巨大な木彫りの龍の頭が戻った瀧尾神社へ

京阪「東福寺駅」から新熊野神社に向かう途中に、2016年2月に訪れた瀧尾神社があります。

昨年2回ほど訪れましたが社務所が不在で御朱印をいただいてなかったのと、拝殿天井に潜む巨大な龍の木彫りがあるんですが、龍の頭が修復中で無かったので、戻ってきているか確かめるために寄りました。

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「瀧尾神社」と書かれた社標と懐かしい赤鳥居から境内に入りました。この鳥居の右側(東側)を行くと東大路通りに出るのでそれを北に上がれば新熊野神社に出る訳です。

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瀧尾神社にはもう一つ、西側にに鳥居があってこちらは石造鳥居で、「瀧尾宮」の扁額が架かっています。

西側の鳥居から入ると右手に手水舎があり、この手水舎は京都市指定登録文化財に指定されています。

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ただ、この時・・・10名ぐらいの団体さんが境内でガイドさんの説明を聞かれてました。全くの予想外でしたが先に社務所を覗いて見ると・・・。

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恐る恐る社務所を覗くと・・・神職さんが座っています。超ラッキー三度目の正直で、やっと御朱印とカラーの由緒書きをいただけました

朱印を貰っている間に団体さんが出て行かれました。そして次ぎに気になるのが龍の頭です。お参より先に拝殿に上がることにしました。この拝殿も京都市指定登録文化財に指定されています

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昨年と同様、拝殿北側から靴を脱いで上がり、天井を見上げると・・・龍の頭がありました。無事戻って来てました

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江戸時代の京彫刻・九山家の「九山新太郎」が手掛けた全長8㍍の巨大な龍の木彫りは圧巻です。やっぱり頭が戻ったので迫力満点で、来て見て良かったです

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拝殿南側から天井を見ています。あまり知られてない神社ですが、是非来て見て行って下さい。その拝殿に野良ちゃんが居ましたが・・・近づくと・・・逃げられてしまいしまた・・・残念

遅くなりましたが本殿前でお参りです。奥にある本殿、手前の幤殿拝所京都市指定登録文化財に指定されています。

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ここにも探せば「九山新太郎」作の彫刻が多く見られます。いろいろ居るみたいで探すのも楽しいです。御祭神は大己貴命(おおなむちのみこと:大国主命の別名)と、弁財天、毘沙門天の三柱です。

神社の創建や由来はよくわかっていませんが、平安末期に起きた源平の争乱を描いた『源平盛衰記』に「瀧尾ノ不動堂」の名が見られ、また旧社名「武鶏ノ社(後に多景の社)」も記されており、平安時代にはすでに存在していたと考えられています。1586年(天正14年)豊臣秀吉の方広寺大仏殿建立に伴って現在地に遷座したとも、皇室にゆかりの深い泉涌寺の僧が守るところの社であったともいわれています。現在社殿の多くは、大丸百貨店の基礎を築いた下村彦右衛門によるものです。下村彦右衛門は古着の行商から始められ、伏見区京町に於いて店舗を開設され、京都と伏見を往来する度に瀧尾宮にて“朝夕のお祈り”が日課でした。後に屋号を「大文字屋」と名付け呉服商を生業に発展していくことになります。下村家の発展は「瀧尾神社」のご利益のおかげと、2500両(現在価値で約5億円)もの莫大な寄進より、移築・改築、整備され、現在に至っています。

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ここの本殿は貴船神社の“北山貴船奥院御社”旧社殿を移建したものです。その本殿の前には幣殿、拝殿、東西廊などが並んでおり、京都市指定登録文化財に指定されいます。

由緒書きには下村家と瀧尾神社の関係は詳しく書かれてました。この本殿より東側に末社があったのを思い出して時間はありませんが寄って行きました。

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左から愛宕神社(愛宕大権現)・大丸繁栄稲荷社(稲荷大明神)・金刀比羅宮瀧尾天満宮そして右端が妙見宮です。

また境内には京都市東山区上馬町の三嶋神社の本宮から遷された社殿があります。

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御祭神は大山祗大神(おをやまづみのおをかみ)、天津日高彦火瓊々杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)、木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

こちらじゃなくて本宮の方かも知れませんが、秋篠宮殿下が、2003年(平成15年)5月26日に参拝されてる旨書いてありましたが・・・。2000年(平成12年)瀧尾神社境内へ移されそうですから、多分瀧尾神社境内の方ですね。

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そこには、源頼経公ゆかりの「陰陽の石((いんようのせき))」があり、本宮表鬼門より出土したという。夫婦和合、子授懐妊の霊験があるという。右側が陰石(女石)、左側が陽石(男石)と書いてあり、さわって御利益を受けるようです。

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次の目的地が東大路通り沿いにあるので、南鳥居から境内を出ることに。それで最後に絵馬舎を撮って出て行きました。ここも京都市指定登録文化財に指定されています。

ここには結構時間を使ってしまいましたが、約10分で出て行きました。ここの朱印の件もあったのでMy朱印帳を持参してきて良かったです

【瀧尾神社 拝殿】



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