法隆寺 東院伽藍 夢殿へ

飛鳥時代の建物群が残る西院伽藍を出て、次ぎに奈良時代に太子を供養するため太子が住んだ斑鳩宮跡に建てられた上宮王院があった東院伽藍に向かいます。バスガイドんさに付いて、暫く東に向いて歩いて行きます。そしたら東大門(国宝)が見えて来ました。

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建立は奈良時代とされています。ここでは見る物見る物が国宝で驚きの連続です。

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門をくぐると正面に夢殿が見えてきました。

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東院伽藍につづく石畳み。左右は筑地塀・・・歴史を感じならがら歩いていました。

久し振りの夢殿に期待しつつ四脚門(重要文化財)に着きました。

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鎌倉中期の建物で、参拝者の出入り口になっています。本来の正門は南門ですが、不明門(あかずの門)だそうです。

この石畳みは歩行者専用だと思ってましたが、バスガイドさんに「ここは車が通るので注意して下さい」と言われました。たまたま車が通らなくて良かったですけど

四脚門を入ると右手に手水舎がありました。

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ここは写真を撮っただけ。先に進まれます。

四脚門の正面が拝観入口です。ここもバスガイドさんが手続きしてくれました。

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法隆寺の拝観料1500円の中に、ここも含まれています。

ここを入ると、懐かしの夢殿(国宝)が正面に建っています。

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ここも空いてました。このような写真を撮れましたし、大満足です

斑鳩宮のあった地に東院伽藍の正堂として、天平時代に行信僧都により再興されました。正確な建築年代は不明ですが729年(天平11年)頃と考えられますが、鎌倉時代の補修により天平時代の当初材は柱と虹梁の一部となりました。京都太秦の桂宮院や興福寺の南円堂・北円堂など八角円堂は多多ありますか、この夢殿が最も美しく、現存最古の建築物です。

バスガイドさんは夢殿前で案内されました。堂内では説明できないからです。夢殿の内部は、開いている扉から覗き込むように見ます。

中央の厨子の中には、秘仏の救世観音像(国宝・飛鳥時代)を安置。春秋には特別開帳されますが、今日は固く閉まっています。聖徳太子等身の観音像と伝えられています。そのお前立ちに聖観音菩薩像(重要文化財・平安時代)、周囲に道詮律師像(国宝・平安時代)や行信僧都像(国宝・奈良時代)なども安置されてました。

バスガイドさんの案内で内部を見学していると北側の扉から僧侶の方が内部に入られました。普段非公開の内部を見ることができました。仏像の名前を聞きましたが忘れました。仏像が安置されてるんですね。サプライズでした

懐かしい夢殿見学は、これで終わりです。個人なら隅から隅まで見て回りますが、団体行動なので仕方ありません。せめて写真でもと思い納めました。先ずは、夢殿南にある礼堂です。なお礼堂の奥に夢殿の正門にあたる南門がありますが・・・見えません。

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創建時、南門は南大門。礼堂は中門にあたるそうで、かつては檜皮噴で掘っ立て柱だったみたいです。礼堂は鎌倉時代に再建されたものです。

次ぎに北側の絵殿舎利殿です。

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横長の建物の中央に通路を造り、二つの堂になっています。向かって右側が聖徳太子の掌から出現したという仏舎利を祀る舎利殿。左が聖徳太子の伝記絵がある絵殿。1219年(建保7年)の再建。

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左が絵殿・舎利殿、右が夢殿の北扉・・・先ほど開きました。真ん中が、次ぎに訪問する中宮寺の屋根が見えています。

次ぎにお隣の中宮寺に行きます。夢殿の余韻が残る中、ここを出ました。時間は12時10分になってて、少しお腹も空いてきました。その前に鐘楼(国宝)を見つけました。

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見る物、殆ど国宝です。しかし、ここまで来ると驚かなくなりました。1163年(応保3年)建立。スカート状の袴腰のついた鐘楼は最古の遺構だそうです。吊されている梵鐘は奈良時代のもので、中宮寺の名が刻まれてるそうです。

写真を撮ってると・・・どうしても遅れてしまいますが、追いつくには小走りで充分間に合います。普段から歩いてる効果が出ました。最後に伝法堂(国宝)です。

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これは撮り方が悪かったです。聖武天皇橘夫人の邸宅を寄進したものと伝わっています。奈良時代の貴族の住まいとして貴重な遺構とされています。

ここもゆっくり見てみたいですね。やっぱり法隆寺だけで丸1日かかります。このツアーに行く前に法隆寺から中宮寺まで、そんなに距離がないので、徒歩で移動かバスで移動かいろいろュミレーションしてました。まさか夢殿のお隣だったとは・・・知らなかったです。それでは大和三門跡寺院の一つ中宮寺に向かいます。つづく。

ところで、法隆寺は何宗か知りませんでした。ここに来て門前の石碑(バスの中から見たので写真はありません)を見て初めて知りました。聖徳宗と言うんですね。もともとは、法相宗という宗派でしたが、1950年(昭和25年)に聖徳宗を名乗り独立しました。豊かな聖徳太子信仰を教えの中心に据えてます。

【法隆寺東伽藍 夢殿 】



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