五山の送り火 鳥居形 護摩木奉納へ

毎年、8月16日の20時から、京都盆地の周囲の五山に、炎で描かれた文字が浮かび上がります。お盆に迎えた精霊をふたたび冥府に返す精霊送りの意味を持つ、宗教行事ですが、各山毎に護摩木の奉納を受付されています(妙法は受付されません)。

我が家は毎年、家から近い北嵯峨の水尾山(曼荼羅山)の麓にある、護摩木受付所に護摩木を奉納してるので、今年も8月16日(日)に登って行きました。

日中は暑いので、受付開始の9時に行けるように家を出て、まず今夜の撮影スポットの確認です。最近は住宅開発が進んで、見えなくなってるかも知れないので

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ここは大丈夫でした。今日は、ここを一番目に見に来よう

撮影スポットを確認して、そのままの緩やかな坂を登って行きます。そしたら瀬戸川の上流に出ました。鳥居形の点火方法は、他の山と違って、真ん中の火処から太鼓の合図と共に、薪に火を付け走られる方法で、近くで見ると散らばって行かれる様子が見られます。

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結構急斜面を、今夜火を付けて走られるんですね。ただ今夜は、この辺りまでは登りません。ここまで来ても鳥居形の全景が見えないので

麓を見ると稲田の稲も実がなってます。今年は猛暑で作柄は悪いとニュースで言ってましたが・・・。稲穂鳥居形をセットで納めてみました。

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ここまで汗だくで登って来ると、ようやく化野念仏寺の駐車場にある臨時のテント(志納所)が見えて来ました。残りもうすぐです。地元の人かどうか知りませんが、車で上がってこられてる人も何台か見ましたが、路駐なんで、褒められたことではありませんが、この坂だし・・・それに暑いし・・・

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9時前に着きましたが、数名既に、志納所内のテントで護摩木に何か書かれてました。日中の暑さを避けるには、この時間しかなかったです。(護摩木には、故人の戒名や、「家内安全」「社運隆盛」などの願い事を書きます。)

鳥居形松明保存会と鳥居本町自治会が開設された志納所の受付にて、300円を納めて護摩木をいただきます。志納所では、Tシャツや扇子、絵はがきなどのグッス販売もされています。毎年、約5千本の護摩木が納められるそうですね。

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写真下の扇は、京都市文化観光資源保護団体から貰って、家に置いてあります。なんだか使うのかもったいないので

いつもの年なら汗だくになるところ、この日の暑さは前日の雨の影響か、少しばかり涼しかったので助かりました。それでもテントに入ると、例年どおり冷たいお茶を一杯、いただいて飲みました。

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毎年我が家では、ご先祖様の供養は、先般の施餓鬼供養の時、灯籠流しを申し込んだので、ここでは願い事を書きました。これで一年間健やかに暮らせそうです。

書き終えると、行きと違って寂庵の前を通って帰りました。御歳93歳の瀬戸内寂聴さんの庵です。寂庵で法話を一度聞いてみたいです。寂庵の廻りも新築一戸建てが多く建てられてて、風景が一変してました。

そして、約11時間後の20時20分、鳥居形に火が灯ります。天気予報は下り坂で雨を予想しています。少々の雨と言うか土砂降りでも点火されますが直ぐに消えますけど・・・その火が灯った模様は・・・明日に

【鳥居形 護摩木受付】



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