天平時代の息吹が残る法華寺へ

西大寺から近鉄大和西大寺駅の北口まで歩いて来ました。そこから次の訪問地でる法華寺に向かいます。 事前に調べて、ここから歩けば35分。バスなら10分程度ですが、本数が少ないので、タクシーで移動することにしました。

タクシーは平城京跡を横目で見ながら(世界遺産の平城京跡も次回は、ゆっくり散策したいです)細い道を入り(奈良市内の道は、狭くて・・・)、5分程度で法華寺赤門に到着しました。

画像
この門が法華寺の通用門となっています。そのためタクシーもこの前まで行ってくれました。

タクシーは行き過ぎましたが戻って正門である南大門を撮りました。

画像
この門は、豊臣秀吉の側室・淀君によって、1601年(慶長6)頃に再興されました。

写真を撮ったあと、再び赤門に戻って中に入りました。入ると拝観受付がありました。
画像

拝観料700円(本堂+庭園)、拝観時間9時~17時でした。(特別公開時には拝観料は、変更となります)

入った時は9時30分を回ってましたが、空いてました。と言うより誰もまだ来てなかったと思います。先に重要文化財本堂を見学しす。

画像
画像
この本堂も豊臣秀吉の側室・淀君によって、1601年(慶長6)頃に再興されました。本尊は十一面観音像が安置されています。この像は光明皇后の姿を写したと言われています。

障子を空けて入ると受付があって、そこで朱印をお願いしました。そしてこの法華寺を案内するテープを流してくれます。このテープで仏像や建物、法華寺の歴史なんかを詳しく聞けます。約15分(もっと長かったかも)聞かせてもらいました。

中宮寺・圓照寺とともに大和三門跡に数られ品格ある尼寺です。もと藤原不比等の住居であったものを、光明皇后が総国分尼寺として建立しました。法華滅罪の寺(ほっけめつざいのてら)と称し、七堂伽藍を備えて隆盛を極めました。しかし平安遷都とともに衰え、豊臣秀吉の側室・淀君、その子の豊臣秀頼によって現在の構えに整えられ現在に至っています。

本堂でお参りしたあとテープを聴かせてもらい、ここを出ました。そして特別に公開されている庭園に向かいました。

画像
春・夏季(4月1日~6月9日) 秋季(10月1日~11月30日)しか見ることができないので期待して来ました。

画像
画像
画像
本堂裏と書院造りの客殿前に広がる庭園は、国の名勝に指定されています。

画像
客殿前まで来ると行き止まりで、ここら元来た道を戻ります。ここから見ると庭園は綺麗でした。

奥書院の南の池を中心に庭園が作られ、この庭園は御所のお庭と客殿を移築したと伝わっています。そのため『仙洞うつし』と呼ばれてて、江戸初期の名園として国の名勝に指定さています。

庭園を出て次に『から風呂・光月亭・華楽園』へ向かいました。その入口の門です。

画像
拝観受付から本堂に向かいましたが、その前に入口が見えてたので、帰りに寄ってみようと思ってました。

最初に浴室(からふろ)からです。

画像
光明皇后が病気の者を入浴された伝わる蒸し風呂です。現在のものは、江戸中期頃のもので、明治末頃まで近隣の住民が使用してたという。国指定重要有形民族文化財に指定。

次に浴室(からふろ)の奥にある光月亭です。

画像
画像
画像
1971年奈良県月ヶ瀬村から移築された18世紀頃の古民家。台所のある土間と田の字形に並んだ4部屋からなる大和地域の農家住宅です。

画像
画像
中にも入れますが入口だけです。台所はを見学しました。それと下の写真ですが、茅葺きの裏側が興味あって、写真に撮りました。

後は、境内を見て廻りました。最初は護摩堂です。

画像
最近建てられたんでしょうね、新しい感じです。

そして次に鐘楼です。

画像
1602年(慶長7)に再建されたものです。下層がスカート状に広がった腰袴という形式で建てられているが、2層に縁がないなど一般的な構造とは異なっています。

最後に拝観入口近くにある横笛堂です。

画像
滝口入道との悲恋の物語で有名な横笛が出家後に住んだといわれるものです。

『平家物語』滝口と横笛の旧蹟 滝口寺は、こちらから → https://mahopika.seesaa.net/article/201212article_11.html

空いてたこともあってゆっくり鑑賞し、天平時代の名残を楽しめました。最近奈良の古刹を巡ってますが、京都の古刹と奈良の古刹では様式が違うので見てて楽しいです。この後、この近辺の古刹に行きました。つづく。

本尊特別御開扉 10月25日~11月11日 慈光殿 国宝 阿弥陀三尊像・童子像 特別公開  10月25日~11月11日



この記事へのトラックバック

  • 大和三門跡寺院の一つ 中宮寺へ

    Excerpt: 夢殿のお隣に聖徳太子ゆかりの古刹、中宮寺があります。大和三門跡寺院の一つと言われ、私は法華寺と圓照寺には行きました。今日中宮寺を訪問できたので、大和三門跡寺院を全て訪問したことになります。 Weblog: 古寺とお城の旅日記Ⅱ racked: 2015-02-01 00:27