第39回 京の夏の旅 文化財特別公開 建仁寺塔頭 両足院へ

建仁寺の庫裏を出て向かった先は、目と鼻の先にある建仁寺塔頭 両足院です。

通常は非公開ですが、半夏生が色づく頃に「半夏生の庭」が毎年公開されています。2011年2013年に行きました。それと、今年の京の冬の旅でも来ています。

今年の冬に公開されたのに、第39回 京の夏の旅 文化財特別公開でも公開されました。もう充分だと思ってましたが、テレビのニュースで方丈襖絵が、完成記念として公開されることを知りました。

それなら行ってみようかなぁ・・・・と、本日訪れた次第で、今回も通用門から入ります。

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この入口がわかりにくので、スタッフの人が呼び込みされてました。確かに境内の東側に位置し、手前に木々があるため・・・・わかりにくいでしょうね。

入って右手に臨時のテントがあって、受付されてました。ここで拝観料600円を納めます。そして靴を袋に入れて案内にしたがって、本堂に向かいます。

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前回でも紹介した、坪庭を写真におさめて本堂へ。

本堂では、最初の説明が始まってました。最初から話を聞きたかったので、先に庭の写真を撮りました。こちらは方丈前庭です。

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半夏生の公開以外は下に、降りられません。日曜日でもそんなに拝観者は多くなかったですね。この廊下では、修行僧が庭を見ながら朝晩、座禅をされてるそうですね。

そうこうしていると、最初の案内が終わったようで・・・本堂に入って案内が始まるのを暫く待ちました。方丈の前面には、噂の襖絵が・・・・これがテレビで放送された襖絵かと・・・・。

建仁寺の創建は、1202年(建仁2)中国から帰国した栄西(ようさい)が鎌倉幕府2代将軍・源頼家の庇護を受けて創建したが始まり。その栄西禅師から数えて35代・龍山徳見(りゅうざんとっけん)禅師を開山に、両足院は創建されました。今年、両足院は、栄西禅師が亡くなられて800年の大遠忌を記念し、禅の日本への伝来などを描いた襖ふすま絵92面の制作を道釈画家・七類堂天谿(しちるいどうてんけい)氏依頼。うち16面が完成し、京の夏の旅で公開されました。釈迦が古代インドの霊鷲山(りょうじゅせん)で弟子や大勢の人たちを前に説法する様子や釈迦から達磨、臨済義玄、栄西、徳見らの姿を時代順に表現し、臨済宗の流れについて理解を深めてもらうのが狙いだそうで、92面の襖絵が完成すのには約5年もかかるそうです。

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襖絵は写真撮影禁止のため、遠目から・・・雰囲気だけ・・・・

この襖絵を見たので、これで出ても良いんですが、もったいないので書院に向かいました。

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7月の中旬頃まで綺麗に色づいてた半夏生も刈り込まれています。そのため池の形が分かります。案内でもありましたが、の形をしています。

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こちらはの形をしています。池の方が亀の頭にあたります。こちらは方丈東側にあたります。半夏生の時は、気が付かなかったことも案内を聞いて分かりました。

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こうして角度を変えて見ると、鶴が翼を広げている姿が分かります。それにしても半夏生の公開時と違い、庭に誰もいないので、寂しいものです

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書院の縁側にも誰もいません。私が書院に居た時は誰も来ませんでした。そのため独占で話しを聞かせてもらいました。ただ・・・京の冬の旅でも同じ話を聞きましたが

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ここでは、七類堂天谿(しちるいどうてんけい)氏などの掛け軸などの作品をじっくり説明付きで見させてもらいました。ここも撮影禁止のため遠目から

予想通りと言うか、空いてましたね。今年3度目の公開では訪れる人が少ないのも分かるような気がします。書院を出る時、ガイドさんより入口の「毘沙門天堂に寄って下さい」と言われました。理由は後程・・・

で、出口の手前に百日紅が綺麗に咲いてるお庭がありました。

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奥のため写真で見ると分かりずらいですね。

再び靴を履いて出ました。受付のテントの前に毘沙門天堂があります。

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ここに、黒田官兵衛の嫡男・黒田長政が関ヶ原合戦いで内兜に納めて戦った秘仏毘沙門天像が納められています。

その説明を先ほどのガイドさんがされ、「秘仏のため見られませんが、お前立様をご覧いただけます。」と説明をされた訳です。しかし、京の冬の旅で公開されたので、私は見に来ました。ガイドさんに悪いので、話は聞きましたが・・・


両足院を出たら、10時40分になっていました。実は、今日のメインはお昼に予約してあるお店で、予約時間が11時30分。計画では建仁寺を11時過ぎに出る予定にしてたので、まだ時間が余ってます。そこで再び建仁寺の本坊に入って、長椅子に座りゆっくりした訳です。先ほどは通過したお庭なんかも・・・ね

時計の針が11時をさしたので、建仁寺を出ました。建仁寺の近くにWINS京都があり、多くの競馬ファンで賑わってます。その中をかき分け、次に向かいました。つづく。

【毘沙門堂】



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