伊勢斎宮・源氏物語旧跡 野宮神社へ

櫟谷・宗像神社を出て渡月橋を渡り暫くすると、世界文化遺産・天龍寺の前通ります。今日は素通りして、そのまま北上し、竹林の小径を入り到着したのが、野宮神社(ののみやじんじゃ)です。

嵐山・嵯峨野の人気スポットだけに人が多かったら朱印だけで、帰る予定でしたが、それほどでもないのでお参りをしていくことにしました。

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ここの鳥居は、黒木鳥居と言ってクヌギの樹皮のついたままの鳥居のことです。鳥居の形式としては極めて原始的日本最古のものらしいです。

朱印だけと言いましたが、この野宮神社に朱印があるかどうか、とりあえず社務所で聞いてみようと・・・思ったんです。

先に社務所に行きましたが、巫女さんは忙しそう。先に写真だけ撮って戻ってきました。そして「朱印は」と尋ねると、文字通り「朱印だけですけど、いいですか」と。

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要するに、ここは日付も印でした。天龍寺と同じやり方ですね。せめて日付ぐらいは書いて・・・欲しかった・・・。

それでは手水舎から。前途のとおり写真は、先に撮ってます。狭い境内では2分もあれば充分でした。

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鳥居をくぐって右手が社務所。左に手水舎がありました。(何度も来てるので、知ってましたが・・・。)

この時、9時15分頃でしたが、空いてる間に本殿でお参りです。黒木鳥居から入って正面にあります。

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御祭神は、野宮大神(天照皇大神)で、健康と知恵授けの神様だそうです。縁結びで有名でしたので・・・以外でしたね。

その左隣には、境内社の白峰弁財天で、御利益は、財運・芸能上達の神様だそうです。

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1980年(昭和55年)に皇太子殿下、1994年(平成6年)に秋篠宮殿下が御参拝された祈念碑が立っています。この嵯峨野に来られたんですね、まったく記憶が無いです。

黒木鳥居を入って左手、手水舎の奥にあった神石(お亀石)は、さすると願いが叶うとか・・・今は、自分のことより、「母の痛みを取って」と願いましたが・・・まだまだ時間がかかるでしょうね。

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自分は、持病の膝痛ですが、これはボチボチ治ってくれた良いです。それより腰の骨折で痛みが引かない母が心配です。

そのお隣が、縁結びでした。野宮大黒天で、良縁結婚の縁結びの神様として参拝さる人が多いです。

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本殿の右側には、祭で使われるのか知りませんが、神輿が。またその隣には、愛宕大神が祀られている愛宕社があります。

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この先が愛宕街道で、愛宕神社と同じく、御利益は鎮火勝運とか。愛宕神社は火の神様で有名で、京都の台所には、愛宕神社のお札はかかせないです。

それでは、一番奥に進みます。先ずは「白福稲荷大明神」の扁額がかかっている鳥居をくぐります。

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ここから先は、昼間でも暗いです。そのため、ここの苔が有名なんですけど・・・後程(冬場だし、苔の色は悪いんですが・・・)。

鳥居を入ると、奥に進みます。そしたら鳥居が2つありますが、手前に白福稲荷大明神が祀られています。御利益は、子宝安産、商売繁盛だとか。

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そのお隣のが、大山弁財天が祀られてて、御利益は交通安全、財運向上と書いてありました。

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この社の前が、野宮のじゅうたん苔と呼ばれる美しい苔ですが、前途のとおり冬場だし、そんなに綺麗ではありません。

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庭園内にある石碑には、「野宮の竹美しや春しぐれ」嵯峨野俳句会主宰の村山古郷氏の俳句がありました。

野宮はその昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれます)が伊勢へ行かれる前に身を清められたところです。それは黒木鳥居と小柴垣に囲まれた嵯峨野の清らかな場所を選ばれてたわけです。斎王制度は後醍醐天皇の時に南北朝の戦乱で廃絶しました。その後は神社として存続し、勅祭が執行されていましたが、時代の混乱の中で衰退していきます。源氏物語、謡曲野宮でも有名な野宮神社は、嵯峨野巡りの起点として多くの方が訪れ、王朝ロマンを忍ばれます。

毎年10月に斎宮行列が野宮神社~嵐山にかけて行われます。今回、社務所で由緒書きをいただいたので、これらのことが分かりました。

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帰りに野宮踏切で、9時23分に快速電車がやって来ました。「嵯峨嵐山」駅に9時25分に着く電車です。ギリギリまで我慢したつもりが、シャターを押すのが、まだ早いです。動いてるのを撮るのは難しいです

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そして、家に向かって歩いていると、上空が何やらうるさいので、見上げると、モーターパラグライダーが飛んでました。住宅街の上空を飛ぶなよ・・・と言いたいです

良い天気に恵まれ、この日の散歩は気持ち良かったです。ただ家を出た時の目標は違ってましたか、それば後日行きました。

【野宮神社 社務所】



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