第51回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 妙心寺塔頭 大雄院へ
養徳院を出て東隣の大雄院の前を通りました・・・入ってみようなぁ・・・やっばり昨年の春の京都禅寺一斉拝観で来てるしなぁ・・・と考えると行き過ぎてて・・・やっぱり入ってみようと思い立って表門の前に戻りました。
この時、15時21分でした。すっかり忘れてましたが、拝観受付は16時まで。帰りにはこの門は閉まってましたね。
次ぎにやって来たのは、第51回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 妙心寺塔頭 大雄院(だいおういん)です。
表門を入って正面に進みます。突き当たりに唐破風の玄関があって、そこから入ると拝観受付所がありました。表に傘を置いて中に入り、拝観料600円を納めます。春の京都禅寺一斉拝観では500円でしたので、100円分は説明付きのためかなぁ。
靴を脱いで下駄箱に預けて上がると、そこには「京の冬の旅」のポスターが貼ってあって、ここで撮影されたと聞きました。
入ると客殿に出ます。昨年と違って、冬枯れの前庭を見ながら案内が始まりました。(本当はすごく待たされたですけど)
妙心寺塔頭 大雄院は、1603年(慶長8年)に徳川家尾張藩家老であった石河光忠(いしこみつただ)がその父の石河光元(いしこみつもと)の菩提寺として慧南玄譲(えなんげんじょう)を開祖に迎えて建立しました。慧南玄譲は光忠の叔父にあたり、石河氏の菩提寺美濃乙津寺(おっしんじ)、妙心寺五十三世をつとめた蘭叔玄秀(らんしゅくげんしゅう)の法孫であって、慧南は蘭叔玄秀を勧請開山としています。これにより、それ以来、大雄院は尾張石河家の香華所(御位牌所)となり、現代に至っています。
案内で、この樹が化石だと知りました。また、灯籠は三基あって、右から蓮花寺型灯籠、利休型灯籠、春日灯籠と並んでいました。
冬枯れで、雨降りときたら庭園も綺麗に撮れないですね。春には綺麗に撮れましたけど・・・雨降りは仕方ないです。次ぎに客殿内の案内に移りました。
江戸末期から明治初期の漆芸家・蒔絵師の柴田是真(ぜしん)が描いた襖絵を間近で見ることができました。これは愛しい猿の姿が描かれた「滝猿図」です。
柴田是真は、春の京都禅寺一斉拝観でも述べましたが、海外での知名度が、日本より高いそうで、私も知らなかった人です。
写真(春に撮影)は、室中の間(仏間)で中央には、ご本尊の釈迦如来像が祀られてて、お参りしました。また、襖絵は中国・唐代の武将を題材にした「郭子儀図」が描かれてました。また、隣の部屋では「四季草花図」に木蓮や向日葵が描かれているのが珍しいとガイドさんより聞きました。
次ぎに奥の書院に移動します。写真は春の京都禅寺一斉拝観の時のもので、座禅の座布団がありますが当日はもちろん無いです。
襖絵は、円山応挙の門人・土岐済美(ときざいみ)筆の山水の襖絵があって、お目当ての掛軸は奥に架かっていました。
室町時代に造られたと言われる「十一面観音図」で、今回の公開のあとは、再び京都国立博物館に戻されると聞きました。貴重なものを見せていただきましたし、養徳院の副住職さんに紹介してもらわなければ知らなかったので感謝です。(写真は・・・後程述べます)
先程、ガイドさんより禅宗寺院では珍しい池泉回遊式庭園と案内のあった池が奥にあります。足立美術館の庭園で有名な中根金作氏が手を加えたとか。
書院の最奥に東司・・・ようするに畳敷きのトイレがあって、ガイドさんも見て行くように言われたので行きましたが、春の京都禅寺一斉拝観でも行きました。当然ながら、今回も見るだけで使用禁止です。
