桜祭りが始まった京都府八幡市 石清水八幡宮へ

例年なら桜も見頃となる4月1日(土)に、同日から始まった「八幡桜まつり」に合わせて特別公開される寺院を巡りに京都府南部の八幡市を訪れました。

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JR京都駅から近鉄に電車に乗り換えて丹波橋で下車。そこから今度は京阪電鉄に乗り換え普通電車で八幡市駅へ約30分程度で着きました。八幡市駅を8時36分に出て先ずは、昨年の11月(前編後編)に訪れた石清水八幡宮に向かいます。

駅前のエジソンの胸像に寄ったのは訳があって、前日の3月31日放送のNHK「京いちにち」の中で取り上げられ、明日行くので見ていこうと思ったんです。当初の予定ではケーブルカーで上がるつもりでしたが、乗らずに歩いて上がることにしました。そのため先ずは一の鳥居前を通過です。

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前回見損ねた鳥居の扁額を確認しました。平安時代の藤原行成の筆跡だそうで、“八の文字”が八幡宮の神の使いである鳩の意匠となっています。

この日、石清水八幡宮を再訪した目的は前回の忘れ物を撮りに来た・・・と言うことです。それで一の鳥居をくぐってその先に進むと放生池があります。

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石清水祭の放生行事にて魚鳥を放つために造られた池のことで、池の中に泳ぐ鴨を見つけました。現在は放生川で神事は行われるそうです。

その先が頓宮ですが、入口の手前にあったのが筒井です。前回は気が付かなかった井戸です。

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男山に湧き出る5つの名水の一つ「八幡五水」のひとつです。先程の放生池と筒井の忘れ物は撮りました。その先を急ぎます

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そして頓宮を通過します。前回詳しく紹介したので、写真も一枚だけ・・・。それより安居橋(あんごばし)付近の桜が気になりますが・・・。

頓宮を超えたら右手に高良神社があります。その朱印は石清水八幡宮の社務所でしかいただけません。それを貰いに行くのも本日訪れた目的の一つです。

それで今日は高良神社によらず、安居橋(あんごばし)を目指しましたが・・・。ここに来たのは初めてです。

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いつもの年なら、この八幡市では桜は満開になっている筈です。今年は記録的に遅い開花となってしまい・・・前日の3月31日にやっと開花宣言(京都市)されたました。

数ある桜の木の中で桜が咲いてる木をさがし開花の数を数えたら5輪だけ咲いてました。ですから殆ど・・・枝・・・でした。この日は桜は期待できないのが分かったので、早々に二の鳥居までやってきました。

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ここを通過したのが8時42分でした。 ここまでは前回と同じく表参道から上がることにしました。本当は鉄道好きでもあるのでケーブルカーで上がりたかったんですけど、体力の維持をいたいので歩きを選択です。

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二の鳥居から少しだけ緩やかな石段を上がると、少しばかり市街地を見渡せます。実は来週も八幡市にある寺院を予約しているので、この写真に写ってる辺りに訪問する予定です。

この日、訪問する寺院と来週訪問する寺院・・・普段は非公開のため特別に公開されてますが・・・どうせなら同じ週にしてくれたら・・・と思いながら石段を上がって行くと・・・。

二の鳥居から約6分で末社の大扉稲荷社(おおとびらいなりしゃ)に着きました。その向かいに影清塚があって、前回は忘れて素通りしてしまったので、忘れ物を撮りました。

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ここから前回は、写真右を登りました。裏参道に出ますが、松花堂跡や石清水社はこのコースを通ります。今日は表参道をゆっくり上がって行きます。

影清塚は、表参道と裏参道の分岐点にある塚のこと。かつて参拝者がこの清水に自分の影(姿)を映して心身を清め、本殿に向かったと伝わっています。

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ご覧のように、表参道はなだらかな緩やかな石段を上がって行きます。距離は裏参道に比べて長い分、緩やかです。

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もうすぐゴールかなぁ・・・と思ってたら、目の前に石垣があって「豊蔵坊跡(ほうぞうぼうあと)」と石標がありました。以前、八幡市を訪れて、石清水八幡宮にはお寺が混合していたのは知ってましたが・・・。

1868年(明治元年)の廃仏毀釈前までは、石清水八幡宮は神仏混淆の神社でした。本殿では毎日読経が流れ、社僧をいう僧侶が社務を取り仕切ったといいます。その男山には48もの坊(寺)があり、豊蔵坊(ほうぞうぼうあと)[は、大きな敷地面積から大きな勢力を有していたと思われます。

そこから緩やかな石段を登り切ると、やっと到着しました。到着したら直ぐに三ノ鳥居があり、前回は裏参道から上がったので、ここまで来てません。

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上院への入口に建つ三ノ鳥居から真っ直ぐに、参道が伸びています。別名「馬場先(馬場末)」と呼ばれ400基あまりの石灯籠が並びます。

