広沢池の湖畔に佇む 「兒(ちご)神社」へ

印空寺の駐車場を出て府道を西に進めば直ぐに広沢池が見えて来ます。私はこの風景が大好きで、若い頃には度々車で、この池の前を通ったものです。その広沢池西端の道を北に上がると手に鳥居がありました。

この日訪れたのは、(ちご)神社といいます。普段から社務所もなく、朱印や由緒書きは期待できないのは分かってました

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車をこの先の路肩に止めようと計画してましたが、午前の豪雨の影響で・・・大きな水たまりが・・・なんとか・・・靴を濡らさないように・・・降りられました。

鳥居を入って右手に社務所らしきものがありましたが、予想通りお留守。ひょっとしたら・・・と・・・少しだけ期待はしてましたが・・・残念

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社務所の向かい・・・鳥居を入って少し行った左にあったのが、最近建て替えられた手水舎です。

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久しく来てなかったので境内を整備されたのを知らなかったです。以前来た時より随分、綺麗になりました。

そのあと本殿でお参りです。ご覧のようにこちらも綺麗にされてました。多分・・・覆屋の中に本殿があるのでしょうけど・・・覗くことはやめました。

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こちらでは由緒書きも貰えなかったので、御祭神なんも・・・さっぱり分かりません。鳥居の横に案内板があったので、そのまま掲載します。

兒神社は、創立年月日は不詳、祭神は寛朝(かんちょう)大僧正の侍児(じじ)である。寛朝大僧正は、成田山新勝寺を開創、後にこの嵯峨広沢の湖畔に遍照寺を建立、名僧正として得は一世に及ぶものなしと言われた。998年(長徳4年)6月12日、大僧正示寂(じじゃく)、伝聞ではその時、遍照寺山腹の老松から龍となり、静かに昇天してゆくのが見えたという。児は悲嘆・悲泣きし後を追い、山腹下に広がる広沢池に身を沈めた。近在の人々は、この児を哀れと思いその霊を慰めんものとこの社を創建、以来児神社と称されるようになった。

境内は狭いので、散策するほどでもありませんが、目に付いたのが侍児の石椅子なるもです。何のことかと・・・先程の案内版に書いてありました。

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寛朝大僧正がこの広沢池の湖畔で座禅をしていたら、傍らでいつも児が腰を掛けてたいう石椅子が境内地に移し置かれ、いつしか神前で一心に祈願し、この石に座れば、必ず長命・安産・縁結びが叶うと伝えられるようになった伝わっています。

次ぎに第二の御神体・・・と書かれた・・・ものがありましたが・・・。

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1933年(昭和8年)建立の本殿が移転するまで、ここでお祈りの場所であったと・・・書かれてました。要するに旧本殿だったと・・・いうことでしょう。

最後に境内の片隅にあった「廣澤池之碑」と書かれた石碑で、下に文字が書かれてましが、全然読めません。しかし、この石碑に関係あるかどうか知りませんが、案内板がありました。

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宇多天皇の孫にあたる寛朝僧正が広沢池の北側から西側に至る遍照寺山の麓に遍照寺を建立。その時期に合わせて造られたのが広沢池であると伝わっています。創建時は、釣殿・月見堂など美しい大きな寺で、隣接する大覚寺と並ぶほどあったが、応仁の乱の戦禍により荒廃し、江戸時代の寛永年間こ、ここより南に300㍍ほど下ったとこに現在の遍照寺が建てられました。重要文化財の十一面観世音菩薩は創建当時のものと伝わっています。

せっかく来たので、広沢池を見ていこうと思い、池の西側にある小さな島・・・観音島と呼ばれていますが、今なら誰も居ないだろうと・・・思い近づいてみると・・・。

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鬱蒼とした雑草を進んでいくと、橋があって、その橋を渡ると観音島と呼ばれる、広沢池に尖ってる島に渡ります。

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橋を渡ると・・・予想通り・・・今日は・・・誰も居ません。ラッキーです。しかし・・・島の手前にある看板が気になって・・・読むと・・・。

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「マムシに注意」と書いてあります。一瞬、恐っわ。何が恐いって、周りが鬱蒼とした雑草に覆われてるので・・・しかし、島の先端までは勇気を持って行きます

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千手観音の石像と、綺麗に咲いてた百日紅です。この島は、時代劇の撮影でよく使われるで、見慣れた風景かも知れません。

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島の先端には、壹美白弁財天社と書かれた石碑があって、その先には小さな祠が祀られています。

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広沢池西側から見た風景です。かつて遍照寺が建っていたんでしょうね、私は知らなかったんですけど、広沢池は遍照寺池とも言うらしいです。

今年の「五山の送り火」。生憎の大雨となりましたが、この広沢池から中継されてました。多くの人が傘を差して見に来られてましたが、ここから灯籠流しと鳥居形をセットで、皆さん写真に撮りたかったでしょうね。私も天気が良かったら行ってました。流石に・・・あの雨では・・・まったく行く気になれないほとの雨でした。

【兒(ちご)神社 本殿】



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