平安京の表玄関 羅城門跡へ

東寺から西に200㍍ほど行った住宅街の一角に、羅城門遺跡の石碑がひっそりと建っています。

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九条通りを西に行き千本通りの手前にある児童公園にひっそりと石碑が建っています。

平安京のメインストリートである朱雀大路の南端に設けられた、都の表玄関にある大門で、この門を境に京の内外(洛中・洛外)に分けられました。816年(弘仁7)に大風により倒壊し、その後に再建されましたが、980年(天元3)の暴風雨で再び倒壊した後は再建されませんでした。付近の発掘調査では、羅城門に関わる遺構は見つかってませんが、東寺の木像兜跋(とばつ)毘沙門天立像(国宝)や三彩鬼瓦(重要文化財)は、この門にあったものと伝わっています。

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1200年前に倒壊したためか、周辺には何も残っていません(周辺の発掘調査でも、何も出てこなかったように記憶してますが・・・)。しかしここから北に向いて朱雀大路が通っていたと思うと想像が膨らみます。ただこの石碑を見に来る人はよほどの歴史好きか、芥川龍之介の「羅城門」を読んだ人か、黒澤明監督の作品・映画「羅生門」を見た人か、よほどの物好きでしょう。私も見にきたので物好きか

余談ですが・・・・私の卒業した小学校の校歌に「夢にえがいた平安の 朱雀大路の花の雲・・・」と朱雀大路が出てきます。遙か昔に卒業した校歌をふと思い出しました



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