「知恩院」文化財特別鑑賞に参加
10月12日(土)、京都市文化観光資源保護財団主催の『知恩院文化財特別鑑賞』に参加しました。
今回の鑑賞会、最大のの目玉は、現在修復工事中の国宝・御影堂の工事現場を見学です。それと通常非公開の御殿などの文化財を説明案内のもとに特別に鑑賞。そして最後に知恩院の歴史について講話をいただくという内容でした。
そして当日は、四条京阪までバスで来て、そこからバスに乗替えれば早く着きますが、そこはバスに乗らずに歩きました。四条京阪から四条通りを東に進み八坂神社と円山公園の横を通って知恩院の南門までやってきました。
この門をくぐると右手に、国宝・三門が聳えています。(三門の模様は、後日アップします)
集合は、知恩院の新玄関前に10時でした。しかし、30分も早く着いたので、先ずは境内を撮影、そして15分前になったので、集合場所の新玄関前まで行って、受付を済ませました。いつもなら建物の中に入って時間を待ちますが、受付の人に「すぐに諸堂を見学するので外で待ってて下さい」と・・・仕方なく北門を出たところで座って待ちました。
知恩院には何度もきてますが、この北門は初めてです。地下鉄東西線で来るとこちらから上がってきます。北門の向こうにある新玄関前にはも多くの人が集まってきました。
それで、10時になったら鑑賞会が始まりました。当日103名も参加されたので、まず2班に分かれます。1班は御殿に、もう1班は御影堂の修復現場を見学します。私は後者で御影堂に向かいました。
知恩院を菩提寺に定めた徳川家康によって造営されましたが、1633年(寛永10)の火災で焼失したため、徳川幕府3代将軍・家光の寄進により、1639年(寛永16)に再建されました。外観禅宗様を取り入れており、正面45㍍、側面35㍍、周囲に幅3㍍の外縁を巡らす大建築で、徳川将軍家の威光と念仏信仰の高まりを東山の地に威風堂々聳えています。
修復工事前の御影堂の写真です。(2011年5月8日撮影)
それか現在は・・・このように囲いに覆われています。今日は初めて白い塀の内側に入れました。
ブラジルからのお客様が降りてくるのを暫く待ちました。外から階段は見えています。当然、降りてくるのも分かるので・・・今からあの階段を登って4階まで上がるんです。
ブラジルからの訪問客と入れ替わりに入りました。先ず中2階へ行って、ヘルメットを被ります。(私は列の最後の方だったので、こんなに少ないですが、人数分は充分あります)
事前に周知があったので、覚悟してきました。本当は蒸れるので被りたくは無かったんですが・・・工事現場だし仕方ないでしょう。しかし、外国人は香水の臭いが強いので、少々嫌な気分はありましたね。
次に2階に上がります。
特に何もありません。
そして3階に上がります。
ようやく瓦を外された屋根が見えてきました。
最後に4階です。一番上まで上がってきました。
最初に主催者側から「お寺より写真撮影の許可をもらってるので、どうぞご自由に」と案内があったので、皆さん盛んにシャッターを押してます。
全員が上がった所で、総本山知恩院執事の中村康雄氏から「知恩院と開祖法然上人」についての講話を受けました。
ご覧のように瓦は全て降ろされてます。2019年(平成31)完成予定だそうで、あと6年先です。
2020年の東京オリンピックには完成してるんでしょうね。今から待ち遠しです(どちらも)。この工事現場を見学でき範囲は狭いです。安全のためでしょう。ここには10分も居ませんでした(7~8分だったでしょうか)。説明と見学が終わったら再び階段かエレベータで下に降ります。
多分100名以上は参加されたと思うので、その半数50名以上が登られてるので、降りるのも時間外が、かかりそうなので先に降りました。
階段を降りる途中で外を見たら、知恩院の総合案内所でうる泰平亭が見えていました。
1階まで降りると、間近で降ろされた瓦を見ることができます。
案内では、この瓦は痛みが激しいので使えないそうです。そのため知恩院では、『瓦志納のお願い』をされ一口1万円以上だそうです。
なお、国宝御影堂平成大修理 現場見学会が、11月2日(土)・3日(日)の2日間、時間:10:00~16:00 随時見学可能、事前申込不要、料金は、無料であるようです。興味あれば、どうぞ。
工事現場の見学は直ぐに終わりました。そして次に重要文化財・経蔵の見学です。
内部は「宋版一切経」六千巻の膨大な経典が納められた輪蔵があって、これを一周させると一切経読誦と同に功徳があると言われています。残念ながら今日は、廻すことはできませんでしたが、輪蔵は一周させてもらいました。1621年(元和7)徳川2大将軍・秀忠の寄進により建立されました。
