2015年東寺秋季特別公開 灌頂院「十二神将のすべて」へ

10月30日(金)から第51回 京都非公開文化財特別公開が始まり東寺灌頂院も特別公開されました。それも11月8日(日)に終わりましたが、東寺は引き続き11月25日(水)まで、2015年東寺秋季特別公開 灌頂院「十二神将のすべて」として寺力で特別公開されました(内容は同じです)。

内容は同じなんで、混雑する非公開文化財特別公開時を外して行ってみようと当初から計画してました。そしてこの日・・・11月13日(金)は、退院した母の快気祝いの食事を予約してたので、その前に私だけ先に東寺を訪問した次第です。

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灌頂院へは、昨年秋の京都非公開文化財特別公開で行きました。その時公開されたのが、両界曼荼羅図元禄本(金剛界)・両界曼荼羅図元禄本(胎蔵界)でした。

灌頂院は、毎年お正月の1月8日~14日に後七日御修法(ごしちにちのみしほ)と云う天皇の安泰を祈願する儀式を執り行われる施設です。内部は暗くて、ガランとしています。そこに本来、国宝「金堂」内に祀られている十二神将を全方位から見られように展示されてると聞きました。

門の左にある臨時の拝観受付で、拝観料800円を納めます。これは「第51回 京都非公開文化財特別公開」と同じです。要するに内容も料金も同じだった訳です

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入ると先ずは外観を撮影。京都非公開文化財特別公開では全面撮影禁止ですが、主催者が変わると・・・外観だけでも撮れるのが良いですね・・・狙い通りです

実は、この門の前にボックスタイプのタクシーが何台も止まっていました。受付で聞くと「たった今団体が入られました」と。でも内部の撮影禁止は変わらないので、「まぁ良いか」と気持ちを入れ替え靴をを袋に入れて、スリッパを履き内部に。(内部は、用意されてるスリッパ分しか入れません。スリッパが無いと外で待つことになります)

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受付で聞いたとおり、スリッパは充分にあるようで、待たずに入れました。それにしても東寺もいろいろ考えていますね。次は何を展示してくるのか楽しみになってきました

内部は真っ暗ですが、十二神将の仏像が一つづつ置かれててライトに照らされています。その周りを一周して全方位ゆっくり鑑賞できました。本来、十二神将は金堂内の薬師如来坐像の下に安置されています。

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すこく小さく見えますが、薬師如来坐像の像高が290㎝もの巨大なためでしょう。一体づつ表情が豊かで、充分見応えありました。それに北面の仏像はけっして見ることが無かっただけ、大変貴重です。

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看板の写真ですが、普段は裏側にある仏像は見ることができまん。それを普段、閉まってる建物の有効利用とでも言うへきかどうか・・・まるで展示室のようでした。

金堂の台座を取り囲むように十二神将(重要文化財)は安置されています。創建当時のものは焼失しましたが、1603年(慶長8年)に豊臣秀頼の寄進により再興されました。七条大仏師康正一派による作で、干支を意識して製作されたものです。

普段絶対に目にすることがない背後のお姿も確認でき、大変貴重な時間でした。こうなったら現在の金堂の様子も知りたくなりました。(後程入ってみようと) 建物内部的には何も無いので特筆すべきものはありませんので、展示物をじっくり鑑賞したら外に出ました。

この灌頂院の建物は重要文化財に指定されています。普段は築地塀に囲まれ屋根しか見ることが出来ません。写真で見えている北門からは毎年、4月21日の正御影供で入ることはできます。

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確実に秋が深まってて、落ち葉が目立って秋色の風景を撮ることができました。ただ、誰も建物に興味がないのか、私だけでしたね。建物を見てたのは

団体さんが出られたら、中は静かになりました。一般の観光客は次から次へと入って来られるので、ガラガラにはなりません。ここを出ても、まだ集合時間には時間が余っているので東寺境内を散策することにしました。

【東寺 灌頂院 入口】



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