第41回 京の夏の旅 文化財特別公開「高台寺」へ

お彼岸に入っても暑さは続いてましたが、夏の猛暑に比べたら随分と楽になりました。決して涼しくはありませんが、第41回 京の夏の旅 文化財特別公開 高台寺に行ってきました。

高台寺は通常拝観していますし、初めて聞いた時は・・・何処を・・・と・・・考えました。答えは「展望台」です。初めて展望台が公開したので、これは是非行ってみたいと思ってたら、夏はもの凄い暑さで・・・病み上がりの私には、無理でした。公開は9月末日までで、この彼岸の期間中がライトチャイス。祖父母の墓まりも合わせて行けるので、後は天気だけ・・・です。

家から乗換無しで高台寺に行けないので、先ずは嵯峨野線に乗ってJR「二条駅」で降り、そこから地下鉄東西線に乗り換えて「東山駅」で降ります。そこからバスに乗れば楽に行けますが、私は歩きました。ドラマ「京都地検の女」でお馴染みの古川町商店街を通って知恩院前を通り、円山公園を横切って高台寺の台所坂までやってくると・・・。

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この時、8時55分。高台寺は9時から拝観が始まるので、我ながら絶妙なペース配分で、少々鼻高々。先月の夜間特別拝観にも来てますが、この時・・・この看板にはシートが被せてありました。

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高台寺は人気寺院のため、いつも多くの観光客で賑わいます。そのため朝一番に来る必要があったんですが・・・さて・・・どうでしょうか

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私の前に台所坂を登られた3名の方が入っていかれました。まぁ・・・仕方ないか・・・。ここ庫裏の前にも看板があって、「龍図」の写真が載っています。展望台が売りじゃなかったのと、この時・・・思いましたが・・・。

庫裏の左手に拝観受付があって、そこで拝観料600円を納めます。拝観券も「京の夏の旅」バージョンかなぁ・・・と思いましたが、通常のものと同じでした。

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受付を済ませると案内にしたがって進むと、早速展望台。遠くに祇園閣が見えていますが、展望台・・・ここじゃ無いです。ここだったら、わざわざ来ないです

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祇園閣を遠目で見たのは、先行している3名に先へ行ってもらうためです。そのため、ここから先は私の思うよな写真が撮れました。

茶室「遣芳庵」を見た後は、案内にしたがって方丈に入りますが、先月も来てるので上がらずスルーして先に進みました。あまりお勧めできないコースですが・・・こうして方丈の写真も撮れました。

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方丈前庭園ですが、桜も咲いてないのでスルーしても・・・もったいなくありません。先月は、ここでプロジェクトマッピングを見たですね。

先行されててた3名の他に、もう一人先に居ました。私らが9時に入ったので、ここは何時に拝観開始されてるのだろうか

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現代の名庭師・北山安夫氏によって作庭された庭園も、なんだか色づいてきてるようですが、まだまだ暑い今日この頃・・・11月後半の紅葉は・・・さぞかし綺麗なんでしょうと思わせてしまいます。

私が方丈に入らなかったので、ここで初めて先行した訳です。こうして高台寺の庭園も独り占めできした。次は開山堂ですが、ここもスルーしても良かったですが、お参りしていくこにしました。

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ライトアップに映える臥龍池を見ながら開山堂に入りました。ここでは、いつもガイドさんが説明をしてくれます。「良かったら案内しましょうか」と言われましたが、やんわり断り出て行こうとすると・・・。

「天井の龍図見られましたか」と、声を掛けてもらいました。いつもなら開山堂の奥には結界があって、奥には進めませんが、それが外され奥に行けるようになってました。そのため、天井の龍図を見ることができる訳です。知らなかったです。

元々は伏見城に描かれてたと言われる狩野山楽が描いた龍図です。天龍寺・妙心寺・建仁寺に比べたら随分小さいですし、ここの龍図の龍の指は4本でした。

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ここ開山堂の前から方丈を撮りました。まだ後続が来られないので、ゆっくりしてたら・・・なにやら何処からか喧噪の声が・・・。ついに団体が入ってこられたようですが、これだけ距離が離れているので・・・まだまだ大丈夫です

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苔生した庭には、彼岸花がそろそろ咲き始めてました。また、木々の根元には、至る所にキノコが生えてました。

次は霊屋(おたまや)です。豊臣秀吉像と北政所像が安置されてるので見て行くことにしましたし、ここでは寧々建物下に眠られているのでお参りを兼ねてです。

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霊屋から臥龍廊を見てますが、ここには一度・・・通らせてもらったように記憶しています。もちろん特別公開時の時でしたが・・・。

霊屋を出て目指すは展望台です。結構きつい階段を上がっていきます。地下鉄「東山駅」から歩いて来たので、結構足は疲れていますし、堪えました。

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この上には、有名な茶室がありますが、普段は入れませんし、外から見るだけです。ここにもガイドさんがスタンバイされています。

ここまで来たら展望台に行きたい気持ちが強いですが、せっかくガイドさんが案内していただいたので聞いてました。先ずは2013年の「高台寺」文化財特別鑑賞の夕べでは、中に入れた茶室「傘亭」から。

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伏見城から移築されたと伝わる傘亭は、当時お堀の近くに建ってたそうで、船着場の名残を撮りました。

次の珍しい2階建ての茶室「時雨亭」の話を聞きました。ここには入ったことがありませんが、前途した文化財鑑賞会では、階段を上がって覗くことができました。

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豊臣氏が滅亡した「大坂夏の陣」で大坂城は落城しました。当時、ここから真っ赤に燃えさかる大坂の空を見て北政所寧々が涙されたとか・・・。当時は見晴らしが素晴らしかったんでしょう。

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それで、いよいよ展望台に上がります。茶室「傘亭」「時雨亭」のその奥に上がり口の階段がありました。

こんな所に登り口があったのか・・・と思いながら一気に上がると(そんなに高い所ではありません)見えました京都市街が一望に・・・。

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写真上では、京都タワーや八坂の塔が見えています。写真では遠くに見えていますが、肉眼では京都タワーはっきり分かりました。写真中では、眼下に茶室が、そして遠くに雲に覆われた愛宕山が見えています。写真下では京都御苑が辛うじて見えてる・・・そんな風景でした。

まぁ・・・こんなもんでしょう。今回「京の夏の旅」で初公開されましたが、これからは一般公開されるんでしょうかね・・・分かりませんが。

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この展望台を楽しんで降りようとしたら、なんだか賑やかな声が近づいて来ます。それにしても早すぎるじゃないかなぁ・・・多分・・・殆ど見てないのでは・・・

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この竹林で後続のグループに抜き去られてしまいました。私が開山堂を出る時に、方丈に入っていかれたので、あまりにも早すぎます。せっかく高台寺に来たのに・・・もったいないですね。次は清水寺に行くような声が聞こえてましたが・・・。

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そんな事を思いながら竹林を抜けて階段を下っていくと、左手に昨年訪れた霊山観音の巨大な観音様が見えてました。

約30分弱で高台寺を出ました。方丈に入っていないので、こんなもんでしょう、ゆっくりさせてもらいました。秋の観光シーズンに入り、今では高台寺も朝から混雑してるでしょう、何度もきてますが、納得いく写真が撮れましたし、展望台も見られて良かったです。

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