世界文化遺産 春日大社 特別参拝へ
JR西日本が昨年の春から始めた、「ちょこっと関西歴史たび」ですが、今年の夏は、「ちょこっと関西歴史たび世界遺産春日大社」が開催されます。
その中に、『貴賓館内と重森三玲の庭園』がありました。普段非公開の貴賓館内に入って、重森三玲の庭が見られるとあっては、申し込まずに入られないでしょう。
開催日は、7月12日(土)・19日(土)・9月13日(土)・28日(日)の4日間 時間は、貴賓館前に10時30分集合で、所要時間1時間の予定 参加料1000円(初穂料を含む)
このイベントを知った翌日に、申し込みしました。案内には先着30名とありましたから少々急ぎました。
そして奈良市高畑町にある志賀直哉旧居から歩いて10分程度、春日大社 貴賓館に着きました。
時間は10時00分、集合時間の30分前でした。そのためか誰も来てません。おまけに貴賓館前には何も出てません。臨時のテントなんかあるものと思ってました。
そしたら神職さんが来られて「今日の『ちょこっと関西歴史たび』で来られたんですか」と声をかけてもらいました。「10時30分にここを出発するので、それまでベンチにでも座って待ってて下さい」と言われたので、宝物館前のベンチで汗をぬぐい休憩し、ここには5分前に戻ってきました。
着いたら受付が始まっていました。先ほど案内してもらった神職さんが受付されてて、そこで名前を言って1000円を納めます。それだけです。名札を首から掛けるとかワッペンを貼るとか・・・ありませんでした。
何名か来られてないようでしたが、10時30分に始まりました。春日大社の職員さんが案内されます。先ずは春日大社の本殿でお参りします。通常の本殿の特別参拝は初穂料500円です。前回は行けなかったので、私は初めての特別参拝となります。
拝観受付所で由緒書きをもらって、初めて入りました。そして本殿前で二礼二拍手一礼でお参りを済ませたあと、春日大社についての案内をしてもらいました。
768年(神護景雲2年)に称徳天皇の勅命により創建。国家国民の守護神であり、かつ藤原氏の氏神として朝廷からも手厚く保護され、今では全国3千社以上の春日神社の総本社として崇敬をあつめています。その神山として知られている御蓋山(みかさやま)は神の宿り山として創建当時から崇められ、841年(承和8年)山中の狩猟伐採を禁じられたため、現在も原始の森が残っており、市街地から最も近い原始林として知られています。春日大社の神域は現在、御蓋山全域、飛火野と呼ばれる芝草や雪消の沢などを含み約32万坪に及びます。そして東大寺や興福寺とあわせて「古都奈良の文化財」として、1998(平成10)年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
せっかく熱心にお話してもらってるのに申し訳ないけど直射日光が当たって日陰もないので、暑いこと暑いこと・・・熱中症になりそうでした。
春日大社は、32万坪にも及ぶ広大な境内な誇ります。かつては明治維新まで春日山原始林も有してましたが、国有地になったため、32万坪に減りましたが、それても飛火野と呼ばれる芝原も広がり広大な境内は圧巻です。また、鹿島神を乗せた神鹿の子孫と伝わる鹿たちも参拝者を出迎えます。
その本殿から下をみると幣殿・舞殿(へいでん・ぶでん)(重要文化財)が見えています。
後で説明を受けますが、東南隅の木は、林檎の木です。前回ここは、大きな覆いで隠れて見えませんでした。
次に目を右に向けると社頭の大杉が見えています。
この大杉も詳しく説明してもらったのに、暑さで飛んでしまいました。周囲8.7㍍、高さ25㍍、樹齢約800年~1000年。あまりの大きさに驚きです。
ここで案内の職員の方が、「ここでは暑いので日陰に入りましょう」本殿前から下に移動です。丁度社頭の大杉前に来ました。そこには捻廊(ねじろう)(重要文化財)が見えるところです。
内侍殿から御廊をむすぶ渡り階段のことです。左甚五郎の作であるとも言われています。
捻廊で前途した内侍殿(ないしでん)(重要文化財)です。
案内では、この奥に行けるみたいでしたが、そのまま下に降りたので行けずじまいです。少しだけ心残りでした。
本殿前から移動したら、岩本神社の前でした。
社頭の大杉の膝元に鎮座してます。他にもこのような摂社が多くありました。個人出来たら一つづつゆっくり見て回るんですが・・・。
春日大社には5つの摂社があります。若宮神社・榎本神社・紀伊神社・本宮神社・水谷(みずや)神社で、岩本神社を初め、末社は39社もあるそうです。
