嵯峨『清凉寺』と『嵯峨大念仏狂言』文化財特別鑑賞へ
4月12日(土)、清涼寺(通称、嵯峨釈迦堂)において、京都市文化観光資源保護財団主催の嵯峨『清凉寺』と『嵯峨大念仏狂言』文化財特別鑑賞に行ってきました。
先月、3月15日にJR東海「そうだ京都、行こう。」の会員限定イベント、『狂言堂と嵯峨面工房見学』参加したばかりで、新鮮味はありませんが、地元清涼寺をもっと深く知りたかったので、参加させてもらいました。
清涼寺(通称、嵯峨嵯峨釈迦堂)には、京都府指定文化財の仁王門から入りました。
1776(安永6)年再建。嵐山から天龍寺の前を通って、そのまま北に進むと突き当たりにあります。上層部には十六羅漢像が安置されてるそうです。私の知る限り公開されたこうは無い筈です。
この辺りの道は、愛宕街道と言って、愛宕山信教で古来賑わったそうです。そのため旅籠屋も点在してたそうですが、現在は見当たりません。私が仁王門を撮影してた所は、旧旅籠屋で、現在は廃業されてます。
そして「五台山」と書かれた大きな扁額を掲げた山門をくぐります。何年か前に、飲酒運転の車が、この門を壊した事で話題になりました。
門の左手には、法然房源空24歳 求道青年像があって、その像と本堂のツーショットを狙ってみました。
正面に本堂を見ながら少し進むと左手に多宝塔(京都府指定文化財)があります。
ここの前の桜は綺麗なんですけど、すっかり散ってます。
多宝塔から目を右に向けると、枝垂れ桜が満開です。
この日は、ここだけ桜が咲いてました。
ここで、少し脱線・・・この日・・・4月12日は、御室仁和寺の桜が満開でした。京都では、遅咲きで有名な御室桜です。今日、予定してたことは、早朝に御室桜を撮りに行き、10時30分に嵯峨釈迦堂に入る予定にしていました。ただ、10時30分までに戻ることが条件だったので、確実に戻れるとは思えないで断念しました。後日、会社の同僚に聞くと、9時前には駐車場は満車になったそうです。それと・・・人出がすごくて驚いてました。行ってたら間に合わなかったでしょう。
この枝垂れ桜の奥には、一切経蔵があります。
輪蔵に明版一切経をおさめて、これを廻すことで一切経を読んだのと同じ功徳があるとされています。
今日の文化財特別鑑賞の入口は、本堂ではありません。本堂の奥へと進みます。その前にあるのが阿弥陀堂です。
棲霞寺の名残を示しています。(注釈は下記参照) ここの阿弥陀三尊像(国宝)は、宝物館で見ることができます。(特別拝観の時のみ)
もともとこの地は、嵯峨天皇の皇子で『源氏物語』の主人公・光源氏とされる左大臣・源融の別荘、棲霞観(せいかかん)があったところとされています。源融は自身の往生のため、阿弥陀堂の建立を計画ししたが、895(寛平7)年に没したため、翌年、子息らが完成させ阿弥陀三尊を祀って、棲霞寺と号し、後に建てられた釈迦堂が清涼寺へと発展していきました。
今日の文化財特別鑑賞会の受付は、阿弥陀堂の奥を進みます。そしたら大きな庫裏が見えてきます。
右は寺務所で、左の玄関から入ります。なお、宝物館は写真右奥にあたります。
この玄関に受付がありました。なお、写真はご近所のため、事前(2時間前)に撮影しておきました。当日は、多くの会員さんが入っていきました。
ここから上がって「大方丈でお話を聞くのかなぁ」と思いきや、案内されたのは本堂内でした。「本堂なら、こんなに遠回りする必要がないやろ」と私は思いました。
下の写真で左が本堂、右が阿弥陀堂です。 拝観入り口は、本堂に上がって右側にあり、拝観料400円 宝物館公開時700円(共通) 9時~17時。
多分、一般の拝観者との区別がつかないので、玄関を受付にしたんでしょう。大きく回り込んで本堂内に入って、11時の文化財特別鑑賞会が始まるのを待ちました。そして若い僧侶(後程、平成生まれと聞きました)の案内により、清涼寺住職 鵜飼 光昌氏が入ってこられ、通常は厨子の中に納められてる本尊・釈迦如来像(国宝)の御開帳のため、お経を読まれました。そして御開帳されたご本尊を、目の前に講話が始まりした。
約20分ほど、清涼寺の歴史などについて講話をいただました。そして講話が終わると10分程度、自由時間となりました。皆さん目当てはご本尊・釈迦如来像(国宝)を間近で見ることです。普段は見られませんが、私は2度目です。前回、『嵯峨お松明式 嵯峨釈迦堂へ』でも紹介しました庭園の見学です。
一ヶ月前も見にきたので新鮮味はありません。ただ、この庭園の説明をしてほしかったことが、今日参加して残念に思ったことです。弁天堂の正面は唐破風、屋根は宝形造。江戸時代後期の建物とされています。
