観阿弥の作 能の謡曲「金札」の舞台とった金札宮へ

10月9日(日)は、この日だけ京都浄土宗寺院大公開の寺院を巡りました。場所は伏見と西京極で、土地勘のある人なら随分離れていると思われるでしょう

最初は、近鉄「丹波橋駅」で降りましたが、時間は9時前でした。その寺院は10時から公開ですので、まだ1時間もあります。最初、その寺院に行って写真撮影を済ませて置きますが、もちろん外観だけです

時間があるのでゆっくりゆっくり歩いて10分、やって来たのは金札宮(きんさつぐう)です。地図を見てて見つけた神社ですが、さて・・・どう読むのか・・・知らなかったです。

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ご覧のように、境内は駐車場になっています。どの神社でも最近は、多いですね。日曜日の朝でも、出入り・・・多かったです。

境内に入ると、1984年(昭和59年)に京都市指定天然記念物に指定されたクロガネモチの古木に目が行きます。

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この巨木は、雌の木であるため、冬場には赤い実を付けると書いてありました。しかし、この時期(10月)では、まだまだです。

先に社務所を探していると、その側に手水舎がありました。伏見は豊富な湧き水が酒所として発展したので、ここも井戸水でしょうか

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お参りに来られる人は、この時間では誰も居ませんでした。このあとお参りですが本殿の横に車を止めようとされてたので後回しに。ここの駐車場を借りられてる人みたいでした。

車を止めて、神社を出て行かれましたが、先に社務所で朱印をいただくことにしました。窓は閉まっててたので、呼鈴を押すと・・・。

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中から神職さんが出て来られて、朱印をお願いしました。この神社に朱印があって良かったです。ただ由緒書きは・・・貰いましたが、由緒書き・・・じゃかったです・・・。

神職さんは「こんなものしかありませんが・・・」と言われましたが。この後、本殿にてお参りしました。

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御祭神は、天太玉命〈白菊大明神〉(あめのふとだまのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、倉稲魂命(うがのみたまのみこと)の三柱。

今日は、早く着きすぎたので10時まで、まだまだ時間がるので隅から隅まで見て行きます。境内の片隅で見つけた恵比須像です。

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この七福神の一人である恵比須像より、後の駒札には、謡曲「金札」について書かれていました。私は正直、謡曲は知らない・・・のでYouTubeで聞いてみましたが・・・。

平安京に遷都された桓武天皇は、その際、伏見の里に社殿造営のため、勅使を遣わされました。この時、天から金の御札が降ってきました。それによると天太玉命(あめのふとだまのみこと)が国を護るため、この地に住むと書かれており、謡曲「金札」は、天太玉命の降臨と、その神威を示し、天下泰平を讃えたものです。

境内は車だらけで散策する気になれませんが、それでも境内社を探して見上げると可愛い提灯がありました。

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境内社は、金刀比羅社(1869年・明治2年遷座)・恵比須社(1869年・明治2年遷座)・常磐稲荷社(2002年・平成14年鎮座)・橋吉稲荷社(2007年・平成19年鎮座)でした。提灯に平仮名で“きんさつぐう”と書いてあるので、読み方が分かりました

こちらは公岡稲荷大明神といい、1891年(明治24年)ごろ勧請と書いてありましたが、結構古いですよね。

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金札宮は、750年(天平勝宝2年)の創建で、伏見で最も古い神社のひとつと言われています。

この金札宮のほぼ向かいにあるお寺が春の非公開寺院として公開されました。その寺を地図で調べてて偶然見つけた神社でしたが、結構歴史があったんですね、寄ってみて良かったです。次は、その寺院に向かいます。

【金札宮 鳥居】



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