第48回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 妙心寺 龍泉菴へ
『第48回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開』で、7年ぶりに公開さされた、妙心寺 龍泉菴(りょうせんあん)に行ってきました。
今年は1月10日(金)から始まりましたが、早速1月12日(日)に訪れた次第です。この日は市内が全国都道府県対抗女子駅伝が開催されるとあって、交通規制に巻込めれないように近場の妙心寺にしました。
拝観時間は10時からで、5分前に着きましたが、行列覚悟で来たわりには、表門前には人が疎ら・・・予想外でしたが、後でからくりが分かります。
勇壮な表門もいつもは閉まってますが、今日は入れます。滅多に公開されないので、今日も次から次から拝観者が訪れてました。この表門は、寛永年間(1624~44)の建立と伝わっています。(京都府指定文化財)
初めて門をくぐると正面に式台。左に禅宗寺院ではお馴染みの庫裏が建っています。
拝観受付は、案内の矢印にしたがって庫裏へ向い、その内部にありました。今回、京都文化観光資源保護財団の招待券で入りました。この庫裏は、1797年(寬成9年)の建立で、江戸時代の建築様式を今に伝えています。(京都府指定文化財)
拝観期間:1月10日(金)~3月18日(火) 拝観時間:10時00分~16時00分(受付終了) 拝観料:600円
入ると一塊の集団があって、既に中に入れてたんですね。あまりに人が多いので先に案内が始まってました。私らは次の集団で本来の逆回りのコースで案内人について回ることになりました。(多分行列ができてて時間前に入れたんでしょう)
この書院は、1653年(承応2年)の建立で、方丈(本堂)を見学後、この書院に戻ってくるが本コースです。この書院内で最初の説明が始まりました。
前回7年前の公開時は、お堂内部の写真撮影はOKだったようです。しかし今回の公開から内部は撮影禁止となりました。(そのため帰りに絵はがきを買ってかえりました) 先ずここで、龍泉菴の歴史と、この書院に架けられてる掛け軸・狩野探幽筆「観音・龍虎図」について説明を受けました。
妙心寺塔頭寺院の中でも寺格の高い妙心寺四派の一つ「龍泉派」の本庵で、「東海派」「霊雲派」「聖澤派」とともに「妙心寺四派」と呼ばれています。1481年(文明13年)に景川宗隆(けいせんそうりゅう)が室町幕府の管領・細川政元を開基として創建したのが始まり。
この説明を聞き終わると本来のコースに戻り方丈(本堂)へ向かいますが、書院前庭園がありましので撮りました。
説明はありませんでしたが、奥に見えているが茶室でしょうね。
左の書院から右の方丈(本堂)に移動します。その間には坪庭のようなものがありました。
方丈(本堂)へ移動する途中に長谷川等伯筆の「枯木猿猴図」(複製)も特別展示されおりガイドさんより説明がありました。
本物は重要文化財に指定されており、京都国立博物館に寄託されています。掛け軸での展示でしたが、元は屏風図だそうで、火災により真ん中の絵が焼けたため掛け軸にされたと案内がありました。元は加賀藩主・前田利長の所有だったそうで、ある夜絵から1匹の猿が抜け出て、寝ている利長の髪の毛を掴もうとしたので、怒った利長が腕を切り落してしまったという伝説が伝わっています。
そしてガイドさんについて方丈(本堂)南側までやってきました。
1848年(嘉永元年)の再建で、山内塔頭寺院の中でも最大級の規模を誇ります。中央に仏間があり「東の間」「西の間」と全部で3室ありました。それぞれ由里本 出氏(ゆりもといずる)の襖絵がありました。
由里本 出氏は、堂本印象に師事した日本画家で、龍泉菴の檀家さんでもあります。1999年(平成11) 3月の当菴「開祖500年遠諱」に際して自然を大切にと「いのり」を込めて描かれた作品です。
その南側には方丈庭園が広がってました。
スギ苔と白砂だけ、桜もモミジもない松だけの本当にシンプルな枯山水庭園でした。
それぞれ襖絵に対してガイドさんが説明してくれました。そして方丈(本堂)の東側から今度は北側の襖絵を見学します。
ここの杉戸絵については、案内がなかったので分かりません
そして方丈北側の襖絵について案内がありました。(室内は撮影禁止です。絵はがきを参照。)
北側の襖絵はお釈迦様に関することが描かれており、上が菩提樹、下が沙羅双樹の木が描かれてました。
最後に、庫裏を出て表門に出る手前に大玄関に通じる石畳がありました。
誰も見に行かれないので、少し躊躇しましたが外から見る大玄関も勇壮ですね。その大玄関を入ると・・・・。
この部屋に出てきます。先ほど方丈にいてガイドさんより説明を受けたので、それを外から確認しました。
ここも由里本出氏筆「昇龍図」1999年(平成11) この部屋に入って説明を受けました。ただ狭いので直ぐに出ましたが・・・。内部は撮影禁止のため、ここを含めて襖絵は全て絵はがきを使用しました。
