秋の特別拝観 臨済宗相国寺派 大本山 相国寺へ
臨済宗相国寺派の大本山である相国寺は、京都五山第二位に列せられる名刹です。正式名称は萬年山相國承天禅寺といい、毎年春と秋に特別拝観を実施され、法堂・方丈・春は浴室、秋は開山堂が公開されます。
その相国寺に12月8日(木)に会社の同僚(この秋、等持院ライトアップに一緒に行きました。)・・・Oさんと行ってきました。今年度末で42年勤めた会社を定年退職されるので、その前に「どうしても行きたい」と言われてた相国寺に一緒に行くことにしたんです。
相国寺には何度か来てるので、今日はホストです。直近では、2014年7月に来ました。長いこと方丈が工事中だったんで久し振りに訪れたんです。
地下鉄「今手川駅」で降りて歩いて7分ぐらいで、拝観受付がある方丈前に着きました。
方丈と法堂の間に渡り廊下があって、そこで拝観料800円を納めます。順番は法堂→方丈→開山堂の順で回ります。
先ずは法堂に入ります。冒頭の写真は外観ですが、ここの見所は何と言っても天井に描かれた蟠龍図で、鳴き龍とも言われています。桃山時代の絵師・狩野光信が描きました。
Oさんは自慢のカメラで「蟠龍図」を撮りたかったようですが、「ここは撮影禁止です」と教えてあげました。入ると寺務所の方から案内があってOさんは熱心に聞いてましたが・・・私は・・・ご本尊が気になって・・・。(写真は、夏の旅のパンフから抜粋)
法堂の真ん中に釈迦如来坐像が安置されてました。ここは臨済宗だし本尊は釈迦如来でしたね。法堂を蟠龍図見ながら半周しても、龍はこちらを見ているようにえます。そして龍の下で手を叩くと音が反響して龍が鳴くように聞こえます・・・不思議ですね。
法堂を歩いていると、Oさんは一緒に案内を聞いていた、知らない人と熱心に話されててました。堂内の大きさや鳴き龍を見て盛んに感激されて法堂を出ました。
現在の法堂は、1605年(慶長10年)豊臣秀頼の再建で「無畏堂(むいどう)」とも呼ばれてて、現存する禅宗寺院の法堂では最大規模を誇っています。
次ぎに再び受付所の前を通って方丈に入ります。典型的な禅宗造りとなっており、表3間と裏3間の構造ですが、一間づつゆっくり見て回ります。
平日でしたが結構、多くの観光客が来てました。紅葉目当てならもっと早く来たんですが、今日の目的は夜にもあったので・・・。
方丈前庭は白川砂が敷き詰められた枯山水庭園で禅の悟りを現しているとか・・・凡人には分かりませんが・・・。また、室内は撮影禁止のため写真はありませんが、じっくり鑑賞していきます。
1807年(文化4年)の再建で、近年修復工事をされました。東南には唐破風の玄関が付いています。室内には江戸初期の絵師・原在中(はらざいちゅう)による「補陀落図」「群仙図」「琴棋(きんき)書画図」が描かれています。また室中間には遠塵齋(えんじんさい)加藤信清筆の「観音菩薩画像」が掛かっています。これは“法華経”の経文によって描かれています。
室中の間の手間にパネルが置いてあるので、それを見たら驚きです。離れたら絵に見えますが、実際には線の一本一本が経文なんですね。
方丈西南角には、原在中筆による杉戸絵「白像図」(複製)があります。複製だし撮影自由でした。
Oさんが福知山 天寧寺の、座禅会に30年も参加されてて・・・そこにも“原在中”の襖絵があるとか・・・それで熱心に見られて・・・私は先に方丈西側から北側に向かいました。
Oさんをほっといて方丈北側に出てきました。そこには裏方丈庭園があって、平地に盛土をして造られた枯山水庭園です。
深山渓谷を表している、この庭園。紅葉が終わってしまいましたが、苔も綺麗で・・・私が好きな庭園の一つです。
裏方丈には、西から「琴棋書画の間」「御所移しの間」で襖絵は、土佐派の吉野山櫻の図。そして最後に「聴呼の間」で、襖絵は原在中の仙人の図です。
写真上が「御所移しの間」で、下が「聴呼の間」でした。唯一「聴呼の間」だけ写真撮れました。Oさんも盛んにシャッターを。
