絶景の紅葉 京都仙洞御所へ

11月25日(火)は、ここ数年ハガキを出しても当たらなかった仙洞御所に参観できた日でした。当選した日には思わず「万歳」と叫んでしまったんですが・・・当日は・・・久し振り(16日ぶり)のまとまった雨降り。そして・・・風邪・・・引いてしまいました。それも最悪の・・・。当日は休みを取りましたが、これが無くても・・・会社に行けたかどうか分かりません・・・でも・・・この先も当たる確証もないので・・・行きました。

体調がよくないので、当日早朝にMKタクシーを予約しました。しかし10時前に電話がかかってきて「雨で混雑してて現時点で、車を配車できません」と。「配車できないなら直前に電話してくるなよ」これでMKタクシーに裏切られたのは、2度目です。怒り心頭でしたが、慌てて外に出ましたが、やっぱり雨降りのため流しは止められず、JR嵯峨嵐山駅まで行き、そこでタクシーに乗車して京都御所に向かいました。最初からバスで行けば良かったと後悔しきり、それより参観まで体調が持つかも心配でした。

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参観は11時からです。5分前に着きました。ギリギリセーフでした。中では、いつものようにビデオが放送されています。その待合室は人が一杯で入れません。私が行った仙洞御所の参観では、もっとも人出が多いように感じました。そして外で傘を差して待ってると、宮内庁のガイドさんが来られて参観が始まりました。

最初に、大宮御所御車寄の前で案内が始まりました。

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いつもなら、この前で聞きますが、今日は雨降りのため、参観者は軒下に入って聞きました。

大宮御所の玄関で、天皇皇后両陛下や皇太子同妃殿下が入洛された時に使用されいます。正門まで車で来られ、この御車寄まで歩いて来られるようです。

次ぎに御常御殿まで移動し説明を聞きました。

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話を聞いてる時に、野良猫が一匹雨宿りをしてるが分かりました。近づくと逃げられてしまいましたが

大正年間に内部を洋風に改められ、周りにはガラス戸がはめられています。

何度も来てるので話されることも、人によって若干違いますが大筋は同じです。今日のガイドさんも前に見た人でした。それより一刻も早く庭が見たいその衝動を押さえるのに苦労しました

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庭の方を見ると赤く染まったモミジが見えています。

この御常御殿の南庭は「松竹梅の庭」とも呼ばれています。

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御常御殿前の梅。その前庭の松。そして塀沿いに竹が植わっています。これで松竹梅です

ここが庭園の潜り戸です。庭が赤く染まってるのが分かります。

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もう胸がワクワク体調不良だったことも忘れさせてくれます。

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ガイドさんの話が終わって、皆さん一斉に庭に入られました。

そして入ると紅葉北池を目にします。

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雨降りのため傘は差していますが、片手で必死に撮りました

東山を一望に見渡せる雄大な風景が広がっています。造営当時は女院御所の庭でした。

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ここのモミジは色が良いです。品種が良いのでしょうね。言い訳ですが、雨に濡れた紅葉も良いものです(少々強がりですど)。

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大人数でも写真を撮る時間は設けてくれてます。話と撮影が終わると次ぎに進みます。それにしても紅葉が綺麗です。

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北池を時計回りに進みます。池周りの紅葉が何度も言いますが綺麗です。

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結構な雨が降ってるので、少し散ってますが、北池の苑路沿いに芝生の植え込みが汀まで張り出していますが、そこに積もったモミジが綺麗です。

そのまま苑路を進み北池の北側までやって来ました。六枚橋で案内がありました。

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六枚橋付近から見た北池です。ここの紅葉はグラジュレーションが良いです。もう最高

ここは、かつて紀貫之の邸宅跡があったことを示す石碑が立っていました。

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1875年(明治8年)の建立だそうです。

そして奥には、鎮守社があるそうです。

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この先は行くことができません。時々コースを外れる参観者がいて、注意されてました

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案内が終わると再び歩き出しました。

歩き出して暫くすると、対岸の紅葉山が真っ赤に染まっています。

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参観者から「綺麗ね、また来年こも来たいね」と話されてましたが、抽選のハードルが、ここでは高いのが難点ですね。

雨脚が強まる中、束橋(鷺橋・土橋)を渡って鷺島に入ります。

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橋の上に散ったモミジが積もって綺麗です。

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ここで対岸の潜り戸が見えて来たので、北池を半周したことになります。

そして石橋を渡って鷺島を出ます。

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大人数のため先頭と列の最後との距離が開いてきました。

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それにしても、どのミモジも紅葉が綺麗です。片手でシャッターを押すので、傘の重みが堪えます

ここで先頭が止まりました。列がそうとう伸びているので、皆が揃うのも時間がかかります。その間に撮りました。ここでの案内は、雌滝でした。女性的の評される風情を楽しみます。

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上から流れ落ちる滝ではなく、なだらかに下っていきます。

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この先に紅葉橋があって、紅葉山に入っていきます。

紅葉橋は人混みで撮れず、これが紅葉山です。

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一面真っ赤に染まっています。もう感激です

ここで南池を目にすることができます。この紅葉橋の下で北池と南池は繋がりました。

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昔は北池と南池は独立してました。堀割工事によって繋がったようです。

