京都非公開文化財特別公開 宇治 恵心院(けいしんいん)へ

放生院(橋寺)を出て宇治川沿いの東岸道路を上流の天ヶ瀬ダムの方向に、歩いて行きます。そして朱塗りの朝霧橋を右手に見て少し下がったら、左手に特別拝観の看板が出てました。

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放生院から歩いて5分で、ここまでやってきました。

看板を過ぎるとゆるやかな坂を上がっていくと、突き当たりにお地蔵さんがお出迎え。

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ここに来る人は、放生院でもみかけたので、やっぱり目当ては同じなんです。

そして初めて訪れた恵心院表門に到着です。

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山門の中に臨時の受付があって、ここで拝観料を払います。放生院と同じで、ここも多くの参拝者が訪れています。

入ると左手手に本堂がありますが、案内にしたがって、先に朱印をもらいに行きました。

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正面で朱印を受け取ります。と言うのも、「この期間は朱印帳に書くのは勘弁してほしい」と言われ、既に書いてあるものを渡されました。仕方ないですよね、こんなに参拝者が多ければ・・・。

次に本堂でお参りです。

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ここまでは、多分普段でも入れるんでしょう。ところで本堂の入口は?

恵心院は822年(弘仁13)の創建当時は「龍泉寺」とよばれていましたが、1005年(寛弘2)に比叡山横川(よかわ)の恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)によって再興され、『朝日山恵心院』と改名されました。この恵心僧都は宇治十帖の中で浮舟を助けた「横川の僧都」のモデルと言われています。時の権力者に庇護されてきた恵心院も度々、戦火に巻き込まれたこともあり、境内も今では本堂と表門を残すのみとなっています。

入口は本堂の横から入りますが、その前には住職さん自らが植えられた四季折々の草花や花木の庭園を目にしました。

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向の建物は、書院です。後程本堂のあと、展示物の見学で入ります。

お堂の中では、学生さんのガイドより説明があります。説明のあと、ご本尊は、十一面観音菩薩(宇治市指定文化財)と恵心僧都自作の像を間近で見て本堂を出て書院に向い、そこで恵心僧都ゆかりの書簡を見たら終わりです。

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本堂と書院を出たら庭園を少し歩いて表門まで行きました。

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境内に実ってたセンリョウです。

ここでは15分足らずで出ました。放生院より見所は少なかったかと思います。そのためかここでは福寿園のお茶券がついてました。

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さすがに茶所宇治です。老舗の茶店が多く点在してますが、その中の一つ、福寿園さんでした。

入ると多くの人がお茶を待ってて、座るところもありません。そのため帰り寄ることにして次に向かいました。そして、さらに宇治川東岸の道を上流の天ヶ瀬ダムの方向に歩いて行きます。

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朱塗りの橋を渡って振り返ると西の方向に工事中の平等院鳳凰堂が工事用の囲いに覆われてるのが見えています。これじゃ拝観料が半額でも行かないでしょう。

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それより上流から流れてくる川の勢いが気になって、帰ってから地図で調べました。

関西電力宇治発電所でした。この上流に天ヶ瀬ダムがあるので、そのためでしょう。この橋を渡ると次の訪問地、興聖寺があります。つづく。



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