東山区民ふれあい文化財鑑賞会 泉涌寺へ

東山区民文化財鑑賞会は、京都市内在住または通勤、通学中の方を対象に限定400名の鑑賞会で毎年秋の恒例行事ですが、私は初参加です。

今年は,「仏像芸術の粋を堪能する」をテーマに泉涌寺・勝林寺・法性寺を巡ります(どの寺院も普段は非公開のところを特別に拝観)。順番はどの寺院から巡るかは任意で、時間9時30分から16時(受付は15時まで)、会費は1000円でした。

前途しましたが、今日の午前中限定の拝観寺院が10ケ寺程度あって、いつものようにゆっくり鑑賞する時間がなのが辛いところですね。最初に泉涌寺を選んだのは、泉涌寺を先に行ってしまうと後の寺院は坂を下って行けばいいので、効率と体力を考えました

今熊野観音寺から急いで歩きましたが、実は9月頃に膝を痛めて早く歩けません。しかも長距離は痛むので辛いところで、行きをタクシーにしたわけです。今日の受付は、大門前にありました。

画像
画像
ここで郵送されてきた受付票を渡します。そして1000円を払って参加証を受取ます。そこに目印のスタンプを押していかれます。

画像
東山区民ふれあい文化鑑賞会から贈られてきたパンフレットです。左から法性寺(千手観音菩薩立像・国宝)・泉涌寺(楊貴妃観音像・月蓋長者像(重文)と韋駄天像(重文)・勝林寺(毘沙門天像・吉祥尊天像・善膩師童子像)

先ず大門を入ってすぐの楊貴妃観音堂から拝観です。

画像
ここは通常拝観でも見られるので私も、何度も見ています。ですから、ここはあっさりと。楊貴妃観音像は、チラシの真ん中の写真ですね。中国4大美人の楊貴妃を偲んで玄宗皇帝が作らせたといいます。

画像

チラシでは学生ガイドが案内と書いてありましたが、ここではありません。通常拝観で来られた一般の観光客もいるからでしょうね。一言「堂内撮影禁止です」と。(堂内の写真は。パンフ・ポストカードからの抜粋です。)

先を急ぐので・・・次は仏殿舎利殿を目指します。

画像
大門から砂利道を下ります。膝には下りの方が痛みますが、泣き言は言ってられないので・・・。

先に通常非公開の舎利殿に入ります。

画像
ここは初めて入ります。はっきり言って今日は、ここだけでも良かったぐらいです。と言うのも、ここが公開されるのは12年に一度辰年に公開され、前回は2012年(平成24年)でした。

釈迦の牙舎利(歯)を安置する堂で、御所の建物を1642年(寛永19年)移築したもので、堂内には牙舎利を納めた宝塔とこれを守護する韋駄天像と月蓋長者像(がっがいちょうじゃ)があります。

ここはさすがに参加証が無いと入れません。臨時のテントがあって、そこで靴を脱いで入ります。そして入ると堂内はガランとしてます。天井を見上げると狩野山雪が描いた「蟠番龍図」が目につきます。どくろを巻いた龍ですが、暗いのと禿げてるので殆ど分かりません。手を叩くと共鳴が起こるので鳴龍として知られています。

「今なら人も少ないので叩いて見てください」と言われて、叩いてみました。共鳴しましたが相国寺でもそうだったので、感激はないですね。それと案内もなかったし・・・12年に一度の公開だけ言われましたが・・・それだけと思ってしまいます。

画像
チラシをもらったのて、それを見ると・・・仏塔の右側が韋駄天像、左が月蓋長者像で共に重要文化財に指定されています。

2年前の特別公開時に見逃してしまってて、これでスッキリしました。欲を言えばもう少し、説明が欲しかったのが本音です。

この後、隣の仏殿に移動です。ここは以前涅槃図の公開時に来ましたが、いつ頃だったか・・・記憶が・・・

画像
画像

泉涌寺の本堂で、1668年(寛文8年)の再建。堂内には過去・現在・未来を表す三世仏(釈迦・阿弥陀・弥勒)が安置されています。

画像
真ん中に本尊の釈迦如来坐像、右に弥勒菩薩坐像、左に弥勒菩薩坐像を堂内の左に安置されてました。運慶作と伝わっています。

ここから奥には御座所がありますが、時間の都合で行けませんでした。本当は隅々まで見て回るのをモットーにしてますが、次ぎに向かいます。

大門まで戻るので、ついでで泉涌水屋形を撮りました。

画像
泉涌寺の名の由来となった泉を覆う屋形。1667(寛永7年)の再建で、京都府文化財指定。今も泉は湧き続けてると言います。

次ぎに浴室です。

画像
京都府指定文化財ですが、公開は聞いたことがないですね。

ゆっくり砂利道を上りました。今日は仏像の鑑賞が中心でした。詳しい境内の模様は、御寺 泉涌寺をご覧下さい。

泉涌寺は9時50分に出ました。予定では「10時までに出たら」と考えてたので、ほぼ予定どおり御の字です。次は東福寺塔頭 勝林寺に向かいます。つづく。

【泉涌寺 舎利殿】



この記事へのトラックバック