京都レストラン ウンタースペシャル2016 京大和へ

大谷祖廟を11時15分に出て、先ずは「ねねの小径」を歩いて行きます。ここも知らない間に歩行者専用道路になってました。細い道にタクシーなんかが入ってくるので、恐かったけど、これなら安心して歩けます。高台寺への石段を登ると、今度は昨年10月に訪れた霊山観音の前を通って、京都霊山護國神社の方向に向かいます。

そしたら立派な山門前で止まります。本日、予約しているレストランは、京料理老舗『京大和です。以前、姉妹店の京大和屋には行ってますが、本店は初めてです。

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翠紅館跡」(すいこうかんあと)と石標には書いてあり、調べると・・・。

幕末の頃、西本願寺の別邸で翠紅館と呼ばれる建物がこの地にありました。1863年(文久3年)1月27日、土佐藩の武市半平太、長州藩の井上聞多、久坂玄瑞ら多数が集まり、同年6月17日には長州藩の桂小五郎、久留米藩の真木和泉守ら各藩の代表者が集まり、攘夷や討幕などの具体的方策を検討いたそうです。これが世に言う「翠紅館会議」と呼ばれています。

門の前に立ってられたスタッフの方に、本日予約してある旨を言ったら中に通してもらいました。

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それより敷地の広さには驚きました。さすがに由緒ある建物らしく重厚な門など食事以外でも楽しめます。そして入ると暫く坂を登ると・・・。

スタッフの方より、「ここから眺望を望めるので、先に見て行って下さい」と。言われた展望台に行くと・・・もう驚きの風景が前方に広がってました。

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何も遮る物が無いので京都市街地を一望できます。目の前には「八坂の塔」法観寺の五重塔が、左に目をやると京都タワー。右に目をやると愛宕山。天気も良かったし、ここを予約して大正解でした。

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眺望を楽しんだ後、今度は階段を上がります。「どれだけ広いんだ」と思わず言ってしまったほどです。

階段を上がりきると、ようやく玄関に着きました。途中に藤棚があったので、その時期には綺麗なんでしょうね。

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ようやく着きました。冬のこの時期は空いてるようですが、全て個室のため分かりません。入ると奥に奥にと通されました。

まるで迷路とは言いませんが、その通された個室に入ってビックリあまりの広さに驚きました。外を見ると中庭もあって、落ち着いた雰囲気がとても良かったです。

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冬枯れの庭ですが、充分楽しめました。仲居さんは「庭が広くて、ここまで手入れは出来てない」と言われてましたが・・・。

この日、ここに来たのは、『京都レストランウンタースペシャル2016』を見て予約しました。2月の閑散期に、京都の観光客を増やす目的で始まったイベントで、毎年楽しみにしてました。2014年は幾松、2015年は粟田山荘に行きました。普段は、手が届かない料金も、このイベントを利用すれば、ここ京大和のように手が届きました

この日予約してたのは、ウインタースペシャル春待弁当(7500円)でした。通常なら、昼の懐石15000円から。ミニ懐石なら10000円からありますが、私にとってはハードルが高いので行けてませんでした。

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いろいろ回って疲れて来たので、先ずはビールで喉を潤しましたが・・・でも・・・高かったなあ・・・が本音

最初に食前酒。京大和特製と言われましたが、以前京大和屋で、いただいています。しかし、これだけでは・・・味も分からない

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先付・・・仲居さんが説明してくれたんですが、今となっては・・・覚えてないです。ただ美味しかったのは・・・はっきりと覚えてます

次がお椀でした。蓋を開けると、京都らしい白味噌かと思ったら・・・何だったか・・・説明を受けたのに・・・。中身は海老でした。

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一見すると京都風のお雑煮に見えました。京都ではお雑煮に白味噌が定番です。

そして、そんなに待つことなく、お造りがきました。刺身醤油とお塩でいただきました。

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そしてメインです。縁高弁当(口取り・焚合せ)で、仲居さんが一つ一つ説明してもらいました。どれからいただいたら良いのか迷いました

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最後が御飯でした。白味噌の汁と、香の物・・・千枚漬けでした。御飯は昔懐かしい・・・豆御飯でした。

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食事が終われば、あとは果物が残っていますが、もうお腹が一杯です。少し間が空いて持って来られのが、苺とミカンのデザートでした。

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食事が終われば、庭を眺めながらゆっくり寛いでいました。個室だし他の人の目を気にすることもないからね

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旅館やホテルに泊まったような雰囲気がありました。庭を見ながら次の予定を考えてました。最後の一社を行くか、帰るか・・・です。

最後の一社は、今宮神社ですが、ここから10㎞程度離れています。本当は行ってしまいたいんですが、2日前に母が家で尻餅をついて、この時は単なる打撲だと思ってたら、痛みが引かないので、後日、精密検査をしたら、圧迫骨折と分かりました(12日のMRI検査により)。この件で家に早く帰らないといけない事情もあって・・・しかし、この先・・・検査の結果では行けなくなる可能性も出てきたので、思い切って行くことにしました。ただ時間が無いのでタクシー移動です。お店の方にタクシーを呼んでもらいました。

部屋で待ってると、仲居さんが「タクシーが来ました」と呼びに来てくれました。そして玄関に向かう途中に、綺麗な中庭があったので写真に撮りました。

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ここは紅葉が綺麗そうです。ガラス戸も開けてもらったので写真、撮りやすかったです。こちらの方は手入れされてるそうです。

仲居さんに玄関まで見送ってもらい外に出ました。そしてスタッフの方に連れられ下に降りようとしたら、ここにも展望台がありました。

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先程より高台にあるので、少し風景が違っています。それでも綺麗です。眺望がこの店の売りなんでしょうね

このまま緩やかな坂道を下っていると、右手にも綺麗な庭園があったので、撮らせてもらいました。下でタクシーの運転手がまってるが見えてましたが、これは譲れません

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ここは料理の他に、庭園や眺望が楽しめます。普段は行けない店ですが、こうしてお弁当ですが、手が届いてくることが出来ました。もちろん再訪したいですが、お財布と相談です。こうして13時30分に重厚な門を出てタクシーに乗り込みました。

【京料理 京大和】



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