紅葉山を右手に見て、苑路を歩くと再び西岸に出ました。そしたら八ッ橋が見えてきました。

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春には藤の花が綺麗に咲きますが、今は紅葉ですね。

ここで写真タイムと言うか休憩時間に入りました。休憩時間と言っても自由に写真を撮りには行けませんが、ガイドさんが見える範囲での自由行動です。

八ッ橋を渡った先にある生込灯籠です。

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周りの紅葉があまりにも綺麗です。休憩が終わればこの先の橋を渡ります。

次ぎに徳川光圀から贈られた雪見灯籠です。

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寒水石(茨城県産の大理石の一種)で造られたと聞きました。

対岸に見えているのは出島と土佐橋です。

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対岸の土佐橋は参観コースから外れているので、行けません。

休憩が終われば、再び苑路を歩き始めました。南池の南端まで進みます。

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蓬莱島を石橋を渡ります。ここも紅葉が綺麗でした。

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東岸の苑路を歩くと南池に浮かぶ葭島と、その先にある醒花亭が見えて来ました。

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眼下に葭島が見えて来ました。

そのまま進むと南池の南端の醒花亭が大きく見えてきました。

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雨はやみませんが、時々小雨になったりして・・・傘が重い・・・。

そしたら先頭のガイドさんが醒花亭に着きました。

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もう少し、ゆっくり歩いてくれたら・・・雨が降ってなかったら余裕でしたが・・・残念

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この辺りが一番、雨脚が強かったと思います。レンズが何度か濡れました。醒花亭は、南池を一望できる茶亭で、正面玄関には廂を付けだしてあります。

そして、これが南池全景です。もう池の周りが真っ赤に染まっています。

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参観者が大人数のため、全員が揃うのに時間がかかりました。ここは紅葉より、桜の馬場と言われるほど、春には綺麗に桜が咲き誇ります。

ここで暫く休憩です。仙洞御所では、このように庭を中心に見て行くので、他の桂離宮・修学院離宮に比べて時間には余裕があります。

ここは仙洞御所の名所で、約11万個の小石がびっしり敷き詰められています。

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小田原藩主が領民に集めさせた石のひとつを米1升と交換したことから、「一升石」と呼ばれています。

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苑路は左側の紅葉が、今は綺麗です。春には汀沿いに桜が咲き誇ります。前途した桜の馬場と呼ばれる訳です。

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醒花亭の休憩時間中に、少しウロウロして紅葉を撮りました。断っておきますが、おくまでガイドさんから勝手に離れることは出来ません。

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以前の参観では、この先にある氷室を紹介されてました。しかし、近年の調査で氷室は無い事がわかり、現在は参観コースから外れていると・・・以前の参観では説明がありました。今日は、それすらありません素通りでした。

氷室は素通りで、次の案内は柿本社です。

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歌人の柿本人磨呂が祀られています。

そこはあっさりと・・・再び南池の西岸に出ました。振り向くと醒花亭が見えていました。

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この頃だったと思います。雨が一時的にやんだのは・・・また、直ぐに降り始めましたが。

先ほど渡った八ッ橋です。藤棚があって、春には藤が綺麗に咲くのでしょう。

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こうなったら、5月の連休あたりが狙い目かも

この先に見えているのが紅葉橋です。先ほど渡ってきました。

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行きは人が多くて撮れなかった紅葉橋です。この辺りの紅葉山は本当に綺麗です。もう・・・ここまで、感激しきり

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これで南池とお別れです。欲を言えば晴れてくれたら良かったけど・・・これだけ綺麗な紅葉を見られたし・・・贅沢ですね。

南池を抜けると後は北池に出て参観は終わりです。

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その苑路は紅葉で真っ赤です。

それにしても紅葉山の紅葉は見事です

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苑路は右に紅葉山があって、北池に出るには少し歩きます。

紅葉山の次は蘇鉄山になります。

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蘇鉄は、まだ冬支度されてませんでした

そして真っ赤な紅葉の森を抜けると北池に出ました。

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再び北池に戻ってきました。又新亭舟着から撮った紅葉です。

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最初、初めて見た北池の紅葉は、今後忘れないでしょう。

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もう一度、北池を撮りました。雨は予報どおり確実に上がり始めてました。

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もう一度、回りたくなりますね。もちろん無理ですが

最後に案内されたのが、又新亭です。

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1884年(明治17年)に近衛家から献上された茶室です。

これで庭園を皆で出ました。本当に名残惜しい庭園でしたが、団体行動だし仕方ないです。参観時間は約1時間弱でした。案内人が早い人では40分の時もありました。今日は、恐らく最高の人数だったんでしょう。その中で自由時間を取ってもらって助かりました。おかげてゆっくり写真が撮れました。来年もできたらハガキを出したいと欲が出てきました。これを見たら毎年行きたくなりますね

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