それより、この風景には驚きです。直会殿の屋根に穴を開けて樹木が突き抜けています。
ヒノキ科の槙柏(伊吹ともいう)で、直ぐ隣の杉ではありません。建物が先に建ってたのか槙柏を切らずに直会殿を建てたのか、多分、この木は真っ直ぐ立っていたのでしょう。台風か嵐の影響で、直会殿にもたれかかって屋根は大破したのでしょう。ご神木のため伐採はせず、もたれかかった木をそのままに屋根を修復したのでは
そのまま下に降りると、案内の人より「ここが春日大社の一番のビューポイントです」と言われた所で、皆さん撮影てす。
確かに絵になるんですが、人が多すぎて・・・それに案内の人より前に出られないしね。
本殿前にあるのが中門で、高さ10㍍の楼門です。重要文化財に指定されています。御廊(おろう)は中門から左右に約13㍍、鳥が翼を広げたように延びています。昔は興福寺の僧侶が御経をあげる場所でした。御廊も重要文化財に指定されています。
林檎の庭は、祭典の際、舞楽や神楽が舞われる庭で、庭の東南隅に林檎の木があるため このように呼ばれています。元は、平安時代に高倉天皇が当時、輸入された林檎を植えられたのが始まりだと伝わっています。現在の林檎の木は、1955(昭和30)年に長野県の有志によって奉納されたものです。
先ほど上か見たいた幣殿・舞殿の内部です。
ここでは、宮中伝来の御神楽などを行う建てものです。
話を聞いてて、暑ついのでタオルで汗をぬぐってたら、どこから来たのか鹿が悠々と入ってきました。さすが天然記念部の鹿ですね。堂々としています。
この特別参拝エリアで約30分詳しく詳しく説明してもらいました。暑さで目がくらみそうでしたが、ありがたいことです。
帰り際に直会殿の内部を見せてもらいました。
ここでは春日祭で直会(なおらい)の儀式が行われます。
ここが特別参拝の出口です。
ここから出るものと思ってたら、西回廊から出ました。
そのため西回廊と直会殿の間にある釣灯籠が見られました。
回廊にぶら下がる灯籠は、春日大社の特徴と言うより象徴ですね。江戸時代までは、毎晩灯りが灯されたと言います。
今日で春日大社に来たのは2度目ですが、やっと分かりかけたようです。やっぱり説明を聞くのと聞かないでは大きく違いますね。暑いのに来て良かったです。このあと、いよいよ重森三玲の庭を鑑賞で、今日のメインです。
つづく。
その中に、『貴賓館内と重森三玲の庭園』がありました。普段非公開の貴賓館内に入って、重森三玲の庭が見られるとあっては、申し込まずに入られないでしょう。
開催日は、7月12日(土)・19日(土)・9月13日(土)・28日(日)の4日間 時間は、貴賓館前に10時30分集合で、所要時間1時間の予定 参加料1000円(初穂料を含む)
このイベントを知った翌日に、申し込みしました。案内には先着30名とありましたから少々急ぎました。
そして奈良市高畑町にある志賀直哉旧居から歩いて10分程度、春日大社 貴賓館に着きました。
時間は10時00分、集合時間の30分前でした。そのためか誰も来てません。おまけに貴賓館前には何も出てません。臨時のテントなんかあるものと思ってました。
そしたら神職さんが来られて「今日の『ちょこっと関西歴史たび』で来られたんですか」と声をかけてもらいました。「10時30分にここを出発するので、それまでベンチにでも座って待ってて下さい」と言われたので、宝物館前のベンチで汗をぬぐい休憩し、ここには5分前に戻ってきました。
着いたら受付が始まっていました。先ほど案内してもらった神職さんが受付されてて、そこで名前を言って1000円を納めます。それだけです。名札を首から掛けるとかワッペンを貼るとか・・・ありませんでした。
何名か来られてないようでしたが、10時30分に始まりました。春日大社の職員さんが案内されます。先ずは春日大社の本殿でお参りします。通常の本殿の特別参拝は初穂料500円です。前回は行けなかったので、私は初めての特別参拝となります。
拝観受付所で由緒書きをもらって、初めて入りました。そして本殿前で二礼二拍手一礼でお参りを済ませたあと、春日大社についての案内をしてもらいました。