この辺りは前回来て無いので忘れ物を撮るのに夢中です。石段を登り切る手前、三ノ鳥居の手前にあるのが神馬舎(しんめいしゃ)です。

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内部を伺いすることはできません。かつて石清水祭で神幸行列に加わる代々の神馬(しんめ)を飼育していたところです。

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また、ここからも上がれるようです。ここから帰り降りる選択肢は・・・ありません。ここではありませんが雄徳山(おとこやま)茶園なんかもあるみたいです。

その三ノ鳥居の先には「鳩峯寮の庭」(重森三玲 作)がありました。こんな所に、重森三玲の庭が無造作にあるなんて・・・と思い案内板を読むと納得です。

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この石庭は1961年(昭和36年)9月に石清水八幡宮をを襲った第二室戸台風で倒壊した三ノ鳥居の石材を用いて、1966年(昭和41年)5月11日に作庭されたものです。要するに廃材利用された・・・ということでしょう

その先には「一ツ石」があります。前回から気になってたので・・・やっと見ることができました

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この石は「勝負石」「お百度石」とも呼ばれ、この石が競馬やお百度の出発点であっことに由来しています。

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参道の半ばの右手にあったのが御鳳輦舎(ごほうれんしゃ)で、鳳凰の飾りがある神輿や鳳輦が納められてる神庫だと思います。

その先には、昨年秋に訪れた書院石庭がありますが門は当然のことながら閉まっていました。そして手水舎で口と手を清めて南総門から入りました。

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南総門から本殿は少しずれています。御祭神の真正面に背を向けるのは非礼だと位置関係を少しずて建てられたそうです。

二の鳥居から約20分ゆっくり上がってここまでやって来ました。普段から歩いてるこもありますが、この日は表参道から上がったので、まったく息切れすること無く本殿に参拝できました。

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前回綺麗な写真を撮っているので、この日は特に人が途切れるのを待つこと無く参拝しました。この時、9時を少し回ってましたが結構、参拝者に来られる人は多かったです。

参拝のあと、高良神社の朱印をいただきに社務所に行くと、他に石清水社武内社の朱印もあったので、合わせていただきました。全て前回(前編後編)に行ってので貰った次第です。

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この日から「男山桜祭り」が始まりました。桜は全然ですけど・・・草月流一門の“献花”もあったのでゆっくり観賞させてもらい・・・。

この日から10時を最初に一時間毎に神職さんの案内による昇殿が1000円で特別公開されます。私は昨年秋の京都非公開文化財特別公開で見てるので当然バス。本殿廻りの摂社・末社を参拝しました。

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本殿を囲むように築かれた「信長塀」。織田信長が1580年(天正8年)に寄進した土塀で瓦と土を幾重にも重ねたので耐久性・耐火性に優れてるようです。

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こちらは境内西側にある神楽殿です。前回は扉が閉まっていましたが、この日は前回。巫女さんが清掃されてましたが奥に入られたので撮れました

この日は、前途のとおり10時30分から始まる特別拝観行く予定にしています。それで今度はケーブルカーで降りることにして、山頂駅に向かう途中に「細橋(ささやきばし)」に寄りました。

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これも前回撮り忘れてたもので・・・かつて清水が湧き出て細い渡らずの橋を架けて禁足地とした名残です。

この細橋の向かいが伊勢神遥拝所です。向かいには手水舎もあって前回見ています。

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ここから約130㎞離れてる伊勢神宮は、石清水八幡宮と同様、皇室の祖神が祀られているので遥拝所が設けられたんでしょう。

またこの辺りは樹齢600年から700年のクスノキの大木があります。京都府の案内板を読むと楠木正成によって1334年(建武元年)に植えられたものと分かりました。

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高さ約30㍍、幹廻り約18㍍もあって、前途とおり本殿の左右に植えられたクスノキの大木は楠木正成によって植えられたと社伝にありました。

ケーブルカーの山頂駅は、展望台を通過します。それならと展望台があるので見て行きました。ここは満開の桜だったら綺麗だったのにね・・・本当は、この回から桜シリーズにするつもりでしたが、残念ながらこの日は咲いてません。

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例年ならこの展望台は桜の花で覆われてる・・・筈でしたが、今年は・・・まだ蕾でした。ここから見る風景も桜が咲いてないので、前回と同じです。

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展望台では「NPO法人 八幡たけくらぶ」が竹で造られた展示物の販売もされていたので見学しました。また広場には竹で造られた“カマキリ”や“トンボ”なども展示されてました。

春の霞んでいた八幡の市街地を見たあと、そろそろ山頂駅に行くことに。頭の中にケーブルカーの時刻は入れてたので(15分毎)・・・それと山頂駅も撮りたかったけど・・・多分・・・人が多いかもと思いながら、向かいました。ケーブルカーの模様は続きます。

【石清水八幡宮 展望台】



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