本堂から大方丈までの渡り廊下を通って方丈前庭園です。
大方丈は、今日の文化財特別鑑賞の会員さんのために休憩所として開放されてました。(昼食、特にお弁当持参の方は、ここで食べられます)
渡り廊下から見た桜です。しかし終わってましたね。そりゃ散るでしょう12日ですから。
10分の自由時間でしたが、もう見るところがありません。ここで2班に分かれます。私の組は先に宝物館の見学です。
春の公開 4月1日~5月31日 秋の公開 11月1日~11月30日 9時00分~17時00分 本堂との共通券700円
若い僧侶さんの案内で見て廻りました。以前から一度は見てみたいと思ってた宝物館に入れるのはラッキーです。(ここは予測できました。多分、見学できるだろうと。)
国宝の阿弥陀三尊坐像、普賢・文殊菩薩など見所が一杯でした。
次に狂言堂の見学です。ここも1ヶ月前、特別に見せてもらいました。ですから感激は全くありません。案内の僧侶さんも「上がったことは無い」と言われてましたが、説明された先生、実演してくれた人・・・皆さん同じでした。(当たり前か)
一ヶ月前と同じ、外で靴を脱いで2階へ上がるように案内されました。
昼から会員さんも鑑賞されるので、前回より椅子の多さが目立ちます。発表はありませんが、多分、100名程度来られたのては・・・と思っています。
前回より倍以上の大人数で話しを聞きました。時間が短かったので、嵯峨念仏狂言のさわりだけ話されました。これで午前の部が終了するので、少し残って写真を撮りました。前回より奥行きが分かるかと思います。
ここに座れば分かりますが、前方に傾斜しているんです。建物も古くて寄付をお願いされてました。そして前回はカタログを買わして貰ったんです(一冊300円)が、それが今回、この鑑賞会でもらいました。大ショック二つも要らないよ・・・。今回は1階の見学はありませんでした。(1階にこれだけの人数を入れるのは無理)
これで午前の部は終了しました。再集合は、13時15分で、13時30分から始まる『嵯峨念仏狂言』を見学します。参加者の中には弁当を持参されて来られてたかお昼を抜くか清涼寺の近辺で外食するかですが、私は家に帰りました(家で食事です)。しかし昼からの部には参加しませんでした。先月見たのでもうお腹が一杯です。今回の特別鑑賞会参加して思ったことは、今ひとつ物足りなさを感じました。もっと諸堂を案内のもとに見学し、清涼寺・嵯峨釈迦堂を知りたかったです。
先月、3月15日にJR東海「そうだ京都、行こう。」の会員限定イベント、『狂言堂と嵯峨面工房見学』参加したばかりで、新鮮味はありませんが、地元清涼寺をもっと深く知りたかったので、参加させてもらいました。
清涼寺(通称、嵯峨嵯峨釈迦堂)には、京都府指定文化財の仁王門から入りました。
1776(安永6)年再建。嵐山から天龍寺の前を通って、そのまま北に進むと突き当たりにあります。上層部には十六羅漢像が安置されてるそうです。私の知る限り公開されたこうは無い筈です。
この辺りの道は、愛宕街道と言って、愛宕山信教で古来賑わったそうです。そのため旅籠屋も点在してたそうですが、現在は見当たりません。私が仁王門を撮影してた所は、旧旅籠屋で、現在は廃業されてます。
そして「五台山」と書かれた大きな扁額を掲げた山門をくぐります。何年か前に、飲酒運転の車が、この門を壊した事で話題になりました。
門の左手には、法然房源空24歳 求道青年像があって、その像と本堂のツーショットを狙ってみました。
正面に本堂を見ながら少し進むと左手に多宝塔(京都府指定文化財)があります。
ここの前の桜は綺麗なんですけど、すっかり散ってます。
多宝塔から目を右に向けると、枝垂れ桜が満開です。
この日は、ここだけ桜が咲いてました。
ここで、少し脱線・・・この日・・・4月12日は、御室仁和寺の桜が満開でした。京都では、遅咲きで有名な御室桜です。今日、予定してたことは、早朝に御室桜を撮りに行き、10時30分に嵯峨釈迦堂に入る予定にしていました。ただ、10時30分までに戻ることが条件だったので、確実に戻れるとは思えないで断念しました。後日、会社の同僚に聞くと、9時前には駐車場は満車になったそうです。それと・・・人出がすごくて驚いてました。行ってたら間に合わなかったでしょう。
この枝垂れ桜の奥には、一切経蔵があります。
輪蔵に明版一切経をおさめて、これを廻すことで一切経を読んだのと同じ功徳があるとされています。
今日の文化財特別鑑賞の入口は、本堂ではありません。本堂の奥へと進みます。その前にあるのが阿弥陀堂です。
棲霞寺の名残を示しています。(注釈は下記参照) ここの阿弥陀三尊像(国宝)は、宝物館で見ることができます。(特別拝観の時のみ)
