第51回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 高台寺へ
3月10日(金)は未訪の“京の冬の旅”を精力的に回りました。最初に訪れたのは、第51回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 高台寺で、ここだけ拝観時間が9時から、後のことを考えると当然トップバッターにもってきました。
いつものようにJR嵯峨野線と京都市営地下鉄を乗り継いで「東山駅」で下車します。そこから徒歩で概ね南下していくと、途中に知恩院や円山公園を通ります。そして大谷祖廟の前を通ったら、まだ拝観時間に余裕があったので、お彼岸はまだ先ですが、祖父母の墓参りを済ませました。
高台寺台所坂に到着したのが8時50分で、10分前に着きました。ここからゆっくりゆっくり坂を上がって行きます。
台所坂を上がる手前に山門があって、それをくぐると左手に雄大な庫裏があって、拝観受付所は左手にありますが・・・柵があって進めません。
昨年の「京の夏の旅」では5分前には開いてたので、今日もそのように来ましたが・・・9時の拝観開始まで待ちました。5分間待ってる間に後には列が出来てましたが、入れないので仕方ないです。
係の方が9時に柵を開けられ前に進みました。拝観受付所で拝観料600円と、スタンプラリーのスタンプを押してもらいやっと入ることができました。
私の後が外国人観光客でしたので、受付に時間がかかりそう・・・その間にできるだけ先に進むようにしました。祇園閣を望める展望台や茶室「遣芳庵」、茶室「鬼瓦席」を通過して方丈入口まで来て見ると・・・。
朝日に照らされた庭園も、今は冬枯れです。高台寺には昨年2回訪れました。夏の夜間拝観、京の夏の旅に来てますが、この日の目的は・・・後で述べます。
昨年の京の夏の旅と同様、今回も方丈には上がりません。先を急ぎました。
私が先頭でしたので当然、方丈には誰も居ません。その方丈と方丈前庭園を撮影して、先に進みました。
最初は開山堂(重要文化財)です。「京の夏の旅」では堂内奥まで入れて“龍図”を見学したところです。
今日はやっぱり奥まで行けませんでした。(当然です)堂内には高台寺のガイドさんも居ましたが、説明はやんわり断りました。(もう数え切れないぐらい来てるので)
1650年(慶安3年)中興開山の三江紹益(さんこうじょうえき)が没すると塔所として改築が加えられ開山堂と呼ばれるようになりました。堂内中央奥が墓所で、仏壇上には三江紹益坐像を安置されています。
開山堂内でお参りを済ませたあと、ここからが今日訪れた目的です。ここ開山堂と上にある霊屋をつなぐゆるやかな「臥龍廊(がりょうろう)」を、この「京の冬の旅」の期間中、特別に通れるんです。
5年振りに公開された臥龍廊は、晩年の北政所寧々さんも通られたと言います。高齢の寧々さんに合わせて緩やかで歩きやすく造られたとガイドさんより聞きました。
寧々さんが見たであろう風景を見ながらゆっくりゆっくり上がりました。この橋の中だけは誰も居ない写真を撮りたかったので、方丈をスルーした訳です。
臥龍廊は、臥龍池の上に架けられた全長60㍍の屋根付きの回廊で、緩やかにうねるような曲線を描く回廊の屋根が龍の背に似てることから名付けられました。
臥龍廊を登るとそこは北政所寧々さんが眠る霊屋(重要文化財)に出ます。ここも特別ルートになっており、普段より近くで堂内の様子を見ることができました。
私は堂内に入れるものと勘違いしてました。ただ普段の拝観よりずっと近くで見られるので、秀吉像も寧々像もはっきり見えました。
普段なら柱が邪魔でまともに見えないですよね。ガラス越しで見るのは変わらなかったですし、堂内は撮影禁止です。しかしガラス越しのためフラッシュが反射して撮れないでしょう。それと普段見にくい襖絵もはっきり見えました。
今回の看板の写真は、霊屋内部が使われました。秀吉はここから南にある「阿弥陀ヶ峰」に眠っています。寧々さんもその秀吉が眠る方向に眠っていると聞き、納得しました。