方丈を一周したらOさんは売店で買い物を。その時「有馬頼底(ありま らいてい)管長は在宅ですか」と聞かれました。京都仏教界の重鎮ですので、寺務所の方も滅多にお目にかかれないそうです。
方丈を見終わったら最後の開山堂に移動します。ここには2010年(平成22年)11月17日・・・紅葉が色づき始めた頃に行きました。それ以来の訪問です。
それが、この時の写真です。ラッキーなことに、この朝から色付き始めたらしいです。6年振りの開山堂をこれからOさんと楽しみます。
紅葉は一週間前には綺麗さっぱり終わったようです。室内も開山堂ですので派手さはありません。(当然ですよね)
相国寺開山の夢想国師の像が祀られている開山堂は、相国寺にとって最も重要な建物です。1807年(文化4年)桃園天皇の皇后恭礼門院の黒御殿を移し、仏殿に改造したもの。夢想国師は、相国寺初代住持の春屋妙葩(しゅんおくみょうは)の師でもあり日本の禅文化に大きな影響を与えた人物です。
誰とでも気さくに話されるOさんは、ここでも相国寺の寺務所の方と雑談されてたので、その間に写真・・・撮りました。春屋妙葩・・・どこかで聞いた事が・・・天龍寺臨川寺の住職もされてたようです。多分そこで聞いたんでしょう。
開山塔庭園と呼ばれ、かつて皇居へと流れる用水が通ってました。その水路が開山塔庭園では「龍淵水(りゅうえんすい)」と呼ばれ「相国寺十境」に数えられました。
相国寺の拝観をたっぷり楽しんで、14時50分に出ました。そして伊藤若冲展の承天閣美術館に寄って行こうとしたら閉館中でした。展示物の入れ替え中との事で・・・残念。仕方ないので再び地下鉄「今出川駅」まで戻り地下鉄烏丸線に乗って「四条駅」で降り、高島屋京都店でOさんが買い物をされ、そこから六波羅蜜寺まで足を運んで宝物館を見学。私は六波羅蜜寺のフリーパスカードがあるので二人とも無料で入れます。重要文化財に指定されてる仏像を見て感激。何度見ても良いですね。しかも無料だし。
このあと、拝観時間が終了した建仁寺で、Oさんの知人と会い、予約しているレストランでの再会を約束して、花見小路通りを通ってレストランに向かいました。
【相国寺 開山堂】
その相国寺に12月8日(木)に会社の同僚(この秋、等持院ライトアップに一緒に行きました。)・・・Oさんと行ってきました。今年度末で42年勤めた会社を定年退職されるので、その前に「どうしても行きたい」と言われてた相国寺に一緒に行くことにしたんです。
相国寺には何度か来てるので、今日はホストです。直近では、2014年7月に来ました。長いこと方丈が工事中だったんで久し振りに訪れたんです。
地下鉄「今手川駅」で降りて歩いて7分ぐらいで、拝観受付がある方丈前に着きました。
方丈と法堂の間に渡り廊下があって、そこで拝観料800円を納めます。順番は法堂→方丈→開山堂の順で回ります。
先ずは法堂に入ります。冒頭の写真は外観ですが、ここの見所は何と言っても天井に描かれた蟠龍図で、鳴き龍とも言われています。桃山時代の絵師・狩野光信が描きました。
Oさんは自慢のカメラで「蟠龍図」を撮りたかったようですが、「ここは撮影禁止です」と教えてあげました。入ると寺務所の方から案内があってOさんは熱心に聞いてましたが・・・私は・・・ご本尊が気になって・・・。(写真は、夏の旅のパンフから抜粋)
法堂の真ん中に釈迦如来坐像が安置されてました。ここは臨済宗だし本尊は釈迦如来でしたね。法堂を蟠龍図見ながら半周しても、龍はこちらを見ているようにえます。そして龍の下で手を叩くと音が反響して龍が鳴くように聞こえます・・・不思議ですね。
法堂を歩いていると、Oさんは一緒に案内を聞いていた、知らない人と熱心に話されててました。堂内の大きさや鳴き龍を見て盛んに感激されて法堂を出ました。
現在の法堂は、1605年(慶長10年)豊臣秀頼の再建で「無畏堂(むいどう)」とも呼ばれてて、現存する禅宗寺院の法堂では最大規模を誇っています。
次ぎに再び受付所の前を通って方丈に入ります。典型的な禅宗造りとなっており、表3間と裏3間の構造ですが、一間づつゆっくり見て回ります。