768年(神護景雲2年)に称徳天皇の勅命により創建。国家国民の守護神であり、かつ藤原氏の氏神として朝廷からも手厚く保護され、今では全国3千社以上の春日神社の総本社として崇敬をあつめています。その神山として知られている御蓋山(みかさやま)は神の宿り山として創建当時から崇められ、841年(承和8年)山中の狩猟伐採を禁じられたため、現在も原始の森が残っており、市街地から最も近い原始林として知られています。春日大社の神域は現在、御蓋山全域、飛火野と呼ばれる芝草や雪消の沢などを含み約32万坪に及びます。そして東大寺や興福寺とあわせて「古都奈良の文化財」として、1998(平成10)年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
せっかく熱心にお話してもらってるのに申し訳ないけど直射日光が当たって日陰もないので、暑いこと暑いこと・・・熱中症になりそうでした。
春日大社は、32万坪にも及ぶ広大な境内な誇ります。かつては明治維新まで春日山原始林も有してましたが、国有地になったため、32万坪に減りましたが、それても飛火野と呼ばれる芝原も広がり広大な境内は圧巻です。また、鹿島神を乗せた神鹿の子孫と伝わる鹿たちも参拝者を出迎えます。
その本殿から下をみると幣殿・舞殿(へいでん・ぶでん)(重要文化財)が見えています。
後で説明を受けますが、東南隅の木は、林檎の木です。前回ここは、大きな覆いで隠れて見えませんでした。
次に目を右に向けると社頭の大杉が見えています。
この大杉も詳しく説明してもらったのに、暑さで飛んでしまいました。周囲8.7㍍、高さ25㍍、樹齢約800年~1000年。あまりの大きさに驚きです。
ここで案内の職員の方が、「ここでは暑いので日陰に入りましょう」本殿前から下に移動です。丁度社頭の大杉前に来ました。そこには捻廊(ねじろう)(重要文化財)が見えるところです。
内侍殿から御廊をむすぶ渡り階段のことです。左甚五郎の作であるとも言われています。
捻廊で前途した内侍殿(ないしでん)(重要文化財)です。
案内では、この奥に行けるみたいでしたが、そのまま下に降りたので行けずじまいです。少しだけ心残りでした。
本殿前から移動したら、岩本神社の前でした。
社頭の大杉の膝元に鎮座してます。他にもこのような摂社が多くありました。個人出来たら一つづつゆっくり見て回るんですが・・・。
春日大社には5つの摂社があります。若宮神社・榎本神社・紀伊神社・本宮神社・水谷(みずや)神社で、岩本神社を初め、末社は39社もあるそうです。
それより、この風景には驚きです。直会殿の屋根に穴を開けて樹木が突き抜けています。
ヒノキ科の槙柏(伊吹ともいう)で、直ぐ隣の杉ではありません。建物が先に建ってたのか槙柏を切らずに直会殿を建てたのか、多分、この木は真っ直ぐ立っていたのでしょう。台風か嵐の影響で、直会殿にもたれかかって屋根は大破したのでしょう。ご神木のため伐採はせず、もたれかかった木をそのままに屋根を修復したのでは
そのまま下に降りると、案内の人より「ここが春日大社の一番のビューポイントです」と言われた所で、皆さん撮影てす。
確かに絵になるんですが、人が多すぎて・・・それに案内の人より前に出られないしね。
本殿前にあるのが中門で、高さ10㍍の楼門です。重要文化財に指定されています。御廊(おろう)は中門から左右に約13㍍、鳥が翼を広げたように延びています。昔は興福寺の僧侶が御経をあげる場所でした。御廊も重要文化財に指定されています。
林檎の庭は、祭典の際、舞楽や神楽が舞われる庭で、庭の東南隅に林檎の木があるため このように呼ばれています。元は、平安時代に高倉天皇が当時、輸入された林檎を植えられたのが始まりだと伝わっています。現在の林檎の木は、1955(昭和30)年に長野県の有志によって奉納されたものです。
先ほど上か見たいた幣殿・舞殿の内部です。
ここでは、宮中伝来の御神楽などを行う建てものです。
話を聞いてて、暑ついのでタオルで汗をぬぐってたら、どこから来たのか鹿が悠々と入ってきました。さすが天然記念部の鹿ですね。堂々としています。
この特別参拝エリアで約30分詳しく詳しく説明してもらいました。暑さで目がくらみそうでしたが、ありがたいことです。
帰り際に直会殿の内部を見せてもらいました。
ここでは春日祭で直会(なおらい)の儀式が行われます。
ここが特別参拝の出口です。
ここから出るものと思ってたら、西回廊から出ました。
そのため西回廊と直会殿の間にある釣灯籠が見られました。
回廊にぶら下がる灯籠は、春日大社の特徴と言うより象徴ですね。江戸時代までは、毎晩灯りが灯されたと言います。
今日で春日大社に来たのは2度目ですが、やっと分かりかけたようです。やっぱり説明を聞くのと聞かないでは大きく違いますね。暑いのに来て良かったです。このあと、いよいよ重森三玲の庭を鑑賞で、今日のメインです。
つづく。