八坂庚申堂(金剛寺)へ

八坂の塔の近くに以前から気になってたお寺があって、境内にカラフルな御守りが所狭しと吊されてる寺院があるんです。それに引かれて多くの観光客が訪れるで、中々写真を撮れませんでしたし、御朱印もまだもらってませんでした。

それは八坂庚申堂(やさかこうしんどう)といい、正式名称は、大黒山延命院金剛寺と言います。先ずは表門から境内に入りましたが、ラッキーなことに空いてます。

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八坂庚申堂(やさかこうしんどう)は、大阪四天王寺庚申堂、東京入谷庚申堂(現存せず)と並び日本三庚申の一つとされています。本尊は、青面金剛で飛鳥時代の秦河勝(はた の かわかつ)が秦氏の守り本尊としたものを、浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が一般の人でもお参りできるようにと、960年(天徳4年)に建立したのが始まりで、現在のお堂は1679年(延宝6年)に再建されました。

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これが境内の全景です。ご覧のように、広くありません。手前に賓頭盧尊像が奥に本堂が見えています。

さて、手前の賓頭盧尊像ですが、数多くの「くくり猿」が吊されています。カラフルな色で、ここを通ると「何だろう」と思い、ついつい来てしまいます。

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くくり猿とは、お猿さんが手足をくくられて動けない姿をあらわしています。願いを叶えたいと努力するときに、欲はつきもの。その欲を「くくり」つけることで抑え、努力する心を保つ。くくり猿にお願いごとをする時には欲を一つ我慢することを忘れずに。願いがかなう秘けつだとか。これは欲望のままに行動する猿をくくることで禁欲の象徴にしているのだそうです。

ここから少し余談と言うより脱線です。10月11日(日)21時から朝日放送(テレビ朝日)で放送された「ザ・ドライバー」(内野聖陽主演)のワンシーンでしたが、ここの境内が写りました。ここで撮影されてたんですね。

通常、賓頭盧尊像は触って御利益を受けるのですが、これだけくくり猿があると近寄りがたい雰囲気です。そして次ぎに本堂でお参りしようとしましたが・・・。

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くくり猿の衝立で、まったく中は見えません。多分、堂内に入ることはできないでしょうね。そう言うことで、ご本尊を拝めなかったです。

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本堂前には、「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿像があって、ここは見てていろいろ楽しめます。

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本堂の近くにあった石灯籠まで、三猿像が彫ってありました。いつもならカラフルなくくり猿に釣られて多くの観光客で賑わってますが、この瞬間だけ空いてて良かったです。

境内の一角に石碑があって、じっくり読むとご本尊の名が記されてたように思います。それより、ここの石灯籠は、全て三猿猿が彫られてました。

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ここに来て後続が来ないので不安になってきました。吉本新喜劇のギャグじゃありませんが・・・何処へ・・・「もうすぐ来るやろ」と思いつつ、寺務所で、朱印の有無を聞いてみました。すると「ありますよ」と。リュックサックから朱印帳を出して書いててただきました。

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ここで朱印をいただいたので、念願叶いました。しかし、どうしたのか姉と妻が入ってきません。私が境内を散策して、朱印を書いて貰ってる間も2人とも来ません。私がここに入ったのを気が付かず、「先にレストランに行ったのかなぁ」と思い慌てて、ここを出たら、隣のお店から出てきました。峯嵐堂 八坂店で、母の土産に「わらび餅」を買ってたみたいです。「あの店の店員さんの対応が良かったから宣伝したげて」と言ってたので、赤字の太文字で表示しました。私もいただきましたが、美味しかったです

【八坂庚申堂(金剛寺) 賓頭盧尊像】



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