隠元禅師が中国禅を宇治に伝えた 黄檗山 萬福寺(後編)へ
前編から続きです。境内の最も奥に位置する法堂から、今度は南回廊を下って行きます。南回廊沿いには、斎堂(禅悦堂)、伽藍堂、鐘楼と並んでいますが、南向きのため朝日に照らされて眩しいこと・・・。
先に天王殿(重要文化財)から、布袋さんに会いに行きます。
三門で拝観受付を済ませると、本当は真っ直ぐ進み天王殿から見て行きます。多分、殆どの参拝者はそうされるでしょう。1668年(寛文8年)建立。
布袋(弥勒菩薩)坐像と言いい造像は、渡来仏師の范道生(はんどうせい)の手によるものです。弥勒菩薩の化身とされる布袋ですが、10世紀の中国、後梁(こうりょう)の高僧で、名は契此(かいし)、定応大師と号した実在の人物だそうです。
ここには四天王が祀られていますが、前回たっぷりと見て回りましたので、今回はお参りだけ。
次ぎに南回廊の斎堂(禅悦堂)(重要文化財)から。前編で紹介した北回廊にあった、禅堂の対面にあたります。
1668年(寛文8年)建立。堂内には緊那羅王菩薩が祀られていますが、見ることは出来ません。ここは僧侶が食事をするところです。
斎堂の前には、有名な鳴り物が吊ってあります。手前は、雲版(うんぱん)で奥が開梆(かいぱん)です。
後程訪れる宝物館で先代の開梆が置いてありました。可愛そうなぐらい凹んでました。
斎堂から西に進むと伽藍堂(重要文化財)です。
1669年(寛文9年)建立。前編で紹介した祖師堂と同時期に建立され対面に建っています。伽藍堂は伽藍を守護する伽藍神を祀るお堂のことで、本尊は、華光菩薩像が安置されています。
また、その西が鐘楼(重要分が財)がありました。
イベントで僧侶さんに案内して貰ったとき、ここは素通りでした。しかし鼓楼と同じで中は覗けません。1668年(寛文8年)建立。釣鐘堂で鼓楼と対面に建っています。長崎の元奉行であった黒川与兵衛の寄進よって建立されました。対面する鼓楼と同じ大きさだそうです。
重要文化財の建物はほぼ見て回りました。これで僧侶さんの案内と今日の訪問で完璧かなぁ まだ少し時間があるので、宝物館に向かうことにしました。
その途中で見つけた売茶堂です。
1928年(昭和3年)煎茶の祖、月海元昭禅師が祀られています。
この辺りのモミジが色づき始めてる元々、そのような品種なのかなぁ・・・。「街中では早すぎるだろう」と考えてしまいました。
天王殿前には八幡宮洞堂(重要文化財)がありました。
まだ重要文化財ありました。八幡宮の祭神で、天王殿と伽藍堂建設に先立って、境内守護と法門隆盛を祈願して1667年(寛文7年)建立されました。
八幡宮から三門の方に歩くと看板が出てました。時計は9時40分になってて、結構ゆっくり見て回ると時間が過ぎるのも早いです。最初少なかった参拝者も増えてきましたし、そこで入ったことがなかった宝物館に行くことにしました。
拝観受付で、拝観料500円・宝物館500円と確認してます。共通券でも料金は同じなんですね。
宝物館は、文華殿という建物にあります。
一般公開は、春と秋に一ヶ月公開されるので「時間があれば」と思ってました。
この日、三門を登れませんが、三門楼上からみた文華殿です。この秋『非公開文化財特別公開』(10月31日~11月9日)で三門が初公開されたようです。三門上には何もないで、楼上からの眺望だけを楽しみますが、残念ながら撮影禁止だったようですね。行かなくて良かった。
私は、宝物館の入口をここだと思ってたら違ってました。ここから裏に回るんです。この建物は、宝物・資料などの保管のため収蔵庫でした。1972年(昭和47年)に黄檗文華の殿堂として、開山隠元禅師300年大遠諱を記念して建てられました。
ここが宝物館(第二文華殿)の入口です。ここの手前で靴を脱いで入ります。
中に入り、入館料500円を払います。「写真はどこまで良いですか」と尋ねると「天井の方に上に向いて撮られるは結構です」と言われたので、そのとおり撮りました。
入口は2階になるんですね。階段で1階に降りてゆっくり見させてもらいました。見ての通り中は狭いです。
○会 期 10月26日(日) ~11月30日(日) ○時 間 9時30分~17時00分 ○入館料 500円
文華殿から見た三門です。あの猛暑の日、あそこに登ったんですね。
ここを出たら9時50分を過ぎてました。そこでトイレ休憩をして、いよいよ「手しごと回廊」に向かいますが、ここで頁の最初に戻します。法堂から斎堂までに、朱印所があるんです。
萬福寺は、都七福神巡りの一つに数えられてることから朱印所があるんですね。(萬福寺は布袋尊)
その奥が売店です。
萬福寺は宇治市にあるので、宇治茶関連の商品が多く置いてあります。
10時前になると団体さんが何組か入って来られます。その一組毎に僧侶さんが案内されてました。7月26日のイベントでお世話になった僧侶さんを探しましたが、見つかりませんでした。顔は覚えているので間違いないです。つづく。