最近も特別公開で妙心寺の経蔵に入りました。嵯峨釈迦堂ではいつでも見られます。まぁ、どこでも同じようなものですね。ここも通常非公開ですが、お隣の御影堂の工事が終われば、「公開も考えてます」と案内がありました。
経蔵を出たら前の版と鉢合わせ。少し待って宝佛殿に上がりお参りしました。
ここは地下が納骨堂になっています。1992年(平成4)建立で内部には、阿弥陀如来立像・四天王像が安置されてました。普段から内部には入れます。
諸堂巡りの最後は、阿弥陀堂です。
ここも通常内部は拝観できお参りできます。本尊は阿弥陀如来坐像が安置されてました。この特別鑑賞会の皆さんと一緒に南無阿弥陀仏を唱えてお参りしました。
案内では、知恩院の多くの建物は山の中腹にあって、この阿弥陀堂も中腹にある勢至堂にあったものを1710年(宝永7)に現在後に移設。明治期に老築のため解体。1910年(明治43)に再建され現在に至っています。知恩院の本堂は御影堂だと思われていますが、この阿弥陀堂だそうです。
再び新玄関前に戻って、今度は御殿内を見学しました。内部は撮影禁止のためありません。大方丈・小方丈内部の襖絵や上段の間や武者隠しなど、将軍上洛に備えて作られた御殿でした。ここも通常非公開で、滅多に見ることはできません。
現在御影堂が工事中のため方丈庭園は閉鎖中です。この御殿から一番綺麗に庭園を見せるように造られていますが、工事中のためか荒れて残念な状態でした。これは仕方ないことてすね。大方丈の外観を庭園から撮影(2011年5月8日撮影)したものです。今日は、その内部を見学させてもらいました。
御影堂の工事が終わるまでは、当分見られないみたいです。
多分、上段の間から庭園を見たら、こんな感じです。
庭園は、僧・玉淵坊の作と伝わる回遊式庭園で、京都市指定名勝となっています。
最後に小方丈の外観です。
二條城や西本願寺に劣らない豪華絢爛な御殿内部を見学出来て良かったです。
この御殿内で、浄土宗総本山知恩院 執事 中村 康雅氏より当寺の歴史などについて法話を20分いたぎました。法話の最初と最後に南無阿弥陀仏と10回唱和しました。
これで、今日の鑑賞会の予定は終了しました。次に希望者のみ国宝の三門を見学できます。もちろん通常は非公開で普段は見られません。私は喜んで希望しました。つづく。
今回の鑑賞会、最大のの目玉は、現在修復工事中の国宝・御影堂の工事現場を見学です。それと通常非公開の御殿などの文化財を説明案内のもとに特別に鑑賞。そして最後に知恩院の歴史について講話をいただくという内容でした。
そして当日は、四条京阪までバスで来て、そこからバスに乗替えれば早く着きますが、そこはバスに乗らずに歩きました。四条京阪から四条通りを東に進み八坂神社と円山公園の横を通って知恩院の南門までやってきました。
この門をくぐると右手に、国宝・三門が聳えています。(三門の模様は、後日アップします)
集合は、知恩院の新玄関前に10時でした。しかし、30分も早く着いたので、先ずは境内を撮影、そして15分前になったので、集合場所の新玄関前まで行って、受付を済ませました。いつもなら建物の中に入って時間を待ちますが、受付の人に「すぐに諸堂を見学するので外で待ってて下さい」と・・・仕方なく北門を出たところで座って待ちました。
知恩院には何度もきてますが、この北門は初めてです。地下鉄東西線で来るとこちらから上がってきます。北門の向こうにある新玄関前にはも多くの人が集まってきました。
それで、10時になったら鑑賞会が始まりました。当日103名も参加されたので、まず2班に分かれます。1班は御殿に、もう1班は御影堂の修復現場を見学します。私は後者で御影堂に向かいました。
知恩院を菩提寺に定めた徳川家康によって造営されましたが、1633年(寛永10)の火災で焼失したため、徳川幕府3代将軍・家光の寄進により、1639年(寛永16)に再建されました。外観禅宗様を取り入れており、正面45㍍、側面35㍍、周囲に幅3㍍の外縁を巡らす大建築で、徳川将軍家の威光と念仏信仰の高まりを東山の地に威風堂々聳えています。
修復工事前の御影堂の写真です。(2011年5月8日撮影)
それか現在は・・・このように囲いに覆われています。今日は初めて白い塀の内側に入れました。
ブラジルからのお客様が降りてくるのを暫く待ちました。外から階段は見えています。当然、降りてくるのも分かるので・・・今からあの階段を登って4階まで上がるんです。
ブラジルからの訪問客と入れ替わりに入りました。先ず中2階へ行って、ヘルメットを被ります。(私は列の最後の方だったので、こんなに少ないですが、人数分は充分あります)