平日でしたが結構、多くの観光客が来てました。紅葉目当てならもっと早く来たんですが、今日の目的は夜にもあったので・・・。
方丈前庭は白川砂が敷き詰められた枯山水庭園で禅の悟りを現しているとか・・・凡人には分かりませんが・・・。また、室内は撮影禁止のため写真はありませんが、じっくり鑑賞していきます。
1807年(文化4年)の再建で、近年修復工事をされました。東南には唐破風の玄関が付いています。室内には江戸初期の絵師・原在中(はらざいちゅう)による「補陀落図」「群仙図」「琴棋(きんき)書画図」が描かれています。また室中間には遠塵齋(えんじんさい)加藤信清筆の「観音菩薩画像」が掛かっています。これは“法華経”の経文によって描かれています。
室中の間の手間にパネルが置いてあるので、それを見たら驚きです。離れたら絵に見えますが、実際には線の一本一本が経文なんですね。
方丈西南角には、原在中筆による杉戸絵「白像図」(複製)があります。複製だし撮影自由でした。
Oさんが福知山 天寧寺の、座禅会に30年も参加されてて・・・そこにも“原在中”の襖絵があるとか・・・それで熱心に見られて・・・私は先に方丈西側から北側に向かいました。
Oさんをほっといて方丈北側に出てきました。そこには裏方丈庭園があって、平地に盛土をして造られた枯山水庭園です。
深山渓谷を表している、この庭園。紅葉が終わってしまいましたが、苔も綺麗で・・・私が好きな庭園の一つです。
裏方丈には、西から「琴棋書画の間」「御所移しの間」で襖絵は、土佐派の吉野山櫻の図。そして最後に「聴呼の間」で、襖絵は原在中の仙人の図です。
写真上が「御所移しの間」で、下が「聴呼の間」でした。唯一「聴呼の間」だけ写真撮れました。Oさんも盛んにシャッターを。
方丈を一周したらOさんは売店で買い物を。その時「有馬頼底(ありま らいてい)管長は在宅ですか」と聞かれました。京都仏教界の重鎮ですので、寺務所の方も滅多にお目にかかれないそうです。
方丈を見終わったら最後の開山堂に移動します。ここには2010年(平成22年)11月17日・・・紅葉が色づき始めた頃に行きました。それ以来の訪問です。
それが、この時の写真です。ラッキーなことに、この朝から色付き始めたらしいです。6年振りの開山堂をこれからOさんと楽しみます。
紅葉は一週間前には綺麗さっぱり終わったようです。室内も開山堂ですので派手さはありません。(当然ですよね)
相国寺開山の夢想国師の像が祀られている開山堂は、相国寺にとって最も重要な建物です。1807年(文化4年)桃園天皇の皇后恭礼門院の黒御殿を移し、仏殿に改造したもの。夢想国師は、相国寺初代住持の春屋妙葩(しゅんおくみょうは)の師でもあり日本の禅文化に大きな影響を与えた人物です。
誰とでも気さくに話されるOさんは、ここでも相国寺の寺務所の方と雑談されてたので、その間に写真・・・撮りました。春屋妙葩・・・どこかで聞いた事が・・・天龍寺臨川寺の住職もされてたようです。多分そこで聞いたんでしょう。
開山塔庭園と呼ばれ、かつて皇居へと流れる用水が通ってました。その水路が開山塔庭園では「龍淵水(りゅうえんすい)」と呼ばれ「相国寺十境」に数えられました。
相国寺の拝観をたっぷり楽しんで、14時50分に出ました。そして伊藤若冲展の承天閣美術館に寄って行こうとしたら閉館中でした。展示物の入れ替え中との事で・・・残念。仕方ないので再び地下鉄「今出川駅」まで戻り地下鉄烏丸線に乗って「四条駅」で降り、高島屋京都店でOさんが買い物をされ、そこから六波羅蜜寺まで足を運んで宝物館を見学。私は六波羅蜜寺のフリーパスカードがあるので二人とも無料で入れます。重要文化財に指定されてる仏像を見て感激。何度見ても良いですね。しかも無料だし。
このあと、拝観時間が終了した建仁寺で、Oさんの知人と会い、予約しているレストランでの再会を約束して、花見小路通りを通ってレストランに向かいました。
【相国寺 開山堂】