『京の奥座敷 高雄・栂尾と常照皇寺』定期観光バスツアーへ

10月30日(水)に、京都定期観光バス『京の奥座敷 高雄・栂尾と常照皇寺』に行ってきました。

京都で屈指の紅葉の名所、高尾栂尾は京都市内でも北に位置し、市内よりも早くモミジは色づき始めます。その高尾・栂尾よりも、いっそう北に位置する常照皇寺は、皇室ゆかりの古刹として知られており、秋は紅葉の名所でもあります。

京都定期観光バス乗り場烏丸口にあって、9時30分出発予定です。チケットを引き替えたら、席番号が前の方だったので、「今日は多分空いてるんだろうなあぁ」と想像できました。

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コンビニで買い物をしてたらバスが着いてました。左端に止まってるバスに今から乗り込みます。天気が良いので京都駅のガラスの壁に、京都タワーが写ってます。

そして、バスは京都駅烏丸口から、予定どおり9時30分に出発しました。京都観光バスらしく、堀川通りを北上し、西本願寺二條城晴明神社の前を通り、堀川今出川を西に進み北野天満宮の前を通ります。そして西大路からきぬかけの路に入って、龍安寺仁和寺の前を通って福王子交差点から国道162号線に入ったバスは、高山寺の駐車場に10時30分に着きました。

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高山寺には2011年5月以来、2年振りの訪問です。

世界文化遺産 栂尾山 高山寺(こうさんじ)は、771年(宝亀5)に光仁天皇の勅願により奈良の慶俊らを開創とし、山林修行のための草庵が建立されましたが、その後、久しく荒れていたのを1206年(建永1)文覚の弟子の明恵上人高弁が、後鳥羽上皇の院宣によって、華厳宗の根本道場として再建された時に始まります。

今日の紅葉ツアーの参加者は、5名でした。まだまだ紅葉が早いのは分かってましたが、「ひょっとしたら高山寺も少しぐらい色づいてるかなぁ」と1%の期待はありました。(お隣の神護寺は色づいたと報道されました)

高山寺には裏参道から入ります。

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ここからは急な階段を登ることになりますが、とりあえすバスガイドさんを先頭について行きます。

そしてこの紅葉の時期に現れる関所いや入山受付所です。

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まだ色づきもしてないのに紅葉バージョンになってて、入山料500円が必要です。(入山料はツアー料金に含まれてますので、ガイドさんが手続きしてくれます)紅葉の時期以外なら境内は無料で入れるんですけど・・・京都の寺院では紅葉バージョンは他にもあることです。

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階段を登り切ると国宝・石水院の外塀に出ます。

バスガイドさんは石水院の入口までです。再集合の時間の周知と、国宝・石水院に入るためには各自で拝観料が必要な説明がありました。何度か来てますが、折角来たので入ることにしました。

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石水院の山門です。

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山門を入ると右手に石水院の屋根が見えています。石水院の全景を撮るのは不可能です。

そして正面には書院の入口があって、ここが拝観受付所になります。

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拝観料は600円。前途したとおり自腹です

早々に拝観受付を済ませ、書院から渡り廊下を通って石水院に入ります。

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堂内の善財童子像が見えています。紅葉の最盛期では、バックが真っ赤に染まるんですが、まだまだのようです。

さて、お目当ての紅葉は

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石水院の西庭ですが、まだまだ青葉です。市内より北に位置し、標高も高いので、例年11月の上旬から中旬に紅葉は見頃を迎えます。

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次に南庭です。しかし注意深く見ると、所々色づき初めてます。それにしても拝観者も少ないです。真っ赤に染まった石水院は見応えあるでしょうね。ただ人は半端じゃないほど多いですけど

前途しましたが、今日は5名しかバスに乗ってませんが、11月10日を過ぎると、連日バス3台の満席になるそうです。「それほどの人気ツアーなんですよ。今日の乗客数を見ると説得力はなすでけど・・・」とバスガイドさんの話でした。

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人が少ないので、国宝・鳥獣人物戯画のレプリカですけど、ゆっくり鑑賞できました。(本物は、東京や京都国立博物館に寄託)

一応団体行動ですので、再集合時間が決められています。そう広くない石水院をあとにして、境内を散策。

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古びた石段を上がっていきます。

そして開山堂に着きました。

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日中でも日当たりが悪いので、少し色づき初めてました。

開山堂を出たら次に目にする明恵上人御廟です。

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この御廟と開山堂の辺りは、高山寺でもっとも神聖な場所なんでしょう。

そしてさらに奥へ奥へ、杉の大樹の中を進みます。

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先ほど訪れた国宝・石水院は、1889年(明治22)に現在の地に移されるまで、この辺りに建っていたんです。

その奥には、この高山寺の本堂である金堂がありますが、その手前にあった佛足石です。

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杉木立に囲まれてるため、昼間で薄暗いです。佛足石は、釈迦の足跡を印した石のことで。現在のは江戸時代のもので、明恵上人が栂尾の山を仏跡なぞらえ佛足石を据えたという。

そして金堂までやってきました。

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元の金堂は室町時代に消失しましたが、1634年(寛永11)に御室仁和寺の古御所の御堂を移築し再建されました。本尊は釈迦如来坐像を安置してあります。

ここの自由時間は、40分です。何度か来てても、ゆっくり見てしまいます。それで時間が無くなってきました。帰りは表参道から降ります。

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鬱蒼とした杉並木が続きます。昼間で天気が良かったのに薄暗いです。

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振り向くと石段上に金堂が見えています。古来表参道を通って参拝者がお参りされたんでしょう。

京都では、外国人の観光客を多く目にします。特に世界文化遺産に指定された寺院には多くの外国人が押し寄せますが、ここ高山寺では誰も目にしませんでした。アクセスが悪いのが一番の原因でしょう。(本数は少ないですが、路線バスも通ってるので、そんなに悪くは無いのですが・・・)

杉並木を抜けて再び裏参道から駐車場に戻ってきました。

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一番奥に止まってるバスがそうです。驚くことに、紅葉シーズンでは、駐車場も有料となります。そのため高山寺の紅葉時期に来ないのは、そのためです。

ここからマイクロバスに乗替えて、昼食会場に移動します。つづく。



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