【萬福寺 天王殿】
先に天王殿(重要文化財)から、布袋さんに会いに行きます。
三門で拝観受付を済ませると、本当は真っ直ぐ進み天王殿から見て行きます。多分、殆どの参拝者はそうされるでしょう。1668年(寛文8年)建立。
布袋(弥勒菩薩)坐像と言いい造像は、渡来仏師の范道生(はんどうせい)の手によるものです。弥勒菩薩の化身とされる布袋ですが、10世紀の中国、後梁(こうりょう)の高僧で、名は契此(かいし)、定応大師と号した実在の人物だそうです。
ここには四天王が祀られていますが、前回たっぷりと見て回りましたので、今回はお参りだけ。
次ぎに南回廊の斎堂(禅悦堂)(重要文化財)から。前編で紹介した北回廊にあった、禅堂の対面にあたります。
1668年(寛文8年)建立。堂内には緊那羅王菩薩が祀られていますが、見ることは出来ません。ここは僧侶が食事をするところです。
斎堂の前には、有名な鳴り物が吊ってあります。手前は、雲版(うんぱん)で奥が開梆(かいぱん)です。
後程訪れる宝物館で先代の開梆が置いてありました。可愛そうなぐらい凹んでました。
斎堂から西に進むと伽藍堂(重要文化財)です。
1669年(寛文9年)建立。前編で紹介した祖師堂と同時期に建立され対面に建っています。伽藍堂は伽藍を守護する伽藍神を祀るお堂のことで、本尊は、華光菩薩像が安置されています。
また、その西が鐘楼(重要分が財)がありました。
イベントで僧侶さんに案内して貰ったとき、ここは素通りでした。しかし鼓楼と同じで中は覗けません。1668年(寛文8年)建立。釣鐘堂で鼓楼と対面に建っています。長崎の元奉行であった黒川与兵衛の寄進よって建立されました。対面する鼓楼と同じ大きさだそうです。
重要文化財の建物はほぼ見て回りました。これで僧侶さんの案内と今日の訪問で完璧かなぁ まだ少し時間があるので、宝物館に向かうことにしました。
その途中で見つけた売茶堂です。
1928年(昭和3年)煎茶の祖、月海元昭禅師が祀られています。
この辺りのモミジが色づき始めてる元々、そのような品種なのかなぁ・・・。「街中では早すぎるだろう」と考えてしまいました。
天王殿前には八幡宮洞堂(重要文化財)がありました。
まだ重要文化財ありました。八幡宮の祭神で、天王殿と伽藍堂建設に先立って、境内守護と法門隆盛を祈願して1667年(寛文7年)建立されました。
八幡宮から三門の方に歩くと看板が出てました。時計は9時40分になってて、結構ゆっくり見て回ると時間が過ぎるのも早いです。最初少なかった参拝者も増えてきましたし、そこで入ったことがなかった宝物館に行くことにしました。
拝観受付で、拝観料500円・宝物館500円と確認してます。共通券でも料金は同じなんですね。
宝物館は、文華殿という建物にあります。
一般公開は、春と秋に一ヶ月公開されるので「時間があれば」と思ってました。
この日、三門を登れませんが、三門楼上からみた文華殿です。この秋『非公開文化財特別公開』(10月31日~11月9日)で三門が初公開されたようです。三門上には何もないで、楼上からの眺望だけを楽しみますが、残念ながら撮影禁止だったようですね。行かなくて良かった。
私は、宝物館の入口をここだと思ってたら違ってました。ここから裏に回るんです。この建物は、宝物・資料などの保管のため収蔵庫でした。1972年(昭和47年)に黄檗文華の殿堂として、開山隠元禅師300年大遠諱を記念して建てられました。
ここが宝物館(第二文華殿)の入口です。ここの手前で靴を脱いで入ります。
中に入り、入館料500円を払います。「写真はどこまで良いですか」と尋ねると「天井の方に上に向いて撮られるは結構です」と言われたので、そのとおり撮りました。
入口は2階になるんですね。階段で1階に降りてゆっくり見させてもらいました。見ての通り中は狭いです。
○会 期 10月26日(日) ~11月30日(日) ○時 間 9時30分~17時00分 ○入館料 500円
文華殿から見た三門です。あの猛暑の日、あそこに登ったんですね。
ここを出たら9時50分を過ぎてました。そこでトイレ休憩をして、いよいよ「手しごと回廊」に向かいますが、ここで頁の最初に戻します。法堂から斎堂までに、朱印所があるんです。
萬福寺は、都七福神巡りの一つに数えられてることから朱印所があるんですね。(萬福寺は布袋尊)
その奥が売店です。
萬福寺は宇治市にあるので、宇治茶関連の商品が多く置いてあります。
10時前になると団体さんが何組か入って来られます。その一組毎に僧侶さんが案内されてました。7月26日のイベントでお世話になった僧侶さんを探しましたが、見つかりませんでした。顔は覚えているので間違いないです。つづく。
【萬福寺 天王殿】