文化財特別鑑賞 近代の名建築を訪ねて 「京都御幸町教会」へ

京都ハリスト教会を14時20分に集合し、全員で出発しました。しかし、私は京都ハリスト教会に向かう途中に事前に写真だけ撮っておきました。ゆっくり歩くのが苦手で自分のペースで歩きたかったので、列には加わらず先に行きました。(後、自転車で来られた方も)

次の文化財特別鑑賞は、あのW.M.ヴォーリズ設計京都御幸町教会(きょうとごこうまちきょうかい)です。

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ここは、今回の特別鑑賞会で知りました。外観が赤レンガ造りで、設計がヴォーリズと聞けば期待が膨らみます。それと・・・後の講話で知ることになりますが・・・教会につきものの十字架がこの教会にはありません。

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予定では14時30分から始まる予定が、少し遅れて講話が始まりました。正式名称は日本基督教団京都御幸町教会と言い牧師 難波 實氏より、この教会の歴史などについて約30分ほど話されました。

京都御幸町教会は、1898年(明治31)10月10日、アメリカ南部のメソデスト教会の神戸地区・京都講義所として活動を開始します。その後1907年(明治40)に「日本メソヂスト京都中教会」と改称されました。現在の会堂は、1913年(大正2)12月、建築技師ウイリアム・メレル・ヴォーリスの下で竣工。翌年3月5日には献堂式が行われました。そして現在も当時の姿をそのままに残っています。ヴォーリスの建築作品としては当教会の会堂のほか、明治学院チャペル、関西学院、同志社啓明館、大丸ヴィラなど数々あります。この京都御幸町教会はヴォーリスの初期の作品として非常に貴重で価値あるものとされ、現存の教会堂としては最古のものとされています。1998年(平成10)4月1日に京都市有形指定文化財に登録されました。

講話が終わると、この教会の見学です。京都ハリスト教会と違って、室内も撮影OKと確認を取ってました。先ずは2階へ上がります。

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ご覧のように2階は狭いので、階段で渋滞してしまいます。

そして上から見たから・・・・。

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牧師さんに質問をしてる人や下で休憩されてる方が見えています。

渋滞するので、上からの写真を1枚撮ってすぐに下に降りました。そして講壇です。

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正面の右側にある、この、あるしかけが゛あって、先ほどの講話で聞きました。

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上下の開閉式になっているんですね。ここに入りきれない場合は、ここを全開して奥の部屋も使われるらしい。

そして、大正時代に建てられた建物で、当然、地震対策は取られてません。調べられたら詳しい事は忘れましたが大きな地震で倒壊の恐れがあるとの事で、1998年(平成10)10月1日には、会堂の耐震工事が完了したうです。

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特徴ある窓の横、目立ちませんが・・・よく見ると鉄筋が入っているのが分かります。これも説明されたから分かったことで、言われなかったら知らずに帰るとこでした。

この天井も創建当時のままだそうです。

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京都ハリスト教会と違って、派手さはありませんが、大正時代の貴重な建築を目の当たりにでき、満足して帰りました。

ただ史料をもらった写真では、外にはレンガの塀が建ってたのに、今はありません。耐震工事の時に撤去されたのか、これから再建されるのか分かりませんが・・・・。その点が気になりました。

なお、教会の出入り口は、この百年記念館からでした。

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レンガ造りの建物からは入りません。それと・・・お土産に重たい大きい本を一冊もらいました。「どうぞお持ち帰りください」と言われたので、帰りの鞄が重たかった

ヴォーリズの教会、そして京都では数少ない、レンガ造りの教会と建築物として貴重なものらしい。今日の文化財特別鑑賞は知った時からどうしても行きたかったので、平日で昼から昼食を食べる時間もなく駆けつけてた甲斐がありました。大変良かったです。京都市文化観光資源保護財団主催の特別鑑賞会は毎回楽しませてもらっています



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