本尊が公開された慈眼堂へ

清涼寺(嵯峨釈迦堂)の西門を出ると、そこには愛宕街道が愛宕山へ続いています。その愛宕街道を二尊院の方向に少しだけ登ると、右手に小さなお堂があって、慈眼堂(じげんどう)と言います。

普段は、扉が固く閉まってて、中をうかがい知ることはできませんが、今年は8月23日の地蔵盆に扉を全開にされ、ご本尊をお参りできます。

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早朝に、訪れました。お堂全体の写真を撮りたかったからです。家から近いこともあって、何度も前は通っていますが、まだ堂内に入ったことはありません・・・と言うより、お堂が公開されてるなんて知らなかったです。

昨年、慈眼堂に行かれた方から、教えてもらってたんで、一年間忘れずに覚えてました。そして9時30分を過ぎてから家を出て慈眼堂に行くと・・・扉が開いてました

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扉は全開でしたが、近所の人が集まりだして・・・早朝に写真を撮りに行って正解でした。ここで近所の人に「お参りさせて貰えませんか」と尋ねたところ、「どうぞ」と。そして「上がらせてもらえませんか」と尋ねると、「ここからにして下さい」と・・・やんわり断れてしまいました。近くで見たかったけど仕方ないです。

ただ、このままでは帰れないので「写真は良いですか」と尋ねると「どうぞ」と言われ、撮りやすいように、退いていただきました。ありがとうごいました。

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ご本尊は、木造千手観音菩薩立像で、お賽銭をしてお参りさせてもらいました。ただ上がらせて貰えなかったため、ニューカメラの望遠で撮りました。

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愛宕街道の両側に広がる一帯を中院と呼ばれてました。12世紀頃、藤原定家は中院に山荘を構え、この嵯峨の地をこよなく愛したと言います。ここ慈眼堂の本尊である、木造千手観音菩薩立像は藤原定家の持念仏で、定家没後、代々地元の人々に守られ現在に至っています。

その藤原定家ゆかりの山荘が時雨亭です。その時雨亭跡と伝わる所は、厭離庵二尊院常寂光寺がありますが、真意は不明です。

台風15号が北上し、蒸し蒸しする暑い朝でしたが、これで帰りました。あすの夜、「愛宕古道街道灯し」に行くかどうか、考えな゛から・・・帰ったしだです。

【慈眼堂】



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