私は話を聞きながら、池・・・そんなに珍しく無いと思いました。しかし数えてみたら・・・やっぱり少ないですね。ここまでが春の京都禅寺一斉拝観と同じで、今回はプラスαがありました。
書院より奥に行けるようになってて、部屋に入ると手前にショップがありました。前の住職が蚕の研究をされてて蚕繭紙(さんけんし)を使った作品の販売をされてたようです。
そこのお寺の方か檀家の方知りませんが、「ここの蔵は珍しいので見てください」と言われたので写真に撮りました。“置屋根造りの蔵”と言うそうで大変珍しい造りだそうです。
ショップは殆ど興味が無いのでスルーさせてもらいました。ここから客殿に戻るコースではなく、中庭を通って客殿の裏を通って元に戻るコースとなっていました。
春の京都禅寺一斉拝観では通らなかった中庭を見ることができました。ここも苔が綺麗で、この奥を進めば元に玄関に出てきました。
ここを出るのが15時55分で、表門の前には係の方が立ってて、門を閉める準備をされてました。16時きっかりに閉められるみたいです。
元の表門に向かって歩いていると右手に庫裏があって、そこで住職さんが朱印をされてるようですが、前回いただいているのでスルーするつもりが、「冬の旅」特別朱印があるかも知れないので見て行くことにしました。
春の京都禅寺一斉拝観では庫裏は閉まっていたので初めて入ることができました。入ると右手で住職さんが何冊か懸命に書かれている中、朱印のことを尋ねると・・・。
養徳院で4種類の朱印でしたが、ここでは3種類から4種類いただけます。ただ私の朱印帳が既に満杯で、ここで朱印帳を買うことにしました。その朱印帳の表紙が、「十一面観音図」だったんです。それと朱印が見事で感心しました。前の方の朱印があるので少し待ちましたが、ここに寄って大正解でしたし、貴重な御朱印をいただけて感激です。それに朱印帳が良かったです。結局、ここを出たのが16時10分になってて、山門は閉められているので通用門から出ました。養徳院も大雄院も見応えありまたし、朱印も良かったので雨降りの中、来て良かったです。ここから北門横の駐車場に戻り、車にて帰路に着きました。
【妙心寺塔頭 大雄院 庫裏】
この時、15時21分でした。すっかり忘れてましたが、拝観受付は16時まで。帰りにはこの門は閉まってましたね。
次ぎにやって来たのは、第51回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開 妙心寺塔頭 大雄院(だいおういん)です。
表門を入って正面に進みます。突き当たりに唐破風の玄関があって、そこから入ると拝観受付所がありました。表に傘を置いて中に入り、拝観料600円を納めます。春の京都禅寺一斉拝観では500円でしたので、100円分は説明付きのためかなぁ。
靴を脱いで下駄箱に預けて上がると、そこには「京の冬の旅」のポスターが貼ってあって、ここで撮影されたと聞きました。
入ると客殿に出ます。昨年と違って、冬枯れの前庭を見ながら案内が始まりました。(本当はすごく待たされたですけど)
妙心寺塔頭 大雄院は、1603年(慶長8年)に徳川家尾張藩家老であった石河光忠(いしこみつただ)がその父の石河光元(いしこみつもと)の菩提寺として慧南玄譲(えなんげんじょう)を開祖に迎えて建立しました。慧南玄譲は光忠の叔父にあたり、石河氏の菩提寺美濃乙津寺(おっしんじ)、妙心寺五十三世をつとめた蘭叔玄秀(らんしゅくげんしゅう)の法孫であって、慧南は蘭叔玄秀を勧請開山としています。これにより、それ以来、大雄院は尾張石河家の香華所(御位牌所)となり、現代に至っています。
案内で、この樹が化石だと知りました。また、灯籠は三基あって、右から蓮花寺型灯籠、利休型灯籠、春日灯籠と並んでいました。
冬枯れで、雨降りときたら庭園も綺麗に撮れないですね。春には綺麗に撮れましたけど・・・雨降りは仕方ないです。次ぎに客殿内の案内に移りました。