霊屋内部の厨子(左右)に秀吉と北政所寧々の木像が安置されており、床下には北政所寧々の墓所となっています。須弥壇や厨子扉には“花筏”や“楽器尽くし”など世に言う「高台寺蒔絵」として名高い華麗な装飾が施されています。
このあと最後の特別ルートである展望台に向かいます。ここは「京の夏の旅」で初めて公開されました。ここまで来ましたが、後を振り返っても後続はまだ来てません。
少しきつい階段を上がると「傘亭」と「時雨亭」を撮影します。ここにも高台寺のガイドさんがスタンバイされてましたが案内はスルーしました。
傘亭の内部は2013年の特別鑑賞会で入りました。また、時雨亭は「京の夏の旅」の案内で、大坂城落城の時、燃え盛る空を見て寧々さんが涙したと聞きました。
ここの茶室をあっさり見て展望台に上がります。普段は柵がして上がれなくなっていますが、この日上がれました。
登る途中で振り返って「傘亭」「時雨亭」を撮りました。まだ後続は霊屋を出たぐらいでしょう。
そして登り切った展望台から京都市街地を撮りました。南から北へゆっくり回しながら・・・。夏と違って空気が澄んでいるのと天気が良いので大変綺麗に見えました。
南は京都タワーがきっきり見えました。写真では小さく写っていますが肉眼では綺麗に見えていましたし、北の方をみると“五山の送り火”の“舟形”まで見えました。
展望台には前回も気になっていた三重塔がありましたが詳細は分かりません。そうこうしてたら後続が下の茶室まで上がってこられたので、ここで降りることにしました。
春の夜間拝観が始まったので、至る所でライトが設置されていのが気になりますが、ゆっくりゆっくり下って行きました。途中に霊山観音が見えてたのは前回と同じです。
下には9時25分に降りて来ました。私が降りたときに後続も降りてきたことになります。この時期、馬酔木が満開綺麗でした。
年末に建仁寺の和尚さんと食事する機会がありました。会社の同僚と3人で忘年会をしたんですけど、その時面白い話を聞きました。高台寺の執事さんは革命的な考えの持ち主で、現在はどの寺院でもされているライトアップは、この高台寺が最初に実施されたそうです。最初は反対が多かったようですが、現在の模様をみるとお分かりかと思います。夜間拝観もプロジェクトマッピングを導入されたり、展望台を造られたり、これからも何をされるか楽しみです。
いつものようにJR嵯峨野線と京都市営地下鉄を乗り継いで「東山駅」で下車します。そこから徒歩で概ね南下していくと、途中に知恩院や円山公園を通ります。そして大谷祖廟の前を通ったら、まだ拝観時間に余裕があったので、お彼岸はまだ先ですが、祖父母の墓参りを済ませました。
高台寺台所坂に到着したのが8時50分で、10分前に着きました。ここからゆっくりゆっくり坂を上がって行きます。
台所坂を上がる手前に山門があって、それをくぐると左手に雄大な庫裏があって、拝観受付所は左手にありますが・・・柵があって進めません。
昨年の「京の夏の旅」では5分前には開いてたので、今日もそのように来ましたが・・・9時の拝観開始まで待ちました。5分間待ってる間に後には列が出来てましたが、入れないので仕方ないです。
係の方が9時に柵を開けられ前に進みました。拝観受付所で拝観料600円と、スタンプラリーのスタンプを押してもらいやっと入ることができました。
私の後が外国人観光客でしたので、受付に時間がかかりそう・・・その間にできるだけ先に進むようにしました。祇園閣を望める展望台や茶室「遣芳庵」、茶室「鬼瓦席」を通過して方丈入口まで来て見ると・・・。
朝日に照らされた庭園も、今は冬枯れです。高台寺には昨年2回訪れました。夏の夜間拝観、京の夏の旅に来てますが、この日の目的は・・・後で述べます。
昨年の京の夏の旅と同様、今回も方丈には上がりません。先を急ぎました。
私が先頭でしたので当然、方丈には誰も居ません。その方丈と方丈前庭園を撮影して、先に進みました。
最初は開山堂(重要文化財)です。「京の夏の旅」では堂内奥まで入れて“龍図”を見学したところです。
今日はやっぱり奥まで行けませんでした。(当然です)堂内には高台寺のガイドさんも居ましたが、説明はやんわり断りました。(もう数え切れないぐらい来てるので)
