狩野山楽・山雪の襖絵(複製品)を見に妙心寺塔頭 天珠院へ
大法院から桂春院へ移動の途中、妙心寺塔頭 天珠院の前を通りました。その時、思い出したんです、京都文化協会から「天球院の秋の特別公開」のお知らせが届いてたことを・・・。
ここを通るまですっかり忘れてました。ただ2013年5月にも来ているので、絶対に行こうという気概は無かったですけど。
受付で拝観料600円のところ、京都文化協会の賛助会員の会員証を見せると500円に。年会費も不要なのに100円お得です。
ここだけは紅葉が目的じゃありません。しかし、「本堂横に綺麗な紅葉がありますよ」と受付で教えてもらい・・・楽しみです。
山門から長く続く石畳の途中には、可愛いお地蔵さんや、“明”“暗”と掘られた石碑なんかがありました。受付で由緒書きはいただきましたが、何も書いて無いので・・・分かりません。
山門の突き当たりには、重要文化財に指定されてる唐風玄関があって、そこをくぐると・・・。
天珠院は、長いこと非公開でした。それを物語るように、拝観謝絶“の立札が読み取れます。その非公開のため、あまり痛まず現在まで残ったということらしいです。
入ると花頭窓があって、そこから方丈前庭が見えます。ただ、ここの庭には紅葉はありません。まぁ・・・観光寺院じゃいからね。
方丈も重要文化財に指定されいるのは、江戸時代禅宗寺院の定型的な禅宗造りとして貴重なものらしいです。前庭は、これらから趣が出てくるのでしょう。
方丈の左端から靴を脱いで上がります。2013年5月以来、久し振りです。ここではガイドを京都文化協会の方がされてました。
襖絵は、高精度デジタル複製で、本物は京都国立博物館に寄託されているそうです。複製品なら写真は・・・NGでした。ですから看板の写真を一枚だけ。
方丈の全面、すなわち「礼の間」「室中の間」「旦那の間」には金碧濃彩の襖絵が創建当時のままの姿でみられます。仏事が執り行われる室中の間には、「竹に虎図」(看板の写真)で、様々な虎の表情が描かれていますが、尻尾が豹だったりして、見てて面白ですし飽きないです。礼の間は通称「朝顔の間」とも呼ばれていますし、旦那の間に「梅の間」とも呼ばれダイナミックな躍動感あふれる襖絵を堪能。「朝顔の間」には春から夏、「竹に虎図」には夏を、そしてこの「梅の間」には秋から冬への季節の移り変わりが描かれています。作者は、狩野山楽・山雪です。
本来は公開予定のなかった「衣鉢の間」の前庭には、唯一紅葉が見られました。真っ赤に色づく品種のようで、大変綺麗です。
また、“天球”と書かれた手水鉢も趣がありました。「衣鉢の間」では禅宗らしい水墨画でしたね、撮影禁止と書かれてませんでしたが、聞くと・・・ここも禁止でした。
妙心寺塔頭 天珠院は、池田信輝(小牧長久手の戦いで戦死)の第3女、天球院という女性のために岡山藩主池田光政、光仲兄弟によって1631年(寛永8年)に建立されました。その方丈に描かれる障壁画は桃山時代の巨匠狩野山楽とその養子である山雪の筆によるもとされ、創建時のまま残り、歴史また美術史上きわめて重要な作品とされています。
ここには10時1分に入りましたが、既に数名入られてたので、時間前に開いたのかも。京都文化協会のスタッフの方に案内してもらったので、ここを出たのが10時26分になっていました。
そんなに広い堂内では無いので、長居した方です。襖絵を息が届く程近くで見ても、本物か複製品か分からないです。素晴らしいですね、博物館でガラス越しで見るのと違い、創建当時のままの姿を見られるのもいいですね。来て良かったです。
【妙心寺塔頭 天珠院】
ここを通るまですっかり忘れてました。ただ2013年5月にも来ているので、絶対に行こうという気概は無かったですけど。
受付で拝観料600円のところ、京都文化協会の賛助会員の会員証を見せると500円に。年会費も不要なのに100円お得です。
ここだけは紅葉が目的じゃありません。しかし、「本堂横に綺麗な紅葉がありますよ」と受付で教えてもらい・・・楽しみです。
山門から長く続く石畳の途中には、可愛いお地蔵さんや、“明”“暗”と掘られた石碑なんかがありました。受付で由緒書きはいただきましたが、何も書いて無いので・・・分かりません。
山門の突き当たりには、重要文化財に指定されてる唐風玄関があって、そこをくぐると・・・。
天珠院は、長いこと非公開でした。それを物語るように、拝観謝絶“の立札が読み取れます。その非公開のため、あまり痛まず現在まで残ったということらしいです。
入ると花頭窓があって、そこから方丈前庭が見えます。ただ、ここの庭には紅葉はありません。まぁ・・・観光寺院じゃいからね。
方丈も重要文化財に指定されいるのは、江戸時代禅宗寺院の定型的な禅宗造りとして貴重なものらしいです。前庭は、これらから趣が出てくるのでしょう。
方丈の左端から靴を脱いで上がります。2013年5月以来、久し振りです。ここではガイドを京都文化協会の方がされてました。
襖絵は、高精度デジタル複製で、本物は京都国立博物館に寄託されているそうです。複製品なら写真は・・・NGでした。ですから看板の写真を一枚だけ。
方丈の全面、すなわち「礼の間」「室中の間」「旦那の間」には金碧濃彩の襖絵が創建当時のままの姿でみられます。仏事が執り行われる室中の間には、「竹に虎図」(看板の写真)で、様々な虎の表情が描かれていますが、尻尾が豹だったりして、見てて面白ですし飽きないです。礼の間は通称「朝顔の間」とも呼ばれていますし、旦那の間に「梅の間」とも呼ばれダイナミックな躍動感あふれる襖絵を堪能。「朝顔の間」には春から夏、「竹に虎図」には夏を、そしてこの「梅の間」には秋から冬への季節の移り変わりが描かれています。作者は、狩野山楽・山雪です。
本来は公開予定のなかった「衣鉢の間」の前庭には、唯一紅葉が見られました。真っ赤に色づく品種のようで、大変綺麗です。
また、“天球”と書かれた手水鉢も趣がありました。「衣鉢の間」では禅宗らしい水墨画でしたね、撮影禁止と書かれてませんでしたが、聞くと・・・ここも禁止でした。
妙心寺塔頭 天珠院は、池田信輝(小牧長久手の戦いで戦死)の第3女、天球院という女性のために岡山藩主池田光政、光仲兄弟によって1631年(寛永8年)に建立されました。その方丈に描かれる障壁画は桃山時代の巨匠狩野山楽とその養子である山雪の筆によるもとされ、創建時のまま残り、歴史また美術史上きわめて重要な作品とされています。
ここには10時1分に入りましたが、既に数名入られてたので、時間前に開いたのかも。京都文化協会のスタッフの方に案内してもらったので、ここを出たのが10時26分になっていました。
そんなに広い堂内では無いので、長居した方です。襖絵を息が届く程近くで見ても、本物か複製品か分からないです。素晴らしいですね、博物館でガラス越しで見るのと違い、創建当時のままの姿を見られるのもいいですね。来て良かったです。
【妙心寺塔頭 天珠院】