事前に周知があったので、覚悟してきました。本当は蒸れるので被りたくは無かったんですが・・・工事現場だし仕方ないでしょう。しかし、外国人は香水の臭いが強いので、少々嫌な気分はありましたね。
次に2階に上がります。
特に何もありません。
そして3階に上がります。
ようやく瓦を外された屋根が見えてきました。
最後に4階です。一番上まで上がってきました。
最初に主催者側から「お寺より写真撮影の許可をもらってるので、どうぞご自由に」と案内があったので、皆さん盛んにシャッターを押してます。
全員が上がった所で、総本山知恩院執事の中村康雄氏から「知恩院と開祖法然上人」についての講話を受けました。
ご覧のように瓦は全て降ろされてます。2019年(平成31)完成予定だそうで、あと6年先です。
2020年の東京オリンピックには完成してるんでしょうね。今から待ち遠しです(どちらも)。この工事現場を見学でき範囲は狭いです。安全のためでしょう。ここには10分も居ませんでした(7~8分だったでしょうか)。説明と見学が終わったら再び階段かエレベータで下に降ります。
多分100名以上は参加されたと思うので、その半数50名以上が登られてるので、降りるのも時間外が、かかりそうなので先に降りました。
階段を降りる途中で外を見たら、知恩院の総合案内所でうる泰平亭が見えていました。
1階まで降りると、間近で降ろされた瓦を見ることができます。
案内では、この瓦は痛みが激しいので使えないそうです。そのため知恩院では、『瓦志納のお願い』をされ一口1万円以上だそうです。
なお、国宝御影堂平成大修理 現場見学会が、11月2日(土)・3日(日)の2日間、時間:10:00~16:00 随時見学可能、事前申込不要、料金は、無料であるようです。興味あれば、どうぞ。
工事現場の見学は直ぐに終わりました。そして次に重要文化財・経蔵の見学です。
内部は「宋版一切経」六千巻の膨大な経典が納められた輪蔵があって、これを一周させると一切経読誦と同に功徳があると言われています。残念ながら今日は、廻すことはできませんでしたが、輪蔵は一周させてもらいました。1621年(元和7)徳川2大将軍・秀忠の寄進により建立されました。
最近も特別公開で妙心寺の経蔵に入りました。嵯峨釈迦堂ではいつでも見られます。まぁ、どこでも同じようなものですね。ここも通常非公開ですが、お隣の御影堂の工事が終われば、「公開も考えてます」と案内がありました。
経蔵を出たら前の版と鉢合わせ。少し待って宝佛殿に上がりお参りしました。
ここは地下が納骨堂になっています。1992年(平成4)建立で内部には、阿弥陀如来立像・四天王像が安置されてました。普段から内部には入れます。
諸堂巡りの最後は、阿弥陀堂です。
ここも通常内部は拝観できお参りできます。本尊は阿弥陀如来坐像が安置されてました。この特別鑑賞会の皆さんと一緒に南無阿弥陀仏を唱えてお参りしました。
案内では、知恩院の多くの建物は山の中腹にあって、この阿弥陀堂も中腹にある勢至堂にあったものを1710年(宝永7)に現在後に移設。明治期に老築のため解体。1910年(明治43)に再建され現在に至っています。知恩院の本堂は御影堂だと思われていますが、この阿弥陀堂だそうです。
再び新玄関前に戻って、今度は御殿内を見学しました。内部は撮影禁止のためありません。大方丈・小方丈内部の襖絵や上段の間や武者隠しなど、将軍上洛に備えて作られた御殿でした。ここも通常非公開で、滅多に見ることはできません。
現在御影堂が工事中のため方丈庭園は閉鎖中です。この御殿から一番綺麗に庭園を見せるように造られていますが、工事中のためか荒れて残念な状態でした。これは仕方ないことてすね。大方丈の外観を庭園から撮影(2011年5月8日撮影)したものです。今日は、その内部を見学させてもらいました。
御影堂の工事が終わるまでは、当分見られないみたいです。
多分、上段の間から庭園を見たら、こんな感じです。
庭園は、僧・玉淵坊の作と伝わる回遊式庭園で、京都市指定名勝となっています。
最後に小方丈の外観です。
二條城や西本願寺に劣らない豪華絢爛な御殿内部を見学出来て良かったです。
この御殿内で、浄土宗総本山知恩院 執事 中村 康雅氏より当寺の歴史などについて法話を20分いたぎました。法話の最初と最後に南無阿弥陀仏と10回唱和しました。
これで、今日の鑑賞会の予定は終了しました。次に希望者のみ国宝の三門を見学できます。もちろん通常は非公開で普段は見られません。私は喜んで希望しました。つづく。