北政所ねねの終焉の地 圓徳院へ

京料理 美濃幸を出て、次に向かったのが高台院(北政所・ねね)ゆかりの寺圓徳院です。

美濃幸から圓徳院まで歩いて5分もかかりません。この円徳院では8月31日(土)まで、『百鬼夜行展』をやっています。先週の高台寺文化財鑑賞会の時にでも行けたら良かったですが、時間が無かったので、今日見に来ました。

ねねの小路沿いに圓徳院長屋門があって、そこから入ります。

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『百鬼夜行展』の妖怪の提灯が下がっています。拝観受付は門の右手にあって、拝観料500円を払います。普通は高台寺との共通券を購入したら、お得なので良いでしょう。この長屋門は、高台院(北政所・ねね)の時代から残ってるそうです。

長屋門を入ってすぐの右手に、秀吉好みの手水鉢が置いてあります。

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秀吉が西尾家(今川義元の親戚)に世話になった礼とし贈ったもので、後に西尾家から圓徳院に寄贈されたものです。

そして長屋門を、まっすぐ進めば唐門があります。

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その唐門を入ると本堂の入り口があります。

左手に南庭を見ながら本堂に入ります。

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ここで靴を袋に入れます。何回か来てるので知っていますが、ここは入口と出口が違うので持って入るわけです。

で、いつも聞いて話しですが 庭の写真にOKですが、内部はNGであることを説明されます。「はい、わかりました」と。先にお参りをすませんて南庭に腰を下ろしてゆっくりします。

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それにしても空いてます。円徳院の人の話でも、「この時期は空いているのでお勧めです」と言われましたが、やっぱりこの蒸し暑さは、体に堪えます。この南庭は、奈良国立文化財研究所・故森蘊博士指導のもと徳村宗悦氏が作庭されました。

豊臣秀吉の妻・北政所ねねの兄木下家定は、ねねを警護するため、ねねの住居に隣接するように居館を建てました。1632年(寛永9)に家定の二男利房が三江紹益を開基として、居館を高台寺の塔頭圓徳院に改め、木下家の菩提寺としたのが始まりです。

南庭から方丈内の襖絵百鬼夜行展を見て廻ったあと、北庭に向かいました。この圓徳院のメインは北庭です。

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お昼から入ったのに、ご覧のように誰もいません。夏場は空いてますね。

もともと伏見城北政所化粧御殿の前庭を高台院(北政所ねね)が移したもので、当時の原型をほぼそのままに留める桃山時代の代表的庭園のひとつです。賢庭(けんてい)作で後に小堀遠州が手を加えたものと推定されます。

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この庭園は、蓬莱枯山水で三尊石組・蓬莱石組など枯滝を中心に展開する集団石組が、桃山時代の豪快な様式を今に伝えています。

この庭園北側には茶室があって、その茶室の手前に檜垣の手水鉢があります。

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石塔の笠を利用し、笠石を横にして、その面を凹字形に切り取り手水鉢としたものです。笠石は室町時代の作と考えられています。

この茶室で抹茶と和菓子(500円)を楽しめますが、美濃幸で食べてきたばかりなのて、今日は諦めました

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ご覧のように、ここ北書院内は、最後まで空いてました

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この日は、湿気が多くて蒸し蒸してたので、全身汗で濡れてました。長いこと縁側でこの庭を眺めてました。何も考えず・・・タヌキの蚊取り線香の煙も気にならず・・・。結局ここでは3組と出会っただけです。その内一組は、外国人でした。

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本当に、ここではゆっくりしてました。30分ほどして北書院を出ました。靴はここで履きます。入口と出口が違うので袋に入れて持ち歩くのはそのためでした。そして外に出る手前で北庭の写真を撮りました。

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ここが圓徳院の出口です。間違って入ってくる人もいましたね。

出てすぐのところにある歌仙堂です。

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豊臣秀吉の数少ない縁者である木下家定の嫡男で若狭藩主だった勝俊は歌の才に恵まれ、後に長嘯子と号し歌聖とまで呼ばれました。その歌仙堂は長嘯子を祀っています。また歌仙堂は、詩仙堂、雅仙堂と合わせ京の三堂と言われています。

暑さよりも蒸し蒸しとした湿気が堪える日でした。あと何件か回る気力もないほど、疲れました。京都の湿気は体に堪えます。どうりで人が少ないはずです。今日はこれで帰路につきました。

2010年3月27日の訪問時の模様は、こちらから→ http://68971846.at.webry.info/201003/article_18.html



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