1650年(慶安3年)中興開山の三江紹益(さんこうじょうえき)が没すると塔所として改築が加えられ開山堂と呼ばれるようになりました。堂内中央奥が墓所で、仏壇上には三江紹益坐像を安置されています。
開山堂内でお参りを済ませたあと、ここからが今日訪れた目的です。ここ開山堂と上にある霊屋をつなぐゆるやかな「臥龍廊(がりょうろう)」を、この「京の冬の旅」の期間中、特別に通れるんです。
5年振りに公開された臥龍廊は、晩年の北政所寧々さんも通られたと言います。高齢の寧々さんに合わせて緩やかで歩きやすく造られたとガイドさんより聞きました。
寧々さんが見たであろう風景を見ながらゆっくりゆっくり上がりました。この橋の中だけは誰も居ない写真を撮りたかったので、方丈をスルーした訳です。
臥龍廊は、臥龍池の上に架けられた全長60㍍の屋根付きの回廊で、緩やかにうねるような曲線を描く回廊の屋根が龍の背に似てることから名付けられました。
臥龍廊を登るとそこは北政所寧々さんが眠る霊屋(重要文化財)に出ます。ここも特別ルートになっており、普段より近くで堂内の様子を見ることができました。
私は堂内に入れるものと勘違いしてました。ただ普段の拝観よりずっと近くで見られるので、秀吉像も寧々像もはっきり見えました。
普段なら柱が邪魔でまともに見えないですよね。ガラス越しで見るのは変わらなかったですし、堂内は撮影禁止です。しかしガラス越しのためフラッシュが反射して撮れないでしょう。それと普段見にくい襖絵もはっきり見えました。
今回の看板の写真は、霊屋内部が使われました。秀吉はここから南にある「阿弥陀ヶ峰」に眠っています。寧々さんもその秀吉が眠る方向に眠っていると聞き、納得しました。
霊屋内部の厨子(左右)に秀吉と北政所寧々の木像が安置されており、床下には北政所寧々の墓所となっています。須弥壇や厨子扉には“花筏”や“楽器尽くし”など世に言う「高台寺蒔絵」として名高い華麗な装飾が施されています。
このあと最後の特別ルートである展望台に向かいます。ここは「京の夏の旅」で初めて公開されました。ここまで来ましたが、後を振り返っても後続はまだ来てません。
少しきつい階段を上がると「傘亭」と「時雨亭」を撮影します。ここにも高台寺のガイドさんがスタンバイされてましたが案内はスルーしました。
傘亭の内部は2013年の特別鑑賞会で入りました。また、時雨亭は「京の夏の旅」の案内で、大坂城落城の時、燃え盛る空を見て寧々さんが涙したと聞きました。
ここの茶室をあっさり見て展望台に上がります。普段は柵がして上がれなくなっていますが、この日上がれました。
登る途中で振り返って「傘亭」「時雨亭」を撮りました。まだ後続は霊屋を出たぐらいでしょう。
そして登り切った展望台から京都市街地を撮りました。南から北へゆっくり回しながら・・・。夏と違って空気が澄んでいるのと天気が良いので大変綺麗に見えました。
南は京都タワーがきっきり見えました。写真では小さく写っていますが肉眼では綺麗に見えていましたし、北の方をみると“五山の送り火”の“舟形”まで見えました。
展望台には前回も気になっていた三重塔がありましたが詳細は分かりません。そうこうしてたら後続が下の茶室まで上がってこられたので、ここで降りることにしました。
春の夜間拝観が始まったので、至る所でライトが設置されていのが気になりますが、ゆっくりゆっくり下って行きました。途中に霊山観音が見えてたのは前回と同じです。
下には9時25分に降りて来ました。私が降りたときに後続も降りてきたことになります。この時期、馬酔木が満開綺麗でした。
年末に建仁寺の和尚さんと食事する機会がありました。会社の同僚と3人で忘年会をしたんですけど、その時面白い話を聞きました。高台寺の執事さんは革命的な考えの持ち主で、現在はどの寺院でもされているライトアップは、この高台寺が最初に実施されたそうです。最初は反対が多かったようですが、現在の模様をみるとお分かりかと思います。夜間拝観もプロジェクトマッピングを導入されたり、展望台を造られたり、これからも何をされるか楽しみです。