから→https://mahopika.seesaa.net/article/201305article_2.html

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