世界文化遺産 延暦寺 根本中堂へ

延暦寺の駐車場から参拝者ケートを入り、参道を進みます。バスガイドさんから言われてましたが「ここは珍しく、参道を下って行きます。」と。その通り参道は下って行きますが、しかし・・・帰りは登ることになるので・・・

大講堂・鐘楼前を通って、2013年8月以来の根本中堂と書かれた大きな石碑の前に出ました。

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石段上から国宝・根本中堂を撮りました。私は知ってましたが、根本中堂は入れば撮影禁止ですから、こうして石段からしか撮れません。

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平日のためか、外国人観光客も少なく、こうして良いのが撮れました。何度来ても何回来ても、根本中堂の内部は厳かです。

入る前にバスガイドさんから「朱印帳をお持ちの方は先にどうぞ」と言われたので、納経所に出しました。以前、御朱印は貰ってますが、久しく前(2004年)のことだし、いただくことにしてました。

朱印は帰りに受け取るので、先ず靴を脱ぎ中に入ります。荘厳な雰囲気漂う根本中堂に入るとお待ちいただいてた僧侶の方から法話が始まりました。法話が始まる前に僧侶の方が「延暦寺は初めてですか」と聞かれ、半数以上の方が手を上げられたので、話は延暦寺の歴史から始まりました。

延暦寺は150ほど堂塔の総称で、東塔・西塔・横川という3塔を中心に堂宇が営まれています。伝教大師最澄が788年(延暦7年)比叡山の山上に自ら刻んだ薬師如来像を小堂(後に根本中堂に発展)を安置し、一乗止観院(いちじょうしかんいん)と名付けのが比叡山寺の始まりです。この時、最澄20歳のことでした。1642年(寛永19年)徳川幕府三代将軍・徳川家光によって再建れれた根本中堂内部は、薄暗く神秘的な雰囲気に包まれる中、参拝者の目線が同じ位置に厨子があり、秘仏・薬師如来像が祀られています。その厨子の前に御前立の薬師如来像が立たれており、その左右に日光・月光菩薩を安置。その廻りを12神将が祀られています。また、最澄が一乗止観院を創建した788年(延暦7年)から灯されたと伝わる不滅の法灯が約1200年もの間、灯され続けています。

日々、僧侶の奉仕により油が注がれ法灯が灯され続けています。「油断大敵」の四文字熟語は、この不滅法灯から由来していると言う。今日の法要の初めて知ったことですが、根本中堂を見上げると、家光の時代に各大名から贈られた花天井がありました。法話のあと、お焼香を済ませて早々と根本中堂を出ました。

先ず納経所で、朱印帳を受取ました。この根本中堂の前の急な階段を登ると、文殊楼がありますが今日は登りません。行きに素通りした手水舎です。

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写真左の階段を登れば文殊楼です。今日は東塔エリアで未訪問の所があるので、そちらに向かいます。

それより・・・戦国歴史好きには・・・どうしても疑問に思うことが・・・不滅の法灯ですが、織田信長の比叡山焼き討ちの時、法灯も消えた筈です。それで調べました。山形の立石寺(りっしゃくじ)で分灯していた法灯の火を戻されたようです。

皆さんはゆっくりされてるようですが、私は前途の通り、どうしても行きたい所があるので、再び石碑前まで戻ってきました。

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10時10分に駐車場について、この石碑前で10時50分。再集合は11時30分ですので、まだまだ時間はあります。

そして行きは下ってきた石階段を今度は、上がります。右が階段で、左がなだらかな坂道を上がります。どちらも行けますが・・・。

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階段を上がると目の前に鐘楼があり、500円で突くことができます。左のなだらかな坂道を上がると、ここには出ません。次の大講堂から戻る必要があります。

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先般の水野先生に教えてもらったのを参考に撮りました。もちろん突いてませんが、外国人の観光客は盛んに突かれてました

次ぎに大講堂に上がりますが、大講堂前から見た鐘楼です。左の道を上がると、これだけ戻る必要があると言うことです。

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この写真は行きの時に撮ったんですが、この時は曇ってましたか。ただ、この頃より晴れてきて・・・このツアーが終わるまで晴れてしまい、暑くなりました。

そして、大講堂前に来ました。1956年(昭和31年)に焼失したため、山麓の讃仏堂を移築しました。1634年(寛永11年)の建築で、重要文化財に指定されています。

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本尊の大日如来座像が安置されてる他、この比叡山で修行されてた法然・親鸞・日蓮などの木像も安置されています。

堂内は撮影禁止のため写真はありません。先ず靴を脱いで入るとお参りを済ませて、納経所に行きました。ここでも朱印をいただけて良かったです。

それで、大講堂前にあった看板です。次ぎに行く目的地が・・・あの場所なんです。何故か、今まで未訪でしたので、今日は時間があれば絶対に行こうと決めてました。

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この大講堂前から、次の阿弥陀堂まで緩やかですが登りの参道が続きます。山頂で涼しいですが、それでも汗だく・・・になってしまいました。結構・・・きつかったです

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結構な距離もあって、おまけに坂道で汗だくになったところ、最後に階段が待ってました。ここまで誰とも出会わなかったし、誰も阿弥陀堂に向かってないので、多分・・・空いてるのは分かりました。

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階段下まで行くと、子供達が、はしゃいでる声が聞こえてきました。「先客がいるんだ」と思いましたが、どうやら声を聞くと日本人ではないようです。ヘトヘトになって階段を上がると・・・つづく。

【延暦寺 大講堂】



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