南都に栄えた藤原氏の氏寺 興福寺へ

南山城と奈良の古刹を巡る旅の最後は、かつて南都の大寺を誇った世界文化遺産 興福寺です。

興福寺は、藤原鎌足の病気平癒を願って夫人の鏡女王によって建てられた山階寺(やましなでら)を起源に、710年(和銅3)平城京遷都を機に藤原不比等によって現在の地に移され今年で1300年を迎えました。その興福寺は藤原氏の氏寺として栄え、最盛期には三つの金堂と講堂を中心に数々の伽藍が聳えました。

三条通り沿いを進めば右手に国宝 五重塔が見えてきます。お腹が空いてたので、駅前の商店街で食事をする予定にしてましたが、「そうだ、寄って行こう」と予定変更。

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730年(天平2)に光明皇后によって創建。現在の塔は、1426年(応永33)に再建されたもの。塔の高さ東寺に次いで、2番に高い。

何気なく寄ってみたら、人がたかってない。こんなチャンスは滅多にないので、写真を撮りました。

その五重塔の北隣に国宝 東金堂(とうこんどう)があります。

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726年(神亀3)聖武天皇が前代の天皇であり、叔母にあたる元正(げんしょう)太上天皇の病気平癒を願って建立したもの。堂内には、本尊ま薬師三尊像をはじめ、国宝の文殊菩薩像をはじめ十二神将立像・四天王立像が安置されています。

その東金堂の奥に小さく見えているのが国宝館です。今日は入りませんが、この国宝館の中には、超有名な阿修羅像(国宝)が安置されています。また、ゆっくりお参りしたいです。

興福寺の中金堂の再建が始まったと聞いてたので、工事がどこまで進んでいるか見に来たわけですが、まだ大きな囲いに覆われています。

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2018年(平成30)完成予定で、今から楽しみです。かつて南都の大寺と呼ばれた姿が蘇ろうとしています。

興福寺の境内の南西に、重要文化財南円堂があります。ここは、いつも西国三十三所の巡礼者で賑わっています。

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日本最大の円堂で、江戸時代後期の円堂建築として貴重な建物です。この前に第9番札所の納経所があって、巡礼者が途切れることはありせん。

南円堂の北に、普段は非公開の国宝北円堂があります。

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2007年(平成19)の春に特別公開されたときに内部に入れました。普段は柵の中に入れません。興福寺の建物群の中で最も古い1210年(承元4)の再建と伝わります。毎年春と秋に特別公開されますが、行列覚悟で

南円堂前の石段を降り、さらに西に進めば国宝三重塔がひっそり建っています。

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ここは境内から見えないところに建っているためか、訪れる人は少ないです。

この興福寺の南側に猿沢の池があって、そこから五重塔とのセットが絵になります。

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今日は疲れてたので、過去の写真です

近鉄奈良駅東の通りに商店街があり、土産物店や飲食店など立ち並んでいます。私は、ここで食事する事が多くて、予定してた近鉄特急の時間には早かったので、遅い昼食を摂りました。とんかつ がんこ奈良店です。

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15時までのランチタイムに間に合いました。キャベツとご飯がおかわり自由で、ご飯をおかわりしました。

これで南山城と奈良の古刹を巡る旅は終わりです。予定してた近鉄特急で京都に帰りました。まだまだ奈良古刹はたくさんあります。そう遠くないでの、また再訪します。

【興福寺 五重塔】





【とんかつ がんこ奈良店】


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