江戸末期から明治初期の漆芸家・蒔絵師の柴田是真(ぜしん)が描いた襖絵を間近で見ることができました。これは愛しい猿の姿が描かれた「滝猿図」です。
柴田是真は、春の京都禅寺一斉拝観でも述べましたが、海外での知名度が、日本より高いそうで、私も知らなかった人です。
写真(春に撮影)は、室中の間(仏間)で中央には、ご本尊の釈迦如来像が祀られてて、お参りしました。また、襖絵は中国・唐代の武将を題材にした「郭子儀図」が描かれてました。また、隣の部屋では「四季草花図」に木蓮や向日葵が描かれているのが珍しいとガイドさんより聞きました。
次ぎに奥の書院に移動します。写真は春の京都禅寺一斉拝観の時のもので、座禅の座布団がありますが当日はもちろん無いです。
襖絵は、円山応挙の門人・土岐済美(ときざいみ)筆の山水の襖絵があって、お目当ての掛軸は奥に架かっていました。
室町時代に造られたと言われる「十一面観音図」で、今回の公開のあとは、再び京都国立博物館に戻されると聞きました。貴重なものを見せていただきましたし、養徳院の副住職さんに紹介してもらわなければ知らなかったので感謝です。(写真は・・・後程述べます)
先程、ガイドさんより禅宗寺院では珍しい池泉回遊式庭園と案内のあった池が奥にあります。足立美術館の庭園で有名な中根金作氏が手を加えたとか。
書院の最奥に東司・・・ようするに畳敷きのトイレがあって、ガイドさんも見て行くように言われたので行きましたが、春の京都禅寺一斉拝観でも行きました。当然ながら、今回も見るだけで使用禁止です。
私は話を聞きながら、池・・・そんなに珍しく無いと思いました。しかし数えてみたら・・・やっぱり少ないですね。ここまでが春の京都禅寺一斉拝観と同じで、今回はプラスαがありました。
書院より奥に行けるようになってて、部屋に入ると手前にショップがありました。前の住職が蚕の研究をされてて蚕繭紙(さんけんし)を使った作品の販売をされてたようです。
そこのお寺の方か檀家の方知りませんが、「ここの蔵は珍しいので見てください」と言われたので写真に撮りました。“置屋根造りの蔵”と言うそうで大変珍しい造りだそうです。
ショップは殆ど興味が無いのでスルーさせてもらいました。ここから客殿に戻るコースではなく、中庭を通って客殿の裏を通って元に戻るコースとなっていました。
春の京都禅寺一斉拝観では通らなかった中庭を見ることができました。ここも苔が綺麗で、この奥を進めば元に玄関に出てきました。
ここを出るのが15時55分で、表門の前には係の方が立ってて、門を閉める準備をされてました。16時きっかりに閉められるみたいです。
元の表門に向かって歩いていると右手に庫裏があって、そこで住職さんが朱印をされてるようですが、前回いただいているのでスルーするつもりが、「冬の旅」特別朱印があるかも知れないので見て行くことにしました。
春の京都禅寺一斉拝観では庫裏は閉まっていたので初めて入ることができました。入ると右手で住職さんが何冊か懸命に書かれている中、朱印のことを尋ねると・・・。
養徳院で4種類の朱印でしたが、ここでは3種類から4種類いただけます。ただ私の朱印帳が既に満杯で、ここで朱印帳を買うことにしました。その朱印帳の表紙が、「十一面観音図」だったんです。それと朱印が見事で感心しました。前の方の朱印があるので少し待ちましたが、ここに寄って大正解でしたし、貴重な御朱印をいただけて感激です。それに朱印帳が良かったです。結局、ここを出たのが16時10分になってて、山門は閉められているので通用門から出ました。養徳院も大雄院も見応えありまたし、朱印も良かったので雨降りの中、来て良かったです。ここから北門横の駐車場に戻り、車にて帰路に着きました。
【妙心寺塔頭 大雄院 庫裏】