滅多に公開されない龍泉菴をたっぷり堪能して、ここを後にしました。ただ前回は室内を含めて自由に写真は撮れたようですが、今回は室内の写真が取れ無くなってて期待して訪れたんですが、そこが残念でした。妙心寺では他に聖澤院も今回公開されました(龍泉菴以上に稀です)。当然、そちらに向かいます。つづく。
【妙心寺 龍泉菴】
今年は1月10日(金)から始まりましたが、早速1月12日(日)に訪れた次第です。この日は市内が全国都道府県対抗女子駅伝が開催されるとあって、交通規制に巻込めれないように近場の妙心寺にしました。
拝観時間は10時からで、5分前に着きましたが、行列覚悟で来たわりには、表門前には人が疎ら・・・予想外でしたが、後でからくりが分かります。
勇壮な表門もいつもは閉まってますが、今日は入れます。滅多に公開されないので、今日も次から次から拝観者が訪れてました。この表門は、寛永年間(1624~44)の建立と伝わっています。(京都府指定文化財)
初めて門をくぐると正面に式台。左に禅宗寺院ではお馴染みの庫裏が建っています。
拝観受付は、案内の矢印にしたがって庫裏へ向い、その内部にありました。今回、京都文化観光資源保護財団の招待券で入りました。この庫裏は、1797年(寬成9年)の建立で、江戸時代の建築様式を今に伝えています。(京都府指定文化財)
拝観期間:1月10日(金)~3月18日(火) 拝観時間:10時00分~16時00分(受付終了) 拝観料:600円
入ると一塊の集団があって、既に中に入れてたんですね。あまりに人が多いので先に案内が始まってました。私らは次の集団で本来の逆回りのコースで案内人について回ることになりました。(多分行列ができてて時間前に入れたんでしょう)
この書院は、1653年(承応2年)の建立で、方丈(本堂)を見学後、この書院に戻ってくるが本コースです。この書院内で最初の説明が始まりました。
前回7年前の公開時は、お堂内部の写真撮影はOKだったようです。しかし今回の公開から内部は撮影禁止となりました。(そのため帰りに絵はがきを買ってかえりました) 先ずここで、龍泉菴の歴史と、この書院に架けられてる掛け軸・狩野探幽筆「観音・龍虎図」について説明を受けました。
妙心寺塔頭寺院の中でも寺格の高い妙心寺四派の一つ「龍泉派」の本庵で、「東海派」「霊雲派」「聖澤派」とともに「妙心寺四派」と呼ばれています。1481年(文明13年)に景川宗隆(けいせんそうりゅう)が室町幕府の管領・細川政元を開基として創建したのが始まり。
この説明を聞き終わると本来のコースに戻り方丈(本堂)へ向かいますが、書院前庭園がありましので撮りました。
説明はありませんでしたが、奥に見えているが茶室でしょうね。
左の書院から右の方丈(本堂)に移動します。その間には坪庭のようなものがありました。
方丈(本堂)へ移動する途中に長谷川等伯筆の「枯木猿猴図」(複製)も特別展示されおりガイドさんより説明がありました。
本物は重要文化財に指定されており、京都国立博物館に寄託されています。掛け軸での展示でしたが、元は屏風図だそうで、火災により真ん中の絵が焼けたため掛け軸にされたと案内がありました。元は加賀藩主・前田利長の所有だったそうで、ある夜絵から1匹の猿が抜け出て、寝ている利長の髪の毛を掴もうとしたので、怒った利長が腕を切り落してしまったという伝説が伝わっています。
そしてガイドさんについて方丈(本堂)南側までやってきました。
1848年(嘉永元年)の再建で、山内塔頭寺院の中でも最大級の規模を誇ります。中央に仏間があり「東の間」「西の間」と全部で3室ありました。それぞれ由里本 出氏(ゆりもといずる)の襖絵がありました。
由里本 出氏は、堂本印象に師事した日本画家で、龍泉菴の檀家さんでもあります。1999年(平成11) 3月の当菴「開祖500年遠諱」に際して自然を大切にと「いのり」を込めて描かれた作品です。
その南側には方丈庭園が広がってました。
スギ苔と白砂だけ、桜もモミジもない松だけの本当にシンプルな枯山水庭園でした。
それぞれ襖絵に対してガイドさんが説明してくれました。そして方丈(本堂)の東側から今度は北側の襖絵を見学します。
ここの杉戸絵については、案内がなかったので分かりません
そして方丈北側の襖絵について案内がありました。(室内は撮影禁止です。絵はがきを参照。)
北側の襖絵はお釈迦様に関することが描かれており、上が菩提樹、下が沙羅双樹の木が描かれてました。
最後に、庫裏を出て表門に出る手前に大玄関に通じる石畳がありました。
誰も見に行かれないので、少し躊躇しましたが外から見る大玄関も勇壮ですね。その大玄関を入ると・・・・。
この部屋に出てきます。先ほど方丈にいてガイドさんより説明を受けたので、それを外から確認しました。
ここも由里本出氏筆「昇龍図」1999年(平成11) この部屋に入って説明を受けました。ただ狭いので直ぐに出ましたが・・・。内部は撮影禁止のため、ここを含めて襖絵は全て絵はがきを使用しました。
滅多に公開されない龍泉菴をたっぷり堪能して、ここを後にしました。ただ前回は室内を含めて自由に写真は撮れたようですが、今回は室内の写真が取れ無くなってて期待して訪れたんですが、そこが残念でした。妙心寺では他に聖澤院も今回公開されました(龍泉菴以上に稀です)。当然、そちらに向かいます。つづく。
【妙心寺 龍泉菴】