第51回 京都非公開文化財特別公開 光照院へ

公益財団法人有斐斎 弘道館を出て上長者町通りを西に進んで新町通りに出ました。そして今度は北上します。本当は烏丸通りを北上する市バスに乗りたかったんですが、本数が少ないので断念し、歩く事にした訳です。

新町通り北上し、中立売通り、一条通り、武者小路通りを通過し、交通量の多い今出川通りに出ました。ここまで結構な距離がありますが、まだまだ北上します。途中三時知恩院も特別公開を実施されてますが、スルーです。(2013年2月に訪問)

三時知恩院を超えて次の通りが上立売通りです。そこを西に入るところ、何を勘違いしたのか東に入って、そして北に上がりました。本当なら直ぐに左手に見えて来るはずが・・・ありません・・・正直焦りました・・・スマホの地図を見ましたが、普段から見慣れてないので・・・寺之内通りまで行って西に進んで妙顕寺まで来てしまいました。(ここは2014年3月に訪問)

ここで頭を整理して、そこから東に入って最初の筋を南に下がったらありました。弘道館を11時40分に出て、着いたのが12時23分になっていました。まっすぐなら11時55分には着いた筈です。とんだロスタイム&大変疲れました

画像
この表門が見えた時は新底ホッとしました。それより信行寺のように大行列かと思いきや、何も行列ありません。

今回の非公開文化財特別公開では、道の角に目印の看板がありません。せめて上立売通りに看板があれば迷わずに済んだのに・・・と思いましたし、少し・・・不親切に感じました。

画像
画像
門前にはお決まりの看板もありました。そして石標には「旧仙洞御所」の文字が読み取れます。

門を入ると右手にテントがあって、そこで学生さんが受付をされてました。

画像
そこで拝観料800円を納めます。「朱印は」と尋ねると「中でされてます」との事でした。で、写真はここから撮影禁止です

受付を済ませると、案内にしたがって中門から入ります。中門の後に本堂が見えています。

画像
画像
ここを入った正面に、臨時の納経所がありました。ここで4名~5名朱印を待って並ばれています。私も後に並んで朱印をいただきました。

ここで学生のガイドさんより、次ぎに本堂に向かうように案内されました。私は、岡崎の京都国立近代美術館からトイレをしてなかったので、「お手洗いは何処ですか」と尋ねたら「ここには無いので、近隣で借りて下さい」と。その答えにア然。今まで数多く有料の寺院を訪れてますが、「トイレが無い」のは初めてです。聞くと一番の近隣は「同社大学新町キャンパス」と教えてもらったので、急いで行きました。往復5分。道を間違えて疲れ切った体には、これでも堪えましたね。それにしても・・・この寺院の対応にはあきれるばかりです。拝観者にトイレを貸すのが嫌なら、最初から開けなければ良いのに・・・と思いました

トイレから戻ったら直ぐに本堂に入りました。前の組が終わったようで、少しして学生さんの案内が始まりました。

画像
前途の通り撮影禁止のため写真はありません。看板から拝借しました。堂内は狭いのに、多くの方が座って話を聞きました。ただ本尊遠すぎ・・・そして暗い・・・見えないです。

本堂(宸殿)は、山中次郎氏から1968年(昭和46年)に寄進された昭和の建物です。禅堂風の入母屋造り、本瓦葺、軒唐破風を付け、内部には折上天井を設けて、田能村直外筆の花天井が美しい。本尊は清凉寺式の釈迦如来立像(鎌倉時代作)、右手には恵心僧都作という阿弥陀如来坐像、左手には開山自本覚公像がありました。

中にはオペラグラスで見られる人もいましたね。でも暗くて遠いです。花天井は綺麗で、どうしても目線が上に行ってしまいます

再び靴を履いて、次ぎに書院に入ります。ここの五葉松は有名で是非見たかったので来たようなものです。ただガラス越しで・・・他の拝観者の話されてましたが、ガラスが歪んで見にくくて・・・また枝を剪定後のようでした。

書院は、1919年(大正8年)京都御苑内の旧桂宮御殿の一部を賜ったと言われいます。前庭の枯山水庭園には、樹齢500年と言われる五葉松を配し、常磐御所の名にふさわしい他に類を見ない美しさです。

その書院内には、本来、毘沙門堂内に安置さてる毘沙門天立像が見られました。これは東福門院(徳川幕府二代将軍・秀忠の娘で、後水尾天皇の中宮)ゆかりの像と言われ、後水尾天皇と東福門院との間に生まれた皇女が、ここの門主となった縁だとか。

画像
この日は非公開だった常磐会館です。この建物は昭和大礼の大甞宮朝集所の建物を賜わったもので、今日、宗教文化活動の道場となっています。

特に他の寺宝の公開もなく、物足りなさを感じながら外に出ました。五葉松は見事でしたね・・・と言いたかったけど・・・見事な切りっぷりでした。前途のとおり歪んだガラス越しでしたし・・・やっぱりトイレの件があるのて、次ぎに公開されたとしても、ここには二度と来ません。嫌な気分を引き摺ったまま表門を後にしました。信行寺とここ光照院は楽しみにしてただけに、大変残念でした

ここから同志社大学新町キャンパスの前を通って、小川通りを南下し今出川通りに出ました。そこから西へ堀川通りまで行き、そこからバスで母が入院している病院へ行ってから帰路に着きました。今日は、市バス・京都バス一日乗車券(500円)を使い4回乗りました。920円でしたので、420円のお得でした

【光照院 本堂】



この記事へのトラックバック