もともとこの地は、嵯峨天皇の皇子で『源氏物語』の主人公・光源氏とされる左大臣・源融の別荘、棲霞観(せいかかん)があったところとされています。源融は自身の往生のため、阿弥陀堂の建立を計画ししたが、895(寛平7)年に没したため、翌年、子息らが完成させ阿弥陀三尊を祀って、棲霞寺と号し、後に建てられた釈迦堂が清涼寺へと発展していきました。
今日の文化財特別鑑賞会の受付は、阿弥陀堂の奥を進みます。そしたら大きな庫裏が見えてきます。
右は寺務所で、左の玄関から入ります。なお、宝物館は写真右奥にあたります。
この玄関に受付がありました。なお、写真はご近所のため、事前(2時間前)に撮影しておきました。当日は、多くの会員さんが入っていきました。
ここから上がって「大方丈でお話を聞くのかなぁ」と思いきや、案内されたのは本堂内でした。「本堂なら、こんなに遠回りする必要がないやろ」と私は思いました。
下の写真で左が本堂、右が阿弥陀堂です。 拝観入り口は、本堂に上がって右側にあり、拝観料400円 宝物館公開時700円(共通) 9時~17時。
多分、一般の拝観者との区別がつかないので、玄関を受付にしたんでしょう。大きく回り込んで本堂内に入って、11時の文化財特別鑑賞会が始まるのを待ちました。そして若い僧侶(後程、平成生まれと聞きました)の案内により、清涼寺住職 鵜飼 光昌氏が入ってこられ、通常は厨子の中に納められてる本尊・釈迦如来像(国宝)の御開帳のため、お経を読まれました。そして御開帳されたご本尊を、目の前に講話が始まりした。
約20分ほど、清涼寺の歴史などについて講話をいただました。そして講話が終わると10分程度、自由時間となりました。皆さん目当てはご本尊・釈迦如来像(国宝)を間近で見ることです。普段は見られませんが、私は2度目です。前回、『嵯峨お松明式 嵯峨釈迦堂へ』でも紹介しました庭園の見学です。
一ヶ月前も見にきたので新鮮味はありません。ただ、この庭園の説明をしてほしかったことが、今日参加して残念に思ったことです。弁天堂の正面は唐破風、屋根は宝形造。江戸時代後期の建物とされています。
本堂から大方丈までの渡り廊下を通って方丈前庭園です。
大方丈は、今日の文化財特別鑑賞の会員さんのために休憩所として開放されてました。(昼食、特にお弁当持参の方は、ここで食べられます)
渡り廊下から見た桜です。しかし終わってましたね。そりゃ散るでしょう12日ですから。
10分の自由時間でしたが、もう見るところがありません。ここで2班に分かれます。私の組は先に宝物館の見学です。
春の公開 4月1日~5月31日 秋の公開 11月1日~11月30日 9時00分~17時00分 本堂との共通券700円
若い僧侶さんの案内で見て廻りました。以前から一度は見てみたいと思ってた宝物館に入れるのはラッキーです。(ここは予測できました。多分、見学できるだろうと。)
国宝の阿弥陀三尊坐像、普賢・文殊菩薩など見所が一杯でした。
次に狂言堂の見学です。ここも1ヶ月前、特別に見せてもらいました。ですから感激は全くありません。案内の僧侶さんも「上がったことは無い」と言われてましたが、説明された先生、実演してくれた人・・・皆さん同じでした。(当たり前か)
一ヶ月前と同じ、外で靴を脱いで2階へ上がるように案内されました。
昼から会員さんも鑑賞されるので、前回より椅子の多さが目立ちます。発表はありませんが、多分、100名程度来られたのては・・・と思っています。
前回より倍以上の大人数で話しを聞きました。時間が短かったので、嵯峨念仏狂言のさわりだけ話されました。これで午前の部が終了するので、少し残って写真を撮りました。前回より奥行きが分かるかと思います。
ここに座れば分かりますが、前方に傾斜しているんです。建物も古くて寄付をお願いされてました。そして前回はカタログを買わして貰ったんです(一冊300円)が、それが今回、この鑑賞会でもらいました。大ショック二つも要らないよ・・・。今回は1階の見学はありませんでした。(1階にこれだけの人数を入れるのは無理)
これで午前の部は終了しました。再集合は、13時15分で、13時30分から始まる『嵯峨念仏狂言』を見学します。参加者の中には弁当を持参されて来られてたかお昼を抜くか清涼寺の近辺で外食するかですが、私は家に帰りました(家で食事です)。しかし昼からの部には参加しませんでした。先月見たのでもうお腹が一杯です。今回の特別鑑賞会参加して思ったことは、今ひとつ物足りなさを感じました。もっと諸堂を案内のもとに見学し、清涼寺・嵯峨釈迦